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授賞式のために福井県に来ています(そしてついでに福井旅)

随筆文学賞の授賞式のために福井県に来ています。授賞式は無事におひらきとなりましたが、せっかくなので滞在を1日延ばして、福井を旅してみようと思います。むしろ旅をしたくて文学賞に応募したのでは? という説も。

福井県は日本海側の、北陸地方にある県です。カニと越前蕎麦が有名。

サンダーバード

大阪駅からサンダーバードに乗って、福井県へ。

特急列車ってワクワクします。

サンダーバードって名前がかっこいいですよね。

わたし乗りもの全般が好きなんです。(運転はできないので乗り専です)乗ってるだけでごきげんです。

サンダーバードは琵琶湖を右手に眺めながら滋賀県を北上します。トンネルを抜けて福井県へ入ると、川が今までと反対方向に流れていました。分水嶺を越えたんですね。ここから先、川は日本海へと注ぎます。いよいよ北陸です。わくわく。

福井県立美術館

ちょっと早めについたのは、「福井県立美術館」に行くため。

旅をするときはできるかぎり美術館には行っておきたい。日本全国の「都道府県立美術館」を制覇するのがわたしのひそかな野望です。

福井県立美術館では、「イメージWORKS 映像の実験室」という展示が行われていました。まさに実験室、という名前の通りに、カメラオブスキュラや、暗室で使っていた道具などが「実験的に」展示されていて楽しかったです。

「イメージWORKS 映像の実験室」
2023年2月24日ー3月26日
http://info.pref.fukui.jp/bunka/bijutukan/bunka1.html

福井県立美術館ウェブサイト

暗室の道具が懐かしかったなあ。引き伸ばし機、露光タイマー、フィルム現像のリール、タンク、フィクサー、酢酸、竹バサミ、フィルムクリップ……。暗室にこもっていた青春時代を思い出しました。

土田ヒロミ、森山大道などの写真作品と、なんといってもナムジュン・パイクの作品を見ることができて、入館料100円はかなりお得でした。ホクホク。

しかし…福井駅から美術館に行くまでが問題でした。日曜日だったのでバスの本数が極端に少なく、早めについたのにタイミングが悪くてやむを得ずタクシーで行ったら1300円もかかってしまいました。「公共乗り物派」のわたしとしては悔しい! 痛恨のミスです。今度はもうちょっと時間調べていきます。(この前もそれでミスしたような…)

駅で立ち食い蕎麦を食べて、受賞者の集合場所へ。

そしてタクシーで会場の「福井県立図書館」へ。

福井県立図書館

向こうに雪を抱いた山

ここが本当に素晴らしい図書館でした。

近くにこんな図書館あったらいいよな〜。

書架がずらりと並んでいる姿、たまらん

中・高校生向けの本のコーナーのセレクトがとっても面白かったです。生きる底力を身につけられそうな本がたくさん。

向こうに山

やっぱり、子どもたちの教育に力を入れているところがいいなあ。そういえば福井県って、英語教育にすごく力を入れていて、英検準2級相当以上の英語力を持つ県内高校生が60%以上で全国1位なんですよね。すごい!

こうして文学賞や講演会を開催したりして、文学の教育にも熱心な印象を受けました。そのため地元の高校生たちがとてもいい文章をたくさん書いておられました。ほんとうにすてき。

勉強に疲れたら美しい景色を眺めたり、カフェで休憩もできます

福井駅からちょっと遠いのですが(タクシーで15分くらい)わざわざ行きたい、いやむしろここに1日中いたいと思える図書館でした。

福井県立図書館
https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/tosyo/index.html


受賞記念の講演会

授賞式のあと、直木賞作家の出久根達郎氏より「書物の身の上」という演目でお話をしていただきました。

出久根氏がかつて古書店を経営されていた経験から、古書のコレクター、本を書いた人、そしてその物語を受け取った人がつないでいく、書物の奇譚話を語っていただきました。

本と、人が、不思議な縁で繋がっていく物語。まるで小説のような、ほんとうの話。そういうことって、やっぱりあるんだなあと思いました。

わたしにもあるんです。ドレスをつくっているとそういうことが。誕生日や、結婚記念日がつながったり、運命としか思えないようなタイミングで必要な素材が見つかったりするような、人とものと場所がつながるようなことが。ということは、それぞれの仕事にそれぞれの奇跡のようなことがたくさんあるんじゃないかと思います。

そういえば、卒業研究の小説を書いているときにもそういうことがありました。先生に勧められた本の著者ご本人に偶然お会いしたり、探していた資料や書物が向こうからやってくるような出来事に、たびたび出会いました。

ということはわたしはもう、書物の不思議な世界に足を踏み入れてしまったのかもしれません。

その証拠に、福井県立美術館の展示のなかに、いま構想中の小説にそのまま活かせそうなものが展示されていたのです。タクシー代1300円は無駄じゃなかった。

蕎麦づくし

晩御飯はお蕎麦を食べました。

越前おろし蕎麦です。お店は「あみだそば福の井」さん。


たっぷりの大根おろしつゆでいただきます。

大根おろしがさっぱりしていて、十割蕎麦によくからんで、とっても美味しかった。

今日は、福井県の「いとへんの旅」をしてきます。楽しみ。乗りものの時間の下調べはバッチリ(のはず)です。

わくわく。


それではまたのちほど〜。


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ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!