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子どもたちにも知ってもらいたい「フィルターバブル」と「エコーチェンバー現象」のこと

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こんにちは、旅人先生Xです。

今日は、フィルターバブルとエコーチェンバー現象のことについて書いていきたいと思います。

大人も子供も気をつけておきたいことだと思うので、「それなんだったっけ?」という方もぜひ、目を通していってみてください。

目次は、以下の通りです。


自分にとって心地良い情報ばかりに囲まれていることは楽だけど…


普段、たくさんの情報に触れている私たち。

過去の人々と比べたら、1日に触れる情報は何倍、何十倍にもなっているという話もあるくらい、増えてきています。私たちの生活は、情報の渦のようなものに触れていると言っても過言ではないのかもしれません。

情報の検索や動画の視聴なども、AIなどが活用されて、私たちの興味のあるものなどをオススメしてくれる時代になりました。

そこで出てくる広告なども、私たちが魅力的だなと感じやすいものが表示されやすくなっています。一律で流されていたTVのCMが、検索や動画の履歴データから、個別に調整されているようなイメージですね。


そんな具合に、自分に役立つものや興味のあるものが自然とみられるようになったことはある意味便利なことなのかもしれません。

ですが、一方で、そのことを知らずに、過ごしていると「自分の見ているものや受け取っているものが多数派!」みたいな感覚に陥ってしまう危険性もあります。

そこで、そうした危険性を認識するために「フィルターバブル」と「エコーチェンバー現象」という言葉についてご紹介してみたいと思います。



子どもにも伝えておきたいフィルターバブルとエコーチェンバー現象のこと


【フィルターバブル】について

インターネットで、利用者が好ましいと思う情報ばかりが選択的に提示されることにより、思想的に社会から孤立するさまを表す語。
サーチエンジンなどの学習機能によって、利用者の望む情報が優先され、望まない情報から遠ざけられる様子を、泡の膜に包まれている状態にたとえたもの。
米国の活動家イーライ=パリサーが自著で用いた造語。

いつもお世話になっているデジタル大辞泉からの引用です。

ざっくりいうと、フィルターバブルは、好ましいと思う情報ばかりに触れ、望まない情報から遠ざけられる様子をあらわしている言葉となりそうです。

好ましいと思うことばかりに触れていたら考えが偏ってしまう可能性が高まるのは容易に想像がつきますよね。アメリカのイーライ=パリサーさんという方が使い始めた言葉のようです。


現在の私たちが置かれている情報に触れる環境とフィルターバブルのことを考えるとスマートフォンなどで、何気なく触れている情報は既に自分の好みで選択提示されたものであるということを理解しておく必要があると言えると思います。

そうしておくことで、「他の情報や考えもある」ということを忘れずにすむからです。

AIなどで選択提示されたものであるということを知っておくかそうでないかの違いは大きいのではないでしょうか。



【エコーチェンバー現象】について

SNSにおいて、価値観の似た者同士で交流し、共感し合うことにより、特定意見思想が増幅されて影響力をもつ現象
攻撃的な意見や誤情報などが広まる一因ともみられている。

フィルターバブルと同じく、デジタル大辞泉からの引用です。

価値観の似たもの同士で交流することも、共感して意見や思想が増幅されて影響力を持つことも一見そこまで問題がないように思います。

実際に、価値観の似た人と交流するのは面白さもあるでしょうし、「何かをやってみよう!」と行動に移して良い結果を生み出すこともあるかもしれません。

ですが、引用にもある通り、エコーチェンバー現象によって、「攻撃的な意見」や「誤情報」が増幅されたり、実際の行動に移されてしまうという危険性があります。


そのため、フィルターバブルと同様に「エコーチェンバー現象」のことを知っておくか否かで自分の判断に大きな差が生まれるのではないかと思います。

知っていれば、「本当にそうだろうか?」「これで良いのだろうか?」と一息ついて、自分の頭で考えたり、情報を集め直したりしやすくなるからです。

「情報」という日々、何気なく触れるものだからこそ、気をつけていく必要があるのではないでしょうか。



フィルターバブルやエコーチェンバー現象について書いてみて思ったこと


幼稚園生やもっと小さな子もYOUTUBEなどで動画を見ている時代です。

子供達は、小さな頃から、動画のオススメや検索の結果などを当たり前のように使い、受け入れています。

そのため、子供達は、私たち大人以上に目の前の情報に対して、「当たり前」の感覚を持っているのかもしれません

だからこそ、今回ご紹介した「フィルターバブル」や「エコーチェンバー現象」のような知識を得ておくことは大切だと思います。


ぜひ、子供達に関わる方は、何かの機会に「フィルターバブル」や「エコーチェンバー現象」を話題にしてみてはいかがでしょうか。

「自分なりに考えてみる」を繰り返していくことが、子どもたちにとって、とても役立つ経験になっていってくれるのではないかと私は思います。



今回は以上になります。

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