詩340 関係破壊・劣位の形式
間抜けなほど幼い疎さが手遅れを決定付けた、
脆く弱い独自の形式。
スタティックに崩れる様がソフトに極まった末
清らかな肌が温かく染まってゆくのを、
寂しく見届けていた。
* * * * あなた と わたし * * * *
見詰め合わなくなった年月は数え損なわれた ────
原因は小さな出来事だった。
二人の関係は、誰にも察されないほどに、
今や緻密になっている。
贋金を美しくまとう街並を
手ぶらで通り抜けるような、
虚ろな感覚。
子どもが描く夢の希望など
どちらの心にも
とう