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只見線のあるまちにて2022/10/01

はい、今日は天気予報通り晴れて暑くなったのです。
北海道では10月に真夏日と言う記録的な猛暑となったようです。

さて、今日は運転再開の只見線を追いかけてみたのですが、波乱万丈な結末に疲れと爽やかな心地よさを残したのです。

早速ですが本文に入って行きたいと思います。
枚数が多いのでエッセイはなしで簡単なキャプションで行きます。

それでは、いつも通り生暖かく見てやってください。


・只見線全面復旧運転再開@会津美里町(2022/10/01)

朝6時前の会津本郷駅、人は誰もいない。
窓が曇っている。ちなみにディストーションはリミテッドレンズの特性と言うことで。
駅舎内の時刻表にワンマンと書いてあると思ったら、こんなものが新設されていた。
東の空を眺めると磐梯山と日の出が見える。まだ暗い朝の中。
一人の作業員がホームを点検して歩く姿が見える。
ようやく太陽が昇って来る、6時3分。
線路越しに自分の影を作って遊ぶ。向こうにはホタルのいる川が流れている。
iPhoneを出し『HOSONO HOUSE』の『終わりの季節』を聞く。
ここがどこなのかわからなくなるが鏡に映った磐梯山で会津だと気付く。
向こうのほうから汽笛が聞こえてくる。みんなそちらの方角を眺める。
地域の防犯ボランティアの人だろうか、帽子を振って只見線を迎える。
ワンマン運転になり運転手さんが、いるはずのない乗降客を確認する。
小出の文字と国鉄色カラーにタイムスリップした気がする。
会津本郷駅を離れ次の撮影ポイントに向かう途中、いつもの松原踏切を渡る。
あぜ道にはコンバインがつけたとおぼしきキャタピラの跡が残る。
線路の向こうには今年撮れた稲のもみ殻を燃やしている光景が見える。
こんな朝早くから農家の人がコンバインで稲刈りをしている。
後庵の踏切で只見線を待っていると親子連れがやって来た。影三つが並ぶ。
踏切を渡った只見線をPENTAX K-3Ⅲの連写モードで追いかける。
ドラえもん柄の猫はどこかにいないか考えてしまう。
じゃんりん(雀林)踏切の前方列車ありの標識が新しいのに変わったような気がする。
農家の人が田んぼでなにやら作業中の様子だが、詳しくはわからずじまい。
カラスが標識の上にポツンととまっている。呑気なものだ。
稲刈りを終えたコンバインが田んぼに置かれたままになっている。
つい癖でじゃんりん踏切と言ってしまうが自分は麻雀ができない。
そうこうしてるうちに下りの只見線がやって来た。
寺崎のカーブに戻るため舗装道路を走ると前方に自転車の高校生が走っていた。
寺崎のカーブで列車の運行が停まっていることを聞き、会津高田駅へ向かう。
臨時列車が停まっていることを聞き、帰り支度をする人も出てくる。自分は待つことにする。
10時を過ぎ待ちきれずに旗だけ掲げて記念写真を撮る人も出てくる。
この30℃だという時に石油のポリ管を荷台に乗せた三輪車が走り去って行く。
なかなか運転が再開されず運行状況を聞きに来る地元の人たち。待つのはつらいよ。
運転再開の情報を聞くと待ってましたとばかりにとんぼがやって来た。
大人も子供も運転再開の連絡を聞き、安堵したかのように砂利で遊ぶ子供。
今か今かとそわそわした雰囲気が伝わって来る。
臨時列車など、どこ吹く風のコンバイン。
2時間半遅れでやって来た只見線再会号に観客から歓声が響き渡る。
乗客もどこか浮足立った感じがする旧型客車。
JRの職員さんがやり取りをする向こう側では乗客が顔を出して観客に応える。
会津西陵高校の学生さんが乗客に何やらお土産のような物を運び入れる。
なにやら音楽が聞こえるなと思ったら、ラジカセを持って歩く赤い服を着た人。
熱気が盛り上がった中、発車の合図が聞こえてくる。
祝JR只見線全線運転再開の旗が風になびく。
観客が手を振る中、惜しむように発車する。
名残り惜しいが見送ることにする。
御婦人方が戦利品の応援旗をかごに入れて自転車に乗って帰って行く。
以前より注文しておいた花壇の手入れが会津西陵高校生によってなされていた。
男はつらいよと言うより、待つのはつらいよといった感じの一日だった。


今日はここまでです。

それにしても、なんで始発列車とまちゃったんですかね。

乗車率200%くらいの感じだったんでしょうか。

明日はきちんと走るのを願って、ここらで終わることにします。

それではまた。

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