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読んでためになる無料マガジン第2号

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勇気をもらったり、心がほっこりしたり、そうだそうだ!と思える無料記事を集めたマガジン第2号
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2017年12月の記事一覧

NGOでブログを始めました、教育政策の最先端の議論をお届けします

NGOでブログを始めました、教育政策の最先端の議論をお届けします

タイトルの通りですが、うちのNGOで教育に関するブログを始めました。日本側の理事三人+ネパール側の担当者の4人で毎週順番に、不定期に他の理事も、記事を執筆していきます↓

http://sarthakshiksha.hatenablog.com/

9月の中頃までは毎週勉強したことを日記にしていましたが、コースワーク&原稿の執筆で想像以上に時間が取れなかったので、これからはNGOのブログの方で、勉

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2-6. サウジが雇用対策としてやるべきこと

2-6. サウジが雇用対策としてやるべきこと

【3行まとめ】
・石油価格が下落し、サウジ経済が悪化している。政府が取り組むべきことは、国民へのバラマキや、海外企業へのサウジ人採用の義務付けではない。教育の立て直しや、女性の活躍のための環境整備が不可欠である。

 石油価格が下落し、サウジ経済が悪化しつつあります。経済が悪化し、失業が増えれば、人々の不満が溜まり、反政府的な運動への萌芽となりかねません。

 サウジ政府の最重点目標は、サウード家

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政府による生活保護費の引き下げと闘う男・大西連

政府による生活保護費の引き下げと闘う男・大西連

たまたま彼と別件で打ち合わせをしていたところ生活保護費の削減額決定のニュース速報が入ってきた。

▶︎ 生活保護費:年1.8%削減へ 18年10月から3年かけ - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20171219/k00/00m/010/097000c

元々は10%削減という話もあった。そのなかで大西連を中心に様々な方面から反対の声が挙がり、それによって1.

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選択的夫婦別姓、実現の時は来た!

2017年11月9日、選択的夫婦別姓について訴訟を起こすことが毎日新聞に掲載されました。それ以降、多くの方に応援コメントをいただいております。夏野剛さん、橋下徹さん、駒崎弘樹さん、熊谷俊人さん、津田大介さん、為末大さん、茂木健一郎さん、小島慶子さん、佐々木俊尚さん、江川紹子さん、別所哲也さん、他にもたくさんたくさん。本当にありがとうございます。私の心の支えにつながっております。みなさん、愛してまー

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2-5. サウジの王族がリッツ・カールトンに拘束された本当の理由

2-5. サウジの王族がリッツ・カールトンに拘束された本当の理由

【3行まとめ】
シェール革命によって石油価格が下落し、サウジの経済が悪化。政府のバラマキの額が減り、庶民の不満が高まっている。庶民の不満を解消するため、政府は王族を拘束。さらに、政府は王族の保釈金で財政赤字を補う。

・米国シェール革命による原油価格低迷の衝撃
 日用品から軍事まで、何でも海外に依存するサウジ経済は、石油資源による安定した収入があって初めて成り立っています。

 石油資源による安定

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1-6. スンニ派とシーア派の違い なぜ争うかをわかりやすく

1-6. スンニ派とシーア派の違い なぜ争うかをわかりやすく

【3行まとめ】
・スンニ派とシーア派の違いは指導者の選び方。教義に大きな差はない
・世界全体のイスラム教徒のうち、約9割がスンニ派
・宗派対立の多くは、教義をめぐる争いではなく、経済的な利権争い

 スンニ派とシーア派が分裂した原因は、7世紀、開祖ムハンマドの死後に起こった世継争いです。イスラム社会の指導者は、ムハンマドと血のつながりのあるアリーとその子孫から選ぶべきだ、「シーア・アリー(アリーに

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2-1. サウジの王族と政治のドロドロした仕組み

2-1. サウジの王族と政治のドロドロした仕組み

【3行まとめ】
・王位継承は、単純な年功序列ではなく、個人の実力で選出される
・能力が不十分な国王の場合、暗殺されることもある実力社会
・次期国王の皇太子は31歳と若く、実績作りのため急進的な政策を行う

2.内政
(1)政治:サウード家による絶対王制国家
・王室の歴史と王位継承プロセス
 第1章でサウジアラビアは絶対王制であることに言及いたしました。憲法において、「司法、行政、立法の三権は、国

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1-5. 仏教は仏陀 では「イスラム」とは?

1-5. 仏教は仏陀 では「イスラム」とは?

【3行まとめ】
・「イスラム」とは、唯一神アッラーへの絶対的な信仰をすること
・イスラム教を信仰する人を、民族や地理を問わず「ムスリム」という
・イスラム教は実践する宗教。内心の信仰だけでなく礼拝など行動が必要

(写真はイスラム教のお祈りの様子。PhotoACより。)

・イスラム教とは
 本章では、厳格なイスラム教義がもたらす日常生活への影響について言及した後、サウジがなぜイスラム教に厳格なの

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1-4. サウジがイスラム教を徹底する理由

1-4. サウジがイスラム教を徹底する理由

【3行まとめ】
・サウジは、武力でアラビア半島を制圧した国家であり、統治の正当性が必要。統治の正当性をイスラム教に求め、権力の源になっている。また、サウジはイスラム教の聖地を擁しており、その神聖さを守る必要がある。

(写真は、ジェッダ市内の大きなサウジの国旗。)

・なぜサウジはイスラム教に厳格なのか
 さて、ここまでサウジのイスラム教の厳格さについて具体例をあげながら紹介してきましたが、なぜこ

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