見出し画像

詩337 詩人として 芸術家として

一篇いっぺんの詩を
上手に作ろうとする………
それで好いのか

一篇いっぺんの詩を
精魂込めて作る………
それは本当に良いことなのか

私はただ
私自身を
感ずる

私自身を
窮め
高め
練り上げることを
最も重んじようとする

働くとは 何だろう………
生きるとは何だろう………
愛するとは何だろう………
演ずるとは何だろう………

それらはすべて
一つのことに集約される

それらはすべて
自分の心の枢軸に立ち帰る

朝 目覚めて
昼 太陽の光に照らされ
夜 涼しい風に吹かれても
何ら変わらないものが
私の深奥にはある

その私自身の
アイデンティティとも呼ぶべき
極めて重要な何かを
すべての瞬間で意識し
大切にしていることが
人生において
何より大事なこと

******** ******** ********

この手で紡ぐ
一篇いっぺんの詩が優れていることを目指していて
本当に好いのか

自分の心がどこにあるのかを
自分が一番
知らなければいけない

どれだけ自分に、熱くなれているか
どれだけ自分に、厳しく問えているか

どのような環境にあっても
どれだけ自分を、保持できるのか

この手で
世の尽きるまで
かたく まもりたいもの

変わらぬものを抱き締め、握り締め
一篇いっぺんを紡ぐ

その先に私自身の願いや望みがある

力を入れずに紡ぐことを
掛けて忘れない

いつも自分が何者か、ということを意識できてさえいれば
そのままで
ありのままで 好い

迷わない
焦らない
慌てない
惑わない

怒り も
喜び も
悲しみ も
虚しさ も
すべて
起きてくる、ありのままに見詰め
受け止める

人は その営みに 応えるだろう

自分の中心さえ明るく頑丈であれば
どんな作品も
ひとりでに
立ってゆくのだ

堂々と生きられる自分を
あらゆる出来事を信じられる自分を
私は 守りたい
私は 叶えたい
私は 貫きたい

ここから先は

0字

¥ 130

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?