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【メンタルケア】社労士試験、1カ月前からの過ごし方

このコラムでは社労士試験の合格経験をもとに、勉強法や体験談などを書いています。

本試験の1カ月前から前日までの「直前期」は最後の追い込み期間でもあり、同時につぶしきれなかった課題を確認し克服する大事な時期です。

しかし、同時に急激にメンタル面で支障が出てきてしまう時期でもあります。

それまで自分のペースで勉強してきたのに、この時期にいきなりペースを崩す方もいらっしゃるそうです。
実際、私も焦りや不安でペースを崩すことがありました。

今回はメンタルケア、焦りや不安との向き合い方について書いていきます。

前回までのコラムはこちら
1-2. 社労士資格を取得しようとしたきっかけ(前半) (後半)
3. 社労士試験とはどんなものなのか(体験談)
4. 社労士試験の勉強法。独学、通学、通信どれ選ぶべきか
5. 社労士資格に向けて。勉強の習慣について
6. 通信講座で合格した社労士試験。講義受講後の勉強法について
7. 社労士試験の勉強法。過去問は何周したのか?
8. 社労士試験に合格するには。模試の心得について
9. 【社労士試験】選択式問題で点を取る方法
10. 【社労士試験】択一式問題攻略法

◆なぜ焦り、不安が生じたのか

私自身のことをふり返ると、直前期に入っても模試の択一式の成績が基準点を超えず、そのことが不安につながっていました。

私は以前、公務員だったことがあるのですが、公務員試験をクリアするのに必死に勉強しました。社労士試験の勉強も同じぐらい真剣に取り組んで来たという自負がありましたから、余計に、毎日しっかり復習をして、何回模試を受けても択一式の成績だけが伸びないことに焦りました。

また、コラム2回目でもお伝えした通り、社労士になってある人との約束を果たしたいという想いもあります。もしここで不合格となり、再受験となった場合、約束も1年先になります。

仮にこの方との約束を守れなかったとしても自分が死ぬわけではないですし、相手の方もそんなに大きな期待を持って私の合格を望んでいたわけではないかもしれません。もし約束が果たせなかったとしても誰も責めはしないでしょうし、周りからは「よくやったね」と労いの言葉をかけられたと思います。実際それに甘えたいなと思うこともありました。
しかし、そんな結末では私の中に「有限不実行」の後ろめたさが重く残るのです。

このように直前期は色んなモヤモヤや不安に押しつぶされそうになり、正直生きた心地がしませんでした。

◆避けては通れない試練

こうした焦りや不安は、誰でも1度は経験したことがあると思います。

私ももちろん過去に何度か経験がありますが、その時を振り返ると、こうした不安定な気持ちにはある「共通点」が見えてきました。

それは「あと一歩でその目標が達成できること」ということです。

自分なりに覚悟を決め、真剣に向き合ったからこそ、結果が出ないことに焦りや不安を感じるのです。これは裏を返すと、「あと一歩で目標を達成できる場所にいる」ということです。

余裕で達成できるレベルに達しているから不安がない、という人もなかにはいるのでしょうが、多くの場合、不安がないというのは目標達成できない確率が高い状態だと思います。

努力し、目標に近づいているからこそ生じる焦りや不安は避けて通れない道であり、私は「目標達成のための試練」だと思っています。

ちなみに、この試練を避ける方法は1つ。余裕で達成できる目標にすることです。つまり、目標のレベルを下げる、または今年の試験を受けない等....。私としては、せっかく掲げた目標を変えるくらいなら、試練を受け入れて突き進む方がいいと思います。

焦りや不安を避けるのではなく、しっかり受け止めて、自分のペースを崩さないことが大切です。ここを乗り越えた先には自分が望む目標が実現しています。

私も焦りや不安を受け入れて、その時の成績がどうであれ、マイペースに勉強を続けました。

◆最後は諦めてもいい

そして、矛盾したことを言うようですが、最後は諦めても良いと思っています。

私は本番試験3日前から意識的に勉強時間を減らし、行きつけのお店で食事をしながらお店の方に自分の気持ちを聞いてもらいました。

「もし今年不合格だったら、後1年頑張ってみようと思う」
「その間は、今の会社で何とかできるようにしよう」等々

自分の気持ちを言葉にすることで、リスクヘッジも含めて棚卸しをしていました。

諦めないことも大事ですが、何が起こるかわからないのが試験です。不合格だった時にどのような目標を立てるか、代替案をどうするかというのを考えることもありだと思います。

このように自分の気持ちを整理した結果、焦りや不安は少なくなり、リラックスした状態で本番を迎えることができました。

これは直前期だけではなく、日々の生活でも言えることですが、勉強に行き詰まったり、どうしても気持ちが乗らない時は、自分と向き合い、心の整理をすると良いと思います。

そして、やるべきことを全てやって、それでもどうにもならない時は、一旦その目標を手放す(つまり諦めても良い)ことも最後の方法として必要だと感じました。

次回は、試験当日の過ごし方です。
いよいよ本番試験です。

運命が決まる試験当日、私はとても良い緊張感で過ごせたのを覚えています。試験当日の私の感情の動きをお伝えしていきます。

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