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知的障害によって生じる困難さ

今回は、知的障害によって生じる困難さについて紹介します!

1.言語の発達

知的障害によって生じる困難さの1つに、言語の理解が挙げられます。言語の記憶の容量が少ない場合は、1度にたくさんの指示を覚えられないことがあります。また、意味を理解したりすることにもつまずきが生じます。

例えば、鬼ごっこをするときに、タッチをしたら鬼が変わるというのがわからず、ずっとタッチし続けてしまいます。このように、「鬼が変わる」という意味が理解できないことなどがあります。


2.空間認知

体育の時間などで、場所や並び方を指示するときがあります。そのとき、「あっち」「こっち」や「ちょっと」といった抽象的な言葉は理解することが難しいです。なので、「右に3歩」や「○○の後ろ」「あと○分」というように、具体的な指示をしたほうが理解しやすくなります。

また、知的障害がある子どもたちの中には、多動性や衝動性を示す子ども達がいます。特に狭い教室よりも体育館などの広い空間になると、自分がどこにいればよいかわかりづらいため、動きも落ち着かなくなることがあります。


3.情動の調節

誰しも環境を把握できず、状況の理解が難しいと気持ちが不安定になります。知的障害がある子どもたちは、そのような状況のときに自分から支援を求めることが出来ずに「泣いてしまう」「その場で動かなくなってしまう」「場にそぐわない大声を出してしまう」「言葉よりさきに手がでてしまう」などの言動や表現力、語彙などのつまずきから「適切な言葉で自分の気持ちを伝えられない」といったことがあります。

これは、本人がどうすればよいのかがわからず、パニックに陥ってしまっているサインとも読み取れます。


4.創造力の困難さと経験に基づく理解

知的障害の子どもたちは、物事を予測し、先を見通して行動することが得意ではありません。よって、抽象的なものを理解することや経験がないことに新しく取り組む場面では、活動そのものに取り組めないことや、流れにそって取り組む事が難しいことがあります。

これに対処するために、見通しがもてるように、ホワイトボードに1日の流れを書いておいたり、絵や写真などで活動内容を紹介したりすると、子どもたちが理解しやすくなります。


5.まとめ

今回は、知的障害によって生じる困難さについて紹介しました。

知的障害のある子どもと接するときに大切なことは、子どもに合わせることです。ついつい様々なことを指導したくなってしまうのですが、そこをぐっとおさえて、ペースを子どもに合わせることが重要になります!

この記事が少しでも参考になったら嬉しいです!

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