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#コラム

仕事に必要な、"攻撃力"と"守備力"

仕事に必要な、"攻撃力"と"守備力"

ビジネスパーソンは大きく2つに分けられる。
攻撃力が高い人間と、守備力が高い人間だ。
と、勝手に思っている私です。

私は従業員数千人単位の大企業から中小ベンチャーへ転職し、そこからさらにできたてほやほやのスタートアップにJOINするという、巷では"リスクジャンキー"と呼ばれているらしいキャリアを歩んできたのでこの"攻撃力"と"守備力"について感じることが多々あります。

もちろん組織が大きくなれ

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失敗したときはお客様の顔を見て

失敗したときはお客様の顔を見て

何をするにも失敗はつきもの。

しかもその失敗の多くは、お客様を巻き込んでしまうものです。

面と向かってお叱りをいただくのは何回経験しても胃が痛むものですが、失敗したときほどお客様の顔を見ることが大切だと思っています。

そう考えるようになったのは、大学生のときにやっていたイタリアンでのアルバイトで失敗してマネージャーから叱られたことがきっかけです。

ホールで働いている人なら経験したことがある

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その背中は、あなたの10年後

その背中は、あなたの10年後

ロールモデルやメンターなど、自分の見本をつくれとよく言われるここ最近。

私自身も「どの背中を追いかけるか」をとても大切にしています。

特に大企業の場合は未だに年功序列がしっかりしているので、入社年次が10上の先輩はそのまま自分の10年後。

5年後、10年後にこの人と同じ景色を見ていたいか?

身を置く環境を選ぶ際、この問いを自分に投げかけ続けることが大切だと思っています。

なぜならば、人は

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"多様性"というマジックワード

"多様性"というマジックワード

"ダイバーシティ"という言葉が一般的にも普及し、多様な価値観を受容することがいいこと、という風潮が当たり前になってきました。

ひとつのレールを絶対的に正しいと信じるのではなく、いろんなレールやときには獣道を通ってきた人たちが集まって事を成すというのはこれからの時代大切な考え方だと思います。

しかし、時に"多様性"は思考を停止させるマジックワードになってしまうこともあります。

ものごとには必ず

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攻撃的なバランスの取り方

攻撃的なバランスの取り方

開始されたときからずっと購読している経沢さんのnote。

毎回学びがあるだけでなく、その考え方に触れるだけで背筋がシャンとするので毎月750円以上のリターンを感じています。

その中で昨年更新されたこの記事が自分の中でずっと引っかかっていました。

詳しくはぜひnoteを購読していただきたいのだけど、同時期にこのnoteに書かれていることとまったく逆の考え方を目にしていたので、この違いはなんなん

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続・集客は点ではなく面で考える

続・集客は点ではなく面で考える

以前「集客は点ではなく面で考える」という記事の中で、まずエリアに人を呼ぶ意識が重要だと書きました。

そのためのツールとしてお散歩マップを作り、近隣のカフェやショップに置いておくというのは、"面の集客"の第一歩だと思います。

そして最近自分がでかけてみて思うのは、次のステップとして店舗間のつながりが重要だということです。

突然ですが私はとにかく甘いものが好きで、暇を見つけてはあれこれ調べて糖分

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勝負するべき場所の見つけ方

勝負するべき場所の見つけ方

自分の本当にやりたいことってなんだろう、何で勝負すべきなんだろう。

時間は有限だから、自分が得意で且つ需要があるものを早めに見つけ出さなければならない。

でもそんなものどこにあるんだろう。どうやって見つけるんだろう。

「どう生きるべきか」というテーマは、社会にでてからもずっとずっと悩み続けることです。

私自身も絶えず悩んでいることではあるのですが、最近はやるべきこととやらなくていいことの判

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いいチームには、「指摘」の文化がある。

いいチームには、「指摘」の文化がある。

先日「事業の失敗」について話していたのですが、その時失敗の要因のひとつとして「お互い遠慮して指摘できなかったこと」を挙げられたのが印象的でした。

特にフリーランス同士で集まってプロジェクトを手がける場合、雇用者・被雇用者という関係ではない分、進捗確認やクオリティチェックがしづらく、マネジメントが難しいという話は非常に納得しました。

お互いのリスペクトはチームを組む上で必要なものですが、クオリテ

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成功者の言う「運がよかった」は、実は必然的なもの

成功者の言う「運がよかった」は、実は必然的なもの

普段仕事でポップアップショップの事例記事を書くとき、再現性のありそうな「成功のポイント」を引き出そうと毎回あの手この手で質問しているのですが、普遍的なことを聞き出すって難しいなあといつも四苦八苦しています。

特に場所探しにおいては「人のつながりで運良く、たまたま見つかって」と言われることが多く、これまでそうした属人的な回答は極力削って記事にしてきました。

しかしあまりにみんなが口を揃えて「運良

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「いい人」であることを、思考停止の言い訳にしない。

「いい人」であることを、思考停止の言い訳にしない。

manaveeの運営が終了してから、早1ヶ月。

終了までの流れや反省点が赤裸々に記されたサービス終了についてのお知らせは、NewspicsやTwitterでも大きな話題になりました。

読めば読むほどその悔しさ、無念さ、あのときこうしていればという後悔、そしてなにより大切に育ててきた愛情が文面からも伝わり、自分もサービスに関わっている者として、ここに書かれていることを教訓にして、自分の血肉として

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ハングリー&ノーブル、そして時々エスタブリッシュ。

ハングリー&ノーブル、そして時々エスタブリッシュ。

「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」

この二宮尊徳の名言は、私が行動指針として大切にしている考え方です。

まず世界をよりよくしようとする志と大局観をもつこと。
そしてその活動を永続的なものにできるだけの稼ぐ仕組みを作ること。

この2つは、必ず両輪で考えなければ意味がありません。

両立させるのは難しいけれど、難しいからこそ、一生を通して考え続けなければならない命題を「志」と

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「多動力」から「不動力」への揺り戻し。

「多動力」から「不動力」への揺り戻し。

私は、世の中には「揺り戻し」と「不可逆性」の2つの性質があると思っています。

前者はある変化に対して、その逆の現象が起きること。デジタルが進むほどアナログの価値が上がっていくという変化がまさにこれに当たります。
ただ、そこで起きる揺り戻しはあくまで限定的なもので、あくまで傍流であることがほとんど。

主流となる変化は不可逆であり、二度と「不便だった頃」には戻りません。

今自分はどちらの流れに乗

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私たちがこれから、中国に勝てなくなっていく理由

私たちがこれから、中国に勝てなくなっていく理由

「ああ、中国はもう私たちが追いつけないところまで行ってしまった」

今年の「独身の日」関連のニュースを読めば読むほど、この思いが私の中で明確になりました。

グローバルで見たとき、10年後に小売業界の覇権を握っているのは中国、特にアリババだと思います。

「独身の日」についての細かい考察は今週のリテールトピックで解説していますが、私が一番衝撃を受けたのは、超革新的な施策が中国では消費者に当たり前の

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"公平"を求めるとセンスが死ぬ問題

"公平"を求めるとセンスが死ぬ問題

私にとって、東京で好きなスイーツショップの二大巨頭といえばHIGASHIYAとJANICE WONG。

おいしいものは数多あれど、心ときめくおしゃれさと手の届くラグジュアリーを体現している空間は、そう多くないと思います。

そんな大好きなJANICE WONGの目の前を通った時、衝撃を受けたのが店舗外のガラス部分に「ルミネカード10%オフ!」のステッカーが貼られていたこと。

あまりのミスマッチ

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