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詩342 未熟で独り

君のことを考えるときは
いつも
切なくなる

誰かが
君とぼくとのあいだに立ってくれるわけでない………

神が
脈絡のない喜びを与えてくれるわけでもない………

君に紡ぐ言葉は
決まって
ネジれた人間性で歪んでいる

過去のすべてを辿ることが
今の君を知ることであって、
君を詰ってみよう
という勢いに
任せてするようなことではない

考えてみれば
君の本心をたずねない限り
分かることなど、
何も
ないだろう

つまらない片思い

もっとジラせば良かった

ただバカを見ているだけ
かも知れない………かも知れない………かも知れ、なぃ

本当は………と、ぼくは思う。
本当はいつでも攻める自分でいるべきだし、
本当はいつでも想いを語る自分でいるべきなのだ

けれども、仮に、
忍んだり控えたりするべきときが
あるのだとしたら
絶対に納得できないし
おかしいと思う………
だから、きっと
抵抗もする

いつまで、
君のことに、
囚われていないと、
いけないの?

心も体も疲労させながら
多くの時間を浪費してきた

過去の君を想像すればするほど
現在の君は離れてゆく。
そういうぼくを
素直になれない君は
拒む

気軽に声を掛けられないほど
繊細で気の小さなぼくを
恋に恋する君が
魅力を感じるはずもない

お互い
理解に欠けたまま
キスして感じ合う、愚かな2人………だね

混雑している感情できしむ心

強風に浮いて弾ける涙

何もかも信用できなくなって、いつも独り

君に明るい場所など
この世界の、どこにあるの?
教えてくれ

ただ気紛れに、
誰かの肩に寄りかかって、
今日もまた、
果てないさみしさを紛らわしている

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