![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100667579/rectangle_large_type_2_9a9a184973d3466aeb536d7f99fc34d8.png?width=1200)
リサーチ&データ活用の教科書①:P&Gでのデータ分析の成否は「〇〇」があるかどうか(+HRアワードのエントリーについて)
読書ノート(106日目)
今日からは本業であるデータ分析
に関する書籍ということで
こちらの本を紹介していきます。
著者の米田さんは元P&Gの執行役員で
CMK(Consumer Marketing Knowledge)部門
のヘッドを務めていらっしゃった方です。
P&Gのマーケティング戦略をデータで検証して
成功の確度を高めていく、そんな役割をされて
いたのだろうと、本書を読みそう感じました。
・リサーチ&データから
「新しい発見」が得られるか否かが、成否の分かれ目
・リサーチやデータ活用が問題解決に繋がらない主な要因は、
収集・分析したデータから「新しい発見」が得られていないこと。
・つまり、問題解決に繋がる新しい発見が何か一つでもあるならば、
戦略的なリサーチ、有意義なデータ活用だと判断してよい
・リサーチ&データ活用のもったいない4パターン
①目的が定まっていない。共有されていない
②新しい発見を求めていない
③使い方・読み方が分からない
④データ忖度
・P&Gでは、リサーチの提案書と報告書がセットになっている
(※詳細は下記にて紹介します)
・P&Gでは、リサーチ提案書とリサーチ報告書を作成し
記録として残すことで、合意されたデータ活用の実践を促進し、
また、新たな知見としてその後に残すというプロセスを義務化している
・報告書の特徴は3つ
①リサーチ提案書に呼応している
②Conclusion First(結果優先)
③「新しい発見」に注目する
・新しい発見を遠ざけるバイアスとは
①コンクルージョンタイプ
すぐに「判断」しようとして、結論を急ぐタイプ
②アナリティカルタイプ
ロジックを重視し、根拠がないことを受け入れられないタイプ
③テクニックタイプ
手法や手段を重視するタイプ
④フォロワータイプ
他人の意見に振り回されやすいタイプ
⑤木を見て森を見ずタイプ
気になる点が出てくると、そこを掘り下げる事に意識がいってしまい、
それ以外のものがみえにくくなってしまい、
もともとの目的も見失いがちなタイプ
・「誰もがなんらかのバイアスを持っている」という大前提を
理解して受け入れることが第一歩
・有効な解決策は
「1人で抱え込まないで、他の人の視点を取り入れる」こと
それにより各人のバイアスは平準化される
・自分の当初の仮説を真実だと思い込む前に検証することで、
自分が持っているバイアスのタイプを知ることも重要
・目的の明確化が戦略の第一歩、曖昧なリサーチから脱却する
・OGSM(目的ー目標値ー戦略・手段ーKPI)のフレームワーク
・リサーチの目的を上層にある
ビジネスレベルまでカスケードアップする
・「〇〇がわかれば、△△が達成できる」をイメージする
本書の冒頭に書かれていた
「新しい発見」が得られるか否かが、
成否の分かれ目
という言葉を読んで、
日頃からデータ分析をする中で
漠然とモヤモヤとしていた事が
何だかすっきりしました。
データを綺麗に集計して見やすくして
上司や依頼主に報告することが
データ分析の本来の仕事ではなく、
問題解決に繋げなければ意味がない
そこには「新しい発見」があるべき。
そして新しい発見とは、
必ずしもブレークスルーで驚きに溢れた
Wow!!なアイデアである必要はなく、
例えば「現状の最有力の戦略プランが
データでもやっぱり正しかった」というのも、
リサーチをしたから分かった「新しい発見」
として報告する価値があるのだと思えば、
分析する側も少し気楽になれそうです!笑
リサーチ提案書とリサーチ報告書とOGSM
については、こんな感じの内容です。
(画像がうまく撮れず斜めですみません…)
提案書と報告書をリサーチの都度、
蓄積していくというP&Gの文化は弊社でも
すぐにでも取り入れたいと思いました!
![](https://assets.st-note.com/img/1679227040821-26npchbaHv.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679227108300-wu6zbqyaoG.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679227117991-3JL0rsBuPW.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679227135854-d0I2lKuvjN.png?width=1200)
明日からは、より具体的な
リサーチの流れとして
「現状理解」や「仮説出し」
について紹介できればと思います。
それではまたー!😉
PS.
前回の更新から10日ほど
間隔が空いてしまいました…
この数週間は本業がピークに忙しく
朝6時から勤務して何とかギリギリ締切に
間に合った…という日々の連続でした…
でも、チーム一丸で頑張った甲斐もあり、
昨年末から4カ月間でようやく辿り着いた
人事データ分析から得られた成果を
役員の方々にプレゼンした結果、
かなりの好反応を得ることができました!😳
プレゼン後には直属の上司からも、
毎年5月からエントリーが始まる
日本の人事部 HRアワードにも挑戦しよう!
というアドバイス(後押し?)もあり、
疲れが(一瞬ですが)吹き飛びました!😂
もし入賞や受賞ができた際には、
ここでも紹介をさせて頂けたらと思います。
(入賞は8月、最優秀賞は10月に発表予定です)
この読書ノートも毎月15投稿はしよう!
と決め、昨年10月から始めて5カ月連続で
目標達成できているので、今月は途中で
かなりのペースダウンをしましたが、
残り12日間で9投稿して、6カ月連続の
目標達成を目指そうと思います!
ここまで読んでくださり、
ありがとうございました!!🙌
それではまた明日ー!😉✨
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?