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インクとケント氏 番外編

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ボクのFacebookやmixiは閉じすぎている。そんなときにnoteに思いついたり思い出したことを書いています。
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#日記

安楽に死ぬことは遺族を救う

安楽に死ぬことは遺族を救う

川崎市立井田病院の腫瘍内科の西智弘先生の緩和ケアについて、また暮しの保健室や社会的処方などには、いつも心動かされています。

昨日はこの【幡野広志さん①】鎮静死だけでは取り除けない死の需要。死にたい理由は痛みだけじゃない|映画「毎日がアルツハイマー」シリーズ公式 を読んで、安楽死や尊厳死に普段から考えてることプラス、ああそういえば自分もそうだったんだなと思い当たることがありました。

先日のALS

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がんになったらどうしよう

がんになったらどうしよう

ボクの妻であったみなみ先生は、乳がんで他界した。
それから約一年と四ヶ月経ち、友人のご家族や近しい人達ががんで亡くなったり、ボクから見てがんではないか?と疑わしい人に検査を勧めたりと、ボクの人生からがんは切り離せないものになってしまった。

がんになったらどうしよう?と、誰しも心配だし怖いはずだ。ボクもそう思っていた。

でもちょっと待って。

本当に怖いのは、がんなの?
死ぬことじゃなく?
もっ

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魂の救済とは?

宗教的な話です。
といっても、勧誘しようとか神を信じなさいとかそういうつもりはないので、安心して下さい。だから、まず夢も希望もない話をしておきます。全ての宗教は、必要があって作り出した創作物です。従って神様も仏様もすべて設定されたキャラクターに過ぎません。

ではなぜ人々はそんなものを信じるのでしょう?それは必要だったからです。魂の救済のために。

はて?魂の救済とはなんぞや?と訝しむ方も多いと思

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色褪せた世界に住んでみて

色褪せた世界って表現を、ずっと分からないでいた。テキストでそう書かれいるのは何度も読んだけど、自分で使うとなると、果たしてどういう時に使うべきか、イメージすることができずにいた。しかし今なら体感として、分かる。それを定型句として使ったか、どうかまで。

みなみ先生が先に逝ってしまってから、ちょうど半年にあたる月命日の五月三十日目。先日「マギーズ東京」を訪れたこともあって、なにか区切りになるというか

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歌は人を殺すだろうか

先日たまたまQueenの「ボヘミアン・ラプソディ」を聴いていて、すっと歌詞が耳に入ってきた。
Mama, just killed a man

「あ!これって殺人を告白してるんだ」
中学生の頃からずっと知っていた曲なのに、なぜか今まで全く意識をしたことがなかったことは恥よう。
考えてみればボブ・マーレーだって「I shot the sheriff」と歌っている。

英語曲にはこういうマーダーバラッ

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キラキラ

キラキラ

昨日は前の日記でも宣言したとおり「ピカ☆マイ」ちゃんのライブに行ってきました。前日に友人のMJさんと話した時に、少しネガティヴな話を聞いてはいたものの、なんやかんやあって四ヶ月連続ソロ公演1,500人の動員達成でした。

おめでとうございますですし、ボクも行ってよかったです。

前回はお芝居の内容がマイナー以上にネガティヴ過ぎて、これじゃあ動員どころの話じゃあないよ!笑顔で帰らせてよ!という気分が

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トリックスターかもしれない

後出しですが、トランプ氏が勝つんじゃないかなと感じていました。
民主党から共和党へ戻るのは何度も見てきたし、共和党のなかで誰もトランプ氏を止められなかったこと。また民主党の中がヒラリー氏とサンダース氏に割れたこと。
なによりもトランプ氏のアジテーション能力は、トリックスター的に見えたからです。

何かを成す人は、人の心を掴み動かす能力に長けています。
文章にすると穴があったとしても、語り口調や勢い

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父の地

「おとうさんはどこでうまれたの?」
父に何度も問うたことがある。
生まれ育ったという土地を地図で指し示してもらったのだが、そこは日本ではなかった。
留学していたの?と聞いても違うという。

海を隔てた半島の付け根にあるその地が、自分が生まれる19年前まで日本だったなんてことを小学生の自分には理解しようもなかったし、中学生や高校生になっても知識としては頭に入っても、なぜ異国に日本人として生まれ育った

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お題:できるだけ文中の「の」を減らすとしたらどう書き換える?「私の家の兄の部屋の机の一番上の右側の引き出しの中の日記を読んで」

できるだけ文中の「の」を減らすとしたらどう書き換える?「私の家の兄の部屋の机の一番上の右側の引き出しの中の日記を読んで」

面白い問いかけだと思いました。
小説ではこのような短い文で表すことは、殆どありません。だって物語には描写や演出というものがあって、さらに物語があります。

ホラーだったらもっと怖いかもしれないし、青春小説だったらもっとドキドキするかもしれないからです。

以下ボクなりの一例。

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『この世界の片隅に』


素晴らしい作品を観てしまったのです。
どうしましよう。

普段は試写券をいただいても、なんとなく足を運ばないことも多いのですが『この世界の片隅に』は、クラウドファンディングが始まった頃から気になっていました。
そのていねいな支援者への心配りは、たとえば物語の主人公すずさんから手紙が届くといったとても微笑ましいものであり、またその手紙をもらった人たちが本当にうれしそうにSNSにUPしたりと、優しさ

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高畑淳子さんを通して見えるボクたち。

ボクの見えている範囲では、高畑淳子さんに同情的な人が多く、また被害女性に落ち度があるかのような発言をする人はいないのでホッとする半面、逆の考え方をする人のRTは届いていて、やっぱりなぁと肩を落としています。

この件については、小川たまかさんが書かれているこの記事は素晴らしいなと感じます。

一部の性犯罪報道 被害者の容姿について、なぜ報じるのですか?

そしてワイドショーを賑わす事件が起きると、

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『シン・ゴジラ』をどう語るかは難しい。

『シン・ゴジラ』については一度お話していますが、作品のヒットに伴い社会現象になっていることもあって、ネット上では軽々しく扱い辛い空気を感じています。

あまり面白くなかったことを稗と粟に例えたマンガ家さんのtweetに突撃したり、ちゃんと観て語れとか、的を射てない感想や逆張りで薄っぺらい批評なら叩かれても仕方がないとか。

でも映画ってそんなに難しいもんでしたっけ?

先述のマンガ家さんは、すでに

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我が家は『シン・ゴジラ』をどう観たか

我が家は『シン・ゴジラ』をどう観たか

基本的に「テレビを観る」「映画を観る」という表記をしたがる我が家です。こんばんわ。

ボクが好きなゴジラは54年版から始まったいわゆる昭和ゴジラと、ミレニアムシリーズです。ハリウッド版は二作ともあまり好きではありません。

みなみ先生は、単体モノよりは怪獣が二体でぶつかるVSモノが好きです。

余談ですがボクとみなみ先生が初デートで観た映画が1993年版『ゴジラ対メカゴジラ』です。観終わったあと絶

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