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【社労士試験】選択式問題で点を取る方法

遅れましたが、皆様あけましておめでとうございます。
今年もゆるく更新をしてまいりますので、よろしくお願いします。

年始明け早々に風邪を引いてしまい、しばらく寝込んでました。
コロナ、インフルエンザ、風邪・・・どれにかかってもおかしくない時期なので、皆様もお気をつけください。

さて話を本題に戻します。
2022年、社労士試験に合格しました。
せっかくなので、仕事を持ちながら受験勉強をした半年間のことを書き残しておこうと思います。
勉強法や体験談など、これから試験を受ける方の参考になれば嬉しいです。

前回までのコラムはこちら
1-2. 社労士資格を取得しようとしたきっかけ(前半) (後半)
3. 社労士試験とはどんなものなのか(体験談)
4. 社労士試験の勉強法。独学、通学、通信どれ選ぶべきか
5. 社労士資格に向けて。勉強の習慣について
6. 通信講座で合格した社労士試験。講義受講後の勉強法について
7. 社労士試験の勉強法。過去問は何周したのか?
8. 社労士試験に合格するには。模試の心得について

社労士試験がなぜ難しいのか。

それは選択式問題があるからだと思います。
3回目でお伝えした通り、社労士試験には各科目ごとに基準点というものがあります。

どれだけ総合点で良い点数をとっても1科目でも基準点を満たしていなければ不合格です。
その基準点超えを邪魔するのが選択式問題です。

では、どのように選択式問題を攻略すればいいのか。私が実践した勉強方法について書いていきます。

◆選択式問題の恐怖

選択式問題は、試験時間80分で、次の8科目が出題されます。

・労働基準法、労働安全衛生法
・労災保険法
・雇用保険法
・労働一般常識
・社会保険一般常識
・健康保険法
・厚生年金法
・国民年金法

各科目1問ですが、それぞれ空欄が5つあるため、実際は40問解くことになります。

時間配分は1科目10分とはいえ、ふつうに考えれば1時間かからないで解けるボリュームです。実際、私は模試を40分くらいでさっさと終えて教室を後にしましたが、実はこれが落とし穴です。

その理由は以下の3つ。

① 日本語の読解力を試すような問題もある
② 択一式問題と違ってほとんど同一内容の問題が出ないため、前後の文脈で回答の判断を強いられることがある
③ 労働、社会一般常識の内容は運要素が強く、勉強だけではどうにもできないことがある

日本語の文章の意味を読み解く力がかなり求められているため、問題文の一語一句をしっかり理解して回答しないと、簡単に間違ってしまうということです。

そう考えると、1科目あたり10分の配分が意外に短いなと、本番の試験中に気づきました(遅いですね...)

昨今は事例問題も出題されるので、より試験時間が短く感じられるかもしれません。

選択式問題は日本語の読解力と、何が出るかわからない運要素が強いことが恐ろしいポイントです。

◆選択式問題の攻略(体験談)

私は5つの方法で勉強しました。

1.単語カード
これは私が利用した通信講座「フォーサイト」の合格カードという教材です。
表面に問題文と空欄があり、裏面に答えが書いてある、いわゆる英語の単語カードのようなもので200枚近くあります。

フォーサイトの場合は、紙のカード以外にもアプリで同様のものがあり、そちらでは正誤を「◯」、「△」、「×」で仕訳できます。私はこの「◯」、「△」、「×」を「◯:即回答できるもの」、「△:何となく記憶にあるもの」、「×:全くわからないもの」と勝手に分類して使っていました。

紙のカードを1日100枚行うと決め、ひたすら暗記をしていました。

このような単語カードは自作もできるので、作ってみるといいかもしれません。

2.YouTubeを聴く
勉強するうちに、選択式問題は条文の空欄問題が出る頻度が多いことがわかりました。しかしフォーサイトの単語カードには条文問題が少なく、カードだけでは全てを網羅することができません。

そこでYouTubeで条文を読み上げてくれる音声を聴いたり、音声の後に続けて読み上げたりを繰り返すことで対策しました。

YouTubeで勉強なんてあり得ないと思っていましたが、案外使えるものです。
最近は便利なツールが増えたので、勉強がしやすいです。自分のスタイルに合うものを取り入れるのがいいですね。

3.模試等で各社の予想問題を解く
選択式問題は同一内容の問題が出ることが少ないため、新しい問題を解きながら知識の定着を図る必要があります。

私は予算の許す限り模試(市販の模試含む)を買い、選択式問題だけは直前期までそれこそ暗記するほど解きました。結果、似たような問題が出て正解につながりました。

フォーサイトはもちろん、TwitterやYouTubeでも予想問題を配信している人は多いので、それらを参考に問題を解き、模試の復習をしていました。
新しい問題は自分の知識レベルを確認する上でも重要なので、積極的に取り組むことをおすすめします。

4.過去問を解く
社労士試験の問題でよくあるのが、「択一式 ⇄ 選択式」で問題を出すことです。選択式で出題された問題が、翌年択一式で出題されたということも実際にありました。
過去問を解くことは選択式だけではなく、択一式の対策にも繋がりますので、とにかく暗記するぐらいの勢いで解きました。

5.労働、社会保険関係のニュースに関心を寄せる
労働・社会一般常識の対策は日々、新聞やネットニュース、テレビ、SNS等を通じて、なるべく試験に関係しそうな内容に触れるよう意識しました。

択一式対策の統計問題もしっかり勉強することをお勧めします。実は答えよりも問題文のキーワードから出題されることもあるからです。

正直この科目は運要素が強いので、色々やってもうまくいかないこともあります。
私の場合は、元々官公庁で福祉系の職場にいたことや、現職で助成金関係に多く触れていたこともあってこの分野はそれ程苦でなかったですが、それでも全てを網羅することは不可能です。

自分なりにやって、それでもどうにも解けない時は、他の方も解けないと割り切って「救済」があることを前提に考えましょう(令和4年は救済がなかったですが、過去の基準点を見ていると毎年常識系科目は救済があるので、救済頼みにしても良いのではないかと思います)。

◆選択式問題は思ったより怖くない

ご紹介した方法で勉強した結果、なんと最終的に選択式問題は得意になっていました。
選択式問題はしっかり勉強すれば怖くないですし、試験時間や問題数も少ないので、隙間時間にサクッと勉強できるのが楽しかったと記憶しています。

何よりもこれだけ対策をしたのだから本番でも大丈夫だろう、という自信にも繋がりました。

それでもわからない問題が出た時には、「試験時間最後まで文章を精読し、前後の文脈から判断しなさい」とフォーサイトの講師もTACの講師も言っていました。
こんなので答えが出るのかと思いましたが、意外に閃いてくるものです。ぜひこれから受験する皆さんの記憶にも、留めていただければと思います。

次回は、択一式問題の点の取り方です。

実は私は択一式が苦手で、択一だけは一度も模試で基準点を超えることはありませんでした。
それでも合格できた理由を、択一式の勉強方法を含めて書いていきます。



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