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特急やくも同乗記

やくも1号に乗ってみた

 岡山駅を1番に出る特急列車で、同駅7:05発です。これは、新大阪発6時ちょうどの「みずほ」号と接続しています。なお、概ね日中の時間帯は、新大阪発毎時02分「のぞみ」号か06分発「みずほ」号または「さくら」号と接続します。
 なお、四国方面特急と同時に発車することもあります。岡山を出ると車両基地を眺めながら山陽本線を西へ向かいます。線形の良い区間を進みます。北側に、川崎医科大学附属病院が見えてくると、中庄を通過するともうすぐ倉敷です。ここは、伯備線のホームは北側に集められる形になるので山陽本線の下り線を跨がなければなりません。ここは、平面で支障しないように高架で跨ぎます。倉敷では岡山方面の通勤列車と行き違います。かつてのチボリ公園の跡地が見えます。三井アウトレットが倉敷駅前にあります。

伯備線へ進みます


 ここから、山陽本線と別れ、右へ北へとカーブしていきます。次の清音では、西から井原鉄道の高架が合流してきます。ここから、1駅は、総社までは井原鉄道と共用します。総社では通称、桃太郎線の吉備線が岡山からの路線で合流します。この辺りからは、高梁川と並走します。豪渓付近では、出雲市を朝1番にでた「やくも」号と行き違います。この「やくも」号は出雲市を朝4時台に出発するというから驚きです。

 すぐ、東側をライバルでもある岡山自動車道が通ていっています。備中高梁までは、それほど線形は悪くなく振り子車両量の威力を発揮しながら、順調に飛ばしていきます。備中高梁で岡山から50㎞になります。ここまでは、岡山近郊区間とも言え、普通列車も約30分毎に運転されています。(日中の利用の少ない時間帯はやや減ります)なお、普通列車は、岡山を通り過ぎて赤穂線直通が多いです。ここまでは、駅間距離もおよそ5㎞くらいです。

山間部へ入ります

 ここから先は、線形が悪くなり、カーブが多くなります。また、単線に変わります。普通列車も運転本数を減らします。

 井倉洞で有名な井倉で2本目の特急「やくも」とすれ違います。しばらく走ると、山間部の要衝、新見に到着です。ここで、岡山から約80キロです。姫新線、芸備線と乗り換えられます。といっても本数がかなり少なく、利用者はほとんど学生ですね。備中神代で姫新線と別れ、伯備線はさらに北へと進んでいきます。この辺りはかなり、雪深くやや速度を落とし気味に走っていきます。
 ここから、米子までの生山、根雨には集落がありますが、どちらも「やくも」号が2本に1本くらいの本数が停車します。どちらかの駅に停車するという形でです。この列車は、生山駅に停車する便でした。山間部をさらに進むと根雨では「やくも」との行き違いです。
 この「やくも」号は旧国鉄カラーにリバイバルされた車両です。なかなか、カッコいいですね。1本だけというプレミアム感があります。伯耆溝口あたりで山間部を抜けると伯耆大山の手前辺りから、大山が眺められます。そして、伯耆大山で山陰本線に合流します。根雨からは幾分列車の速度も上がってきました。伯耆大山付近からは、大王製紙の工場のプラントがダイナミックに見えます。

大山がよく見えました

日本海側に出ます


 するとすぐに米子に到着です。ここは、鳥取県西部の要衝ですね。境港線が乗り換えです。また、米子コナン空港も近くにあります。また、海辺には皆生温泉の温泉街も広がります。次のどじょうすくいで有名な安来に連続停車します。ここからは島根県に入ります。この辺りで、再び「やくも」号と行き違います。ここら辺は、中海に沿って走ります。松江の1つ手前東松江で「スーパーまつかぜ」号と行き違いします。そして、高架に上がり、松江駅に到着します。

いよいよ、島根県の県都へ

 一畑電鉄の始発駅、松江宍道湖温泉駅は、くにびき大橋を渡った先にあります。そして、単線に戻り、今度は宍道湖沿いに走ります。乃木一つ通過して、玉造温泉に停車します。ここは、美肌の湯で有名です。弱アルカリ性という事らしいです。
 1つ通過して、今度は宍道に停車します。ここは、木次線との乗り換え駅です。この木次線もローカル線存廃問題の駅ですね。観光列車は「奥出雲おろち」号で有名です。ただ、この利用者を除くとホントに少ないですね。なお、この観光列車は「あめつち」に変更されることがアナウンスされました。
 2つ通過して、終点出雲市になります。岡山からは約3時間の旅となります。かつては大社線がありましたが、今は高架駅となって面影はありません。一畑電車は乗り換えです。一畑電車も高架駅にされています。なお、この先の山陰本線のローカル線は利用客が少なく、JR西日本としても苦しんでいる区間のようです。ただ、島根県はこの先の区間は、お金を出し高速化した路線ですので、そく廃線ということにはならないと思いますが・・・。路線維持は大変です。
 観光の拠点の出雲市では東京からのサンライズ号と並びました。

この列車が到着30分ほど前に到着していた模様です。


現在の「やくも」号の塗色
  


主な区間の特急「やくも」号の表定速度です。

まとめ

・特急「やくも」はさいころ切符のおかげで利用率高め(普段の様子を知りえなかった)

・倉敷ー備中高梁はかなり高速運転。表定速度は100㎞/hに迫る

・もうすぐ、旧国鉄型特急列車は、新車に置き換え

・全体の1/4ほどが複線。残りは単線。

・岡山駅では新幹線「のぞみ」または「さくら」「みずほ」と接続

・中国山脈の中の路線維持はかなり困難

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