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ハングリー&ノーブル、そして時々エスタブリッシュ。

道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である

この二宮尊徳の名言は、私が行動指針として大切にしている考え方です。

まず世界をよりよくしようとする志と大局観をもつこと。
そしてその活動を永続的なものにできるだけの稼ぐ仕組みを作ること。

この2つは、必ず両輪で考えなければ意味がありません。

両立させるのは難しいけれど、難しいからこそ、一生を通して考え続けなければならない命題を「志」と呼ぶのです。

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先日、"次世代リーダー"について話していたときのこと。

「次世代リーダーは、ハングリーとノーブルを併せ持った人だ」という話を聞き、これから活躍する人材のキーワードはこの2つなのではないかと思いました。

前述の二宮尊徳のいう「経済」を回すためには、ハングリー精神が欠かせません。あらゆる可能性に貪欲に食らいつき、結果をだす力が必要とされます。

しかし、自分の利益のためにしか貪欲になれない人は、これからの評価経済において信頼を勝ち取ることはできません。

人のため、世の中のためにどれだけ貢献しているか。

信頼される人は、まず人にGIVEして利益を人と分け合うことが、世の中全体の幸福度を上げることを知っているものです。

また、どんなに困窮したとしても信念に反したことには手を出さない高潔さもあわせもっています。

「プライドとは自分を律する心」というのが私の定義なのですが、人を見下すためではなく、自分を厳しく評価するために正しいプライドをもつことは、高潔さのために重要なことです。

ハングリー&ノーブル。貪欲であり、高潔。

一見相反するような性質ですが、どちらもあわせもつ人が、これから世の中を変えていくのだと思います。

また、情報が溢れている今、エスタブリッシュなアウトプットにこだわるセンスも重要です。

どんなにいいものでも、一瞬で「かっこいい」「素敵」「楽しそう」と思ってもらえなければ、選択の土俵にすら上がることができません。

つまり、サービスにせよプロダクトにせよイベントにせよ、洗練された雰囲気の醸成がますます重要になっていくのです。

作る役割はプロに任せるとしても、最終決定権をもつ自分自身のセンスが、プロジェクト全体のクオリティを左右する。

だからこそ、デザインの重要性を真に理解しているトップが今求められているのだと思います。

もちろん、あえて親しみやすさを出すことも必要ですが、それもまずは憧れられるような雰囲気があってこそのものです。

まずは洗練されたブランドイメージが根底にあるべきなのです。

ハングリー&ノーブル、そして時々エスタブリッシュ。

これから大きく世の中を動かす人や会社のキーワードは、この3つなのではないかと思っています。

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(Photo by tomoko morishige

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