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音楽ビジネス系noteまとめマガジン

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最新の音楽業界のビジネスモデル研究から、個人のアーティストや演奏家が生きていくためのマネタイズのヒントまで、色々な角度から音楽業界について書かれたnoteを発掘&アーカイブするマ…
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#セルフプロデュース

音を売るのではなく体験を売るのが音楽ビジネス

昔も今も変わらないのは、場所や表現スタイルが違っても、歌や演奏を生で聴いてもらって楽しんでもらうことですが、録音してレコードとして販売するという歴史が始まってから、音楽ビジネスは大きく様変わりしました。
レコードは1870年代後半にエジソンが発明したことで知られていますが、本格的に商品化されたのは1900年代に入ってからです。

音楽を録音して販売することに対して、当時の歌手や演奏家はコンサートに

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百花繚乱の活動スタイルになる音楽ビジネス

昔はメジャーデビューというめっちゃわかりやすいシステムがありましたから、みんながメジャーデビュー=音楽のプロという認識でした。
レコード会社には資金がたっぷりありましたし、レコーディングにも宣伝にも投資ができたので、音楽業界は安定していました。
しかしCDが売れなくなったことで、音楽業界のスポンサー的な役割を担っていたレコード会社が瀕死の状態になり、それまで恩恵を受けられた人も会社も厳しい状況に追

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自分自身をプロモーションすることがビジネスに繋がる

今までの音楽ビジネスのプロモーションというのは、CDを売るのが目的で、それがシステムも含めてちゃんと機能していました。
でも今は、音楽だけ切り取って売ろうとしても、その数が多すぎてなかなか耳に届きません。
もうすでに素晴らしいアーティストや曲がたくさん存在しているからです。
ある程度固定のファンがいるアーティストならまだしも、新人の場合はまず存在から知ってもらわなければなりません。 

ここは大き

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山を借りて2万人動員する独立アーティスト

 メジャー、インディーというのは日本特有の言い回しです。
海外ではもう十年くらい前からインディペンデント(独立系と言ったりします)な活動をしているアーティストが成功を勝ち取っていることをご存知でしょうか?

 メジャーとか音楽ビジネスについては、数年前にITmedia内のオルタナティブブログ「こじつけ力-闘う現代アーティスト論-」で書きましたので、こちらをご参考に。ちょっとソースは古いですがご容赦

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音楽プロデューサーもセルフプロデュース能力が必要になった

今までの日本の音楽業界では音楽プロデューサーが経済的リスクを負うことはありませんでした。
ほとんどの場合、レコード会社や事務所からの発注でプロデュースを請け負い、ギャラもしくはギャラ+印税の契約でのプロデュース業だからです。
現在ではレコード会社が経済的に厳しくなったので、ギャラの設定は低くなるし印税なんてほとんど期待できないので、音楽プロデューサーという仕事も続けていくことが難しくなりました。

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音楽業界が崩壊してしまった最大の理由

今まではCDを売ることで成り立ってきた音楽業界なので、CDが売れなくなったことで音楽業界が崩壊してしまったことに間違いはないのですが、その理由が大きく分けて二つあります。

その一つはプロダクションが経済的にレコード会社に依存する体質になってしまったことで、自らがアーティストを育てプロデュースする能力を失ってしまったことです。
レコード会社と契約すれば契約金や援助金の名目で経済的にサポートしてもら

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メジャーデビューだけがプロへの道ではありません

メジャーのレコード会社というのは、CDの売り上げで成り立っています。
過去にCDが爆発的に売れた頃には多大な利益を上げていました。
ところが現在はみなさん承知の通り、CDはほとんど売れなくなりました。
ただ、レコード会社としてはそれでも新人を売りださなければ、会社が脳死してしまうので、売れる見込みがないのにデビューさせている状況です。

もし今、何らかの形でメジャーデビューが決まっても、売り出すた

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CDを売る時代からアーティスト自身を売る時代に変わった

レコード会社にいた頃は、ヒットして大成功を納めるという流れをたくさん見ることができました。
CDをプロモーションして「売る」システムが整っていましたし、誰々を売ったということで評価されたマネージャーやプロデューサーもいましたが、残念ながら今はその頃のノウハウを持ってしても、「売れる」ことはありません。
なぜなら、今までのシステムが機能しなくなったのと、CDが売れていた頃のプロデュース方法は通用しな

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芸能界や音楽業界も変わる

先日はこれからの会社組織について書きましたが、それは音楽の世界でも同じで、組織としては変わらざるを得ないでしょう。
但しそれは今の音楽業界がどうのというより、これから本気で音楽で活動していこうとしている人たちの精神的な変化によるものが大きいでしょう。

今までのタレントや音楽アーティストのマネジメントは、事務所に所属して方針に従うというのが主流で、海外のようにマネージャーを雇うというような発想では

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