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#3【経営理念・行動規範策定ヒストリーVo.1】策定背景、現状・方向性の把握。

みなさん、こんにちは。
今回は【経営理念・行動規範の策定ストーリー】企画、第一弾をお送りします!
理念策定に深く関わった経営陣にインタビューを実施し、理念に込められた想い、その存在意義について迫ります。策定当初の背景や原案、またそれらのルーツを解き明かしていきましょう。

◆策定当初の背景

タカマツハウスは2021年に入り、仕入に勢いが出てきました。2020年12月の田村顧問(当時)の参画により、仲介業者様や売主様の立場に立った営業スタイルが徹底され、2021年1月にはミブコーポレーション(グループ会社)の企画開発部門がタカマツハウスに移管されます。この頃から当社が取組むべき案件が明確化され、案件の価値を高める企画により、仕入実績が積みあがっていきました。

2021年度(第3期)期初には、販売用在庫が6,120百万円となり、3期目での黒字化が現実味を帯びてきます。当時の従業員数は44名でしたが、髙松名誉会長からは営業人員を大幅増員し会社の規模を追求して欲しいとの指示が出されました。【資料①】

【資料①】期初に行われる会議資料の一部(2021年度)


業績や人員を急拡大させるうえで経営陣が懸念したのは、タカマツハウスの考え方、やって良いこと悪いことなどのこれまで大切にしてきた「カルチャー」が薄まってしまうことでした。組織が「成長」するのではなく、いたずらに膨れ上がり「膨張」することで、タカマツハウスらしさを失ってしまっては、業績の拡大など望めないと考えていたからです。
そんな背景のもと、経営理念や行動規範を言語化するプロジェクトが立ち上がりました。

◆策定にあたり大切にしたこと

昨今はパーパス経営など、企業の目指すべき方向や社会的な役割を大切にする企業が増えてきています。タカマツハウスにおいても、創業間もないながら、集まってきた役職員の間には会社や仕事や仲間に対する想いがありました。経営理念・行動規範策定にあたっては、策定方針として以下のことが掲げられました。

1.社員や経営陣の想いや意見を大切にする
⇒オンラインの従業員アンケートや、従業員・経営陣へのインタビューに多くの時間を割いた。
2.会社からの押し付けでなく、現場の社員が共感し語り手になれるようにする
⇒同業や異業種の他社の経営理念の情報収集を行い、社員が共感するために必要な条件を徹底的に洗いだした。
3.若い社員にも受け入れられやすい、情緒的でわかりやすい言葉や、わかりやすいことばを選ぶ
⇒経営陣は文通やラブレターを書いたことのある世代だが、若い社員はSNSなどを使いコミュニケーションを取る世代。言葉を軽くするという意味ではなく、世代を超えて共感してもらえる言葉選びを行った。

◆STEP1:現状と意向把握

全社員を対象にアンケートを実施。アンケートでは、「現状の社風や企業文化・事業の強み・タカマツハウスのブランド」などについて、従業員の考えを確認。また、各職種(営業・営業責任者・設計・バックオフィス)の4名にアンケートを元にしたヒアリングを実施しました。【資料➁】

【資料②】アンケート実施結果
【資料②】アンケート実施結果②
【資料②】アンケートを基にしたヒアリング結果

ここだけの裏話・・・

実のところ、現状の社風・企業文化の設問にある「経営陣との距離が近い」、この設問を入れるのは少し勇気が必要でした。なぜなら、ランクが低いと「距離とおいんかいっ!」となってしまうからです。しかし、アンケート結果では、見事1位(52.3%)。「ほっとしたし、1位であったことが素直に嬉しかった」と、当時のエピソードを経営陣が語ってくださいました。

◆STEP2:方向性把握

経営陣へインタビューを実施。藤原社長・田村常務(当時)・大浦本部長(当時)・金田本部長(当時)の4名。それぞれ長時間に及ぶインタビューであったが、創業からの熱い想いが語られます。【資料③】

【資料③】経営陣インタビューの様子


そして、STEP1・STEP2から、重要なワードとして抽出し、経営理念・行動規範策定の礎としました。【資料④】

【資料④】インタビューからワードを抽出


◆まとめ

今回は、理念策定時の背景や、社員・役員の想いを抽出する様子をお伝えしました。なかなか聞くことのない裏話まで、当初の背景が目に浮かびますね。

次回は、その策定過程について迫っていきます。お楽しみに!


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