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ラグビー日本代表 マオリ・オールブラックス戦の勝利から学ぶリーダーシップ <VoI.3>

先週6日(土)に開催された、ラグビー日本代表の試合で、マオリ・オールブラックスに勝利しました。日本代表チームにはまだ経験が十分ではない選手が多数出場しており、今後の成長が楽しみになる試合内容でした。もちろん猛暑が味方した勝利であることも否めませんが、新生日本代表チームの新しいチャレンジに、大きな手応えを感じられたのではないでしょうか。

どうせ勝てないよ、からの脱却


日本代表が世界の強豪チームに勝利するためには体の大きさや強さといった「フィジカル」が必要だと言われてきました。体の大きな日本人選手や、日本でプレーする外国人選手が増え、フィジカルの強化に繋がっていますが、まだ世界のレベルからみれば物足りないかもしれません。

ではフィジカル面が劣ると勝利は難しいのか?そうではないことが今回の試合で証明されたとも言えます。ヘッドコーチのエディーさんが掲げる「超速ラグビー」ー日本の特性を活かした、スピードをもって攻めるスタイルのラグビーです。

普段の仕事の中でも、競合先と激しく戦っている中で「これがないと勝てない」と考えるリーダーもたくさんいると思います。ですが、今一度、自社や自分のチームを振り返り、持てる強みは何か?その強みを起点に勝てるポイントはどこか? そこをリーダーがメンバーとともに「考え、実行する」重要性をあらためて気付かされるきっかけとなった試合でした。

うまいパスは仲間が取りたい場所で取り次のアクションへつなげられるパス。チームづくりの基本にも通じるところがあると感じています。

足りないことをカバーして、リーダー育成へ繋げる


あわせて、普段の仕事の場面においても「こんなメンバーがいればいいのにな」「これぐらいできるチームになって欲しいな」と考えがちな場面もたくさんあると思います。特に自分がリーダーとして、新しい取り組みに新リーダーを起用した際には「自分ができたのだからこれぐらいできて当然」と思いがちですが、自分と新しいリーダーは違う人間であり経験も異なるため、全く同じことはできなくて当たり前です。

ラグビー日本代表も、2試合前から、若くて新しいキャプテン(原田選手斎藤選手)がチームを動かしはじめました。4年後のワールドカップを見据えた育成であることは間違いありませんが、一方で、ベテラン選手(立川選手)も投入し、足りない経験を補うために、準備段階からどう試合を戦うか、よく話をして本番の試合に臨んだそうです。

新しいリーダーの育成にあたっては、ただ丸投げするのではなく、新しいリーダーの強み、得意な点をよく観察し、どんな役割を果たせるリーダーになってもらいたいのか、そのために必要なサポートは何か、ベテランの社員たちでよく検討して育成したいものです。

日本代表の試合を観ながら、そんなリーダー育成のコツも、学ばせてもらえた、貴重な機会でした。やっぱりラグビー、リーダー育成のエッセンスがたくさん詰まっていると感じました。

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