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大枝 岳志
2022年7月25日 12:46
【前編はこちらから】 ミズナに告白されてしまった夜、家に帰ってもドキドキしっぱなしで眠ることが出来ず、結局次の日は一睡もしないまま出社した。 仕事中も無意識のうちにミズナのことが頭に浮かんでしまい、仕事に全く身が入らなかった。ぼんやりしていると、同僚の安居という熟女好きにポンと肩を叩かれた。「庄野、どうしたんだよ? にやにやしちまってよ」「お……おう、よくぞ聞いてくれた。なんとだな、実
2022年7月24日 11:14
「相原さん! ぼ、僕とお付き合いして下さい!」「はぁ? 無理」 そんな風に職場の相原さんに見事にフラれたこの日は、僕にとって記念すべき日になった。告白失敗数が晴れて三十回を数えたその夜、僕は盛大に泣いた。 中学の頃から僕は全くモテなかった。背は低い癖に眉は太く、身体も太り気味だし、そもそも女の子を前にした途端、緊張してしまってどうにも上手く話せないのだ。その癖、性欲ばかりは人一倍強いから、