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社労士資格を改めて取得しようとしたきっかけ(後半)

前編はこちらからどうぞ!

前編からあたりまえのように社労士試験の話をしてきましたが、これまで社労士と関わったことがない人も沢山いるはずです。

あらためて社労士が何をする人なのか簡単に説明します。

【社労士について】
社会保険労務士(通称:社労士)とは社会保険労務士法に基づいた国家資格者です。
社労士は企業の人材に関する専門家であり、採用から退職までの「労働・社会保険に関する諸問題」や「年金の相談」等を幅広く扱うことができる仕事です。

皆さんが加入している健康保険や年金等の手続きを行ったり、会社のルール(就業規則)を作ったりする資格と考えてください。

このように労働、健康保険、年金(iDeCo含む)等、幅広い分野を取り扱う資格であることからこの分野の深い知識が必要となります。

話を戻します。私が社労士の資格を取ろうと思ったのには2つの理由があります。
ひとつは、スタートアップの会社を支援したいと思ったから。
もうひとつは、ある人との約束を果たすため。

それぞれ、お話していきます。

スタートアップ企業の支援

転職で紆余曲折の後たどり着いた会社で、給与の未払い事件に巻き込まれた私は、共同経営者と合同会社Mauveという会社を設立しました。

そして、会社を運営していくなかであることに気づいたのです。

それは1人で会社を経営している経営者は管理の仕事が苦手である、ということです。

私の周りにも事業のアイディアや人脈は豊富にあるけれど、それを実務に落とし込んで運営していくことが苦手という人がいます。そういった経営者たちは、最初はうまく売上を上げていても、ちょっとしたミスで破綻していくことがあります。

たとえば、
・事業の著作権を第三者に奪われた
・一緒に働く仲間に裏切られた
・取引先から訴訟された...等々

身近にもこういったトラブルは結構ありました。

そのなかでも「一緒に働く仲間に裏切られる」というのは一番、心に傷が残る出来事だと思います。

では、なぜこのように一度は仲間になった人から裏切られるという事態になるのでしょう?

私の見解では、双方の立場や権利を明文化したルールがないことが原因だと思います。
とくに仲の良い友達や気心知れた相手と一緒に始めた会社では、その辺りの取り決めが曖昧になりがちです。書面も交わさないまま仕事を頼んだり、事業に関わってもらうこともあると思います。

しかし、友達と仕事仲間(ビジネスパートナー)は別モノです。

友達としては素晴らしいけど、同僚としてはイマイチ...なんて人もいます。あまりにも仕事ができなくて会社に損害を出すようなら、辞めてもらいたいと思うことだってあるでしょう。

しかし、友達ノリで始まったわけですから、契約書なんてないわけです。そもそもどんな契約でどんな報酬だったかも曖昧だったりします。その状態で辞めてくれと伝えて、もし相手が労働基準監督署に不当を訴え、通報したらどうなるでしょうか。

会社に指導が入るだけではなく、会社のイメージも損なわれます。なにより、その友人との関係に亀裂が入るでしょう。

私自身が会社経営に携わるなかで、そういうトラブルをよく見てきました。

だからこそ、意欲あるスタートアップ企業の経営者の皆さんにはこのようなリスクを少しでも回避し、事業を伸ばすことに集中してもらいたい。そして、私自身が支えとなって、その会社の成長を見守りたいと思うようになりました。

ある人との約束を果たすため

もうひとつの理由です。
こちらは完全に私情と自分のこだわりですが、どうしても守りたい約束があります。

今からちょうど2年前、会社経営をする知人から「事務員を探しているので、良い人がいないか」という相談を受けました。

たまたま行きつけの飲食店の仲の良いスタッフが仕事を探していたため紹介したのですが、この時はお互いの条件が合わず話はまとまりませんでした。しかし、後から考えるとそれで良かったのです。

実はこの会社、私が給料の未払いで苦しんだ会社だったのです(しつこいようですが、未払いの話はこちらからご覧ください)。

良かれと思って紹介した先で、その人が大変な思いをしたかもと思うとぞっとします。

このとき仕事を探していたその人が、私が約束を果たしたい相手です。

その後、コロナ禍は深刻な状態になり、飲食店勤務だったその人はいよいよ無職に...。たびたび、求職の相談を受けるようになりました。

自分の会社で雇うことができたらよかったのですが、私の会社も人を雇うほどの余裕はありませんでした。そもそも共同経営なので、私個人の私情で人を雇うわけにもいきません。
そんな葛藤のなかで、年月を経てふたたび頭に浮かんだのが「社労士」でした。

《社労士になって自分の城(事務所)を持ち、仕事を求める方たちの雇用に貢献したい》

幸いなことに、私はこれまで人材紹介や労働組合等、労働に携わる機会が多く、社労士と結びつきやすいキャリアだと思いました。

なぜ他人のためにそこまでできるんだ、と聞かれることもありましたが、私にもよくわかりません。ただ何となく放って置けないからというのが本音です。

余談ですが、私は占いも好きで、その方と自分が一体どんな繋がりがあるか調べてもらったことがあります。その結果は「カルマ」という前世からの繋がりがある人で、前世で果たせなかったことを今生で果たさなければ、来世にも続くという何とも壮大な話をされました。

信じるか信じないかは自由だと思いますが、私は何となく嘘ではないなと感じております。

こうした人との縁が後押ししてくれたからこそ、社労士試験にも合格できたのではないかと思っています。

次回は、社労士試験とはどんなものなのかについて。次回以降は、地獄のような試験勉強の記録を書いていきます。






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