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【レジリエンスとは?】

【レジリエンスとは?】

レジリエンスとは、

逆境に遭遇したときにそれを克服し、

乗り越え、立ち直せる能力のことです。

端的に言えば、

『精神的回復力』

『復元力』

『再起力』

『逆境力』

です。

幸せな人にもストレスや災難はありますが、

最も幸福な日々を過ごす人の優れた点は、

レジリエンスが強いということです。

レジリエンスに関して、

『レジリエンスの教科書 逆境をはね返す世界最強のトレーニング』
(著者 カレン・ライビッチ、アンドリュー・シャテー 訳者 宇野カオリ 草思社)

の中に、こう書いてあります。

「誰もがレジリエンスを必要としている。

というのも、

どんな人生にも必ず逆境があり、

避けては通れない日常の煩わしさがあるからだ。

(中略)

50年以上におよぶ科学的研究により、

レジリエンスが職場での成功や人生の満足度を決めるカギとなっている事実が強く示されている。

レジリエンス曲線のどこに位置するか、

つまり、

あなたが本来備えているレジリエンス・リソース(資源)をどう活かすかで、

学校や職場でのパファーマンスや身体と心の関係、

人間関係の質が違ってくる。

レジリエンスは幸せや成功を構成する基本的要素なのだ。

(中略)

レジリエンスを自分で高めることはできるだろうか?

もちろんできる。

レジリエンスとは、

逆境に対する自分の考え方をどう変えるか、

ということに尽きる。」(4頁〜5頁)

「あなたの思考スタイルは、

できごとに対して感情的に反応する引き金となる。

逆境に遭遇したときにそれを克服し、

乗り越え、立ち直らせる能力であるレジリエンスのレベルを決めるのは、

あなたの思考スタイルなのだ。

(中略)

私たちは誰しも、レジリエントな人を知っている。

そういう人ほど、私たちを元気づけてくれる。

直面する困難やトラウマにもかかわらず飛躍しているように見える。

実際、最もレジリエントな人は、

困難だがやりがいのある新たな体験を模索する。

それは、自分の経験から、

苦しみや限界まで自分を追い込むことでしか、

自分の視野を広げられないことを学んだからなのだ。

危険を好みはしないが、

リスクの高い、危険な状況に直面しても萎縮することはない。

レジリエントな人は失敗が終点ではないことを理解している。

成功しなくても恥ずかしいとは思わない。

むしろ、レジリエントな人は失敗から意味を汲み取り、

その知識を使って、

さもなければ到達できなかったようなより高いレベルへと飛躍する。

レジリエントな人は自分を奮い立たせ、

思慮深く、徹底的に、

かつエネルギッシュに問題に立ち向かう『システム』を見つける。

(中略)

レジリエンスは、自分でコントロールできるものだ。

自分で自分がレジリエントになれるよう教えることもできる。

試練にどううまく対処するか、

どれくらい熱心に挑戦課題に取り組むか、

自分で自分を大きく変えることができる。

だからこそ、

自分がどうやったらレジリエントになれるのかを学ぶ必要があるのだ。

(中略)

ほとんどの人は、

恐れることなく挫折に直面する術を学ばなければならない。

私たちは、争いに巻き込まれたときに、

どうしたら敏感に考えることができるか、

また挫折や失敗から知識や意味を導き出すことができるかを学ぶ必要がある。

そして、

自分の考えや内なる声に耳を傾けることで、

それがいかに、人生がときおりもたらす大混乱の最中に自分を導いてくれるかを学ばなければならない。

レジリエンスによって、

職場で最高のレベルを達成することが可能となり、

充実し、愛情あふれる人間関係を築き、

健康で、幸せで、

成功する子を育てることができる。

自分の仕事をきちんとこなしながらも、

家族と一緒に過ごす時間と活力を維持できる。

(中略)

レジリエンスは、

混乱の最中に迅速かつ厳しい決断をするときに極めて重要なものだ。

さらには、

優雅さやユーモアをもって、

楽観的に対処する能力を与える。

レジリエンスとは変容を促す力だ。

苦難を挑戦に、

失敗を成功に、

無力感を力へと変える。

レジリエンスは被害者を生存者へと変え、

さらには生存者がいきいきと生きられるようにする。

レジリエントな人は、

たとえ大きな挫折でも、

それによって自分の人生のコースから外れることを断じて許さない。」(7頁〜9頁)

「避けては通れない人生の障害物を一足飛びに乗り越えるのを簡単にする薬や人の心をとらえる言葉、

簡単なルールがあるのなら私たちは心からそれを提供したい。

でも、単刀直入に言おう。

現実の世界では、あなたの人生をよりよいものに変えるのは本当に骨の折れることだ。

(中略)

レジリエンスを高めるためには、

あなた自身の努力も必要だ。

そして、あなたが自分を、

そして他人をどのようにとらえるかについて正直になることも求められる。

そのためには労力とコミットメントも求められる。

(中略)

手厳しく、根拠のない自己批判 (『自分はものすごく自己中心的だ』『私は子どもたちをダメにしている』『この仕事では絶対に成功しない』) といった、

自分のネガティブな思考スタイルを撃退することを学んだ途端、

大きな落ち込みに陥っていくことに自分で歯止めをかけることができる。

そうすればすぐにでも、とてもよい気分になれる。

自分のことが好きになり、

もっと活力を得て、

自分の問題に対処する準備ができる。

同様に、あなたが自分の問題について他人や外部環境を責める思考スタイル (『売れないのは自分のせいじゃない、市場が悪すぎるんだ』『彼女がこの僕を最優先で考えないから僕たちの関係はうまくいかないんだ』) を持つのであれば、

レジリエンス・スキルを使って責任逃れをするのを止めた途端、

問題解決に向けて主導権を握ることになる。」(10頁〜11頁)

「ストレスを感じ、不安が生じたとき、

あなたの呼吸はどうなっているだろうか?

たいていの場合、

呼吸が浅く、速くなるのに気づくだろう。

このときあなたは、横隔膜(肺の下に位置するドーム型の筋肉)ではなく、

胸で息をしており、

これは肺の上層部にしか空気が入っていないことを意味する。

肺に行き届く酸素量が少ないため、

血管を通じて循環する酸素量も減少する。

この酸素レベルの変化によって脳には危険信号が送られ、

この信号によって脳からはより多くのアドレナリンが分泌され、

分泌されたアドレナリンはさらに不安感を高めるため、

一層呼吸が浅くなり、

酸素レベルの低下が進むという悪循環だ。

一方、

横隔膜による呼吸では身体の様子が違ってくる。

呼吸はより深く、より遅く、

より完全なものになる。

呼吸が清められたように感じる。

息を吸うときには腹部が上がり、

吐くときには腹部が下がる。」(231頁〜232頁)

「自分は、どんな人間だろうか?

何を優先して生きているのだろうか?

本当に大切なことに時間を使っているのだろうか?

なぜいつも、愛する人たち以上に仕事を優先し、

それをよしとしているのだろうか?

この人生は、自分にとってどのような意味があるのだろうか?

そして、

当然のこととして、これらの問いが、

これまでずっと自らに問い続けてくるべきものであったことに気がついたのだ。

こうした重要な問いの答えを見つけるために、

レジリエンス・スキルを使うことができる。

(中略)

レジリエンスは、幼少期の障害を乗り越え、

日々直面する逆境の中を首尾よく進み、

絶望的なトラウマから立ち直ることを可能にしてくれるものだ。

(中略)

自分がどういう人間で、

そしてどういう人間になりたいのか、

それがわかるようになれば、

人生の意義を創り出すことができる。

レジリエンス・スキルの力を借りれば、

愛する人たちとより親密な関係を築き、

コミュニティへの積極的なかかわりを通して人生を意義と目的で満たすことができる。

そしてまた、

何か新しいことに挑戦するためにもスキルを活用できるのだ。」(357頁〜358頁)

「大切なのは、スキルを毎日使うことだ。

そうすれば、数週間のうちに、

あなたはそのスキルが自分の第二の天性になったことに気づくだろう。

そして、日常生活における基本的なアプローチの仕方に変化が起き、

あなたはより幸せで、

より楽観的になる。

そうしてよりレジリエントな生活を送れば、

愛する人たちとのつながりはさらに深いものとなるだろう。

どんな人生にもさまざまな紆余曲折がある。

しかしレジリエンスを持っていれば、

どんな障害に直面しても、

力強く前進し、

豊かな人生を創り上げることができる。

考え方を変えることで、

人生は好転できるのだ。」(376頁)


何事も、

『思い込まない』

『決めつけない』

ことが肝要です。

頭をグニャグニャに柔らかくして、

視野を広げましょう。

人生で起こることすべては “学び” です。

すべては魂の成長の糧となります。

“Adversity makes a man.”
(逆境が人をつくる)

正に、

『艱難、汝を玉にす』

です。

逆境を乗り越えるために、

『呼吸に意識を集中する瞑想』

『有酸素運動』

を習慣にしましょう。

体内に酸素を多く取り入れることが大事です。

『未来に向かって進むなだらかな道は1つもない。
しかしわれわれは、レジリエントな国民だ。
われわれは乗り越え、首尾よく進み、回復しつつある――われわれは、今再び、働きかけつつあるのだ。
われわれは必ず、生きて、繁栄するはずだ――いかなる災害がふりかかろうとも』(D.H.ロレンス)

(推薦図書)
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(著者 カレン・ライビッチ、アンドリュー・シャテー 訳者 宇野カオリ 草思社)

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