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日記2

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#酒

選択の余地 in The 餃子

選択の余地 in The 餃子

 先日、友人と共に飲み屋に馳せ参じたのだが、これはどうするべきなのだろうかと考える場面に遭遇した。つまるところ、選択をしなければならに場面に遭遇したのだ。
 選択というのは人生について回る決断の一つである。この場面ではこの選択をすれば概ね納まるであろうとか、AとBとであればエイトビートであるとか、やるか死ぬか Do Or Die レペゼンアムラーみたいな。日々穏便に暮らしているはずなのに、実際の生

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欲塗れボンバイエ

欲塗れボンバイエ

 なぜか飲酒欲が際限なく湧き上がっており、酒を飲まないことはないという日々が続いている。これはたいへん頭を抱える問題である。無論健康面の問題もあるのだが、それ以上に酒を飲んで文章と向き合わなければならないことが重大な問題になってくる。
 インターネットを眺めていると、酒を飲んで文章を書く、というあたかも狂気に飲まれたような振る舞いが主流の意見になっているが、この場を借りてはっきり申し上げると、あれ

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真剣に酒を飲むということ

真剣に酒を飲むということ

 最近、真剣に酒を飲むことをしなくなっているなと思う。真剣に酒を飲む、とはどういうことか。快楽を接種するものであるところの酒を真剣に向き合うというのだろうか。それとは少し違い、ここでいうところの真剣というのは「マジ」だということだ。
 真剣に酒を飲む。それは、酒を選び選んだ酒を飲み酩酊に陥り一秒先の未来に絶望を抱き枕を涙と嘔吐物で濡らしいつの間にか気を失う、ということだ。この一見、屑まみれに思える

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自意識が介入する

自意識が介入する

 ありがたいことに、最近文章を書くと自意識が介入する事なく筆が進んでいる。あはぁん、こらおもしろいだとか、あはぁん、こら良いこと言ってますわみたいに、自身の意志とは離れた場所で自分の文章を眺めることが出来てかなり楽しい。あはぁん、この書き出しもよろしいでごわすはねぇ。こんなことを書くのは自意識マシマシである。
 自意識が介入している文章とは何か。例えば、本に関しての評論を書く際に、この本を読んだ俺

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地下に潜って逃げるのだ

地下に潜って逃げるのだ

 昨日、酒を飲んでうだっている時合にJアラートが鳴り響いた。いきなり到来する非日常に慌てつつも、今を逃してはならないと言わんばかりに残っている酒を一気に飲み干した。一気飲みなんて普段の飲酒で行うはずもなく、これも一種の非日常ではないかと思いながら酩酊。外では地下に逃げろと避難警告を流している非日常、自室では死ぬのであれば酒を残すべからずと言わんばかりに行われる一気飲みという名の非日常。断言できるの

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デコから陰茎を生やした葉緑体

デコから陰茎を生やした葉緑体

 酒を飲むと未だ幻覚を目にする。本日の幻覚は、おでこの辺りから二本の陰茎を生やした緑色の肌の人間、通称ピッコロ大魔王が「酒ばっかり飲んでないでしっかりしろ」と、説教を噛ましてきた。ンマァー、偉そうなこと言っちゃってこの葉緑体が!と思ったが、グッと堪えて会社でもらった泡盛を呷った。美味い。
 大抵の幻覚は僕を気にすることはせず、ユラユラ踊ったりヘラヘラと笑ったりを繰り返した末に消え去ってゆくのだが、

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立石、梅割り、再開発

立石、梅割り、再開発

 変化することは事前に知っていても、いざ目の前にするとあまりのもよらぬ変化の大きさに驚愕し立ちすくむことがある。これは大抵、心構えが甘かったことや変化の大きさに連いていくことが出来ないことが原因になる。
 京成立石駅に降り立った。以前から再開発の話題は聞いていたのだが、それは街中の話であって駅まで及ぶことはないだろうと考えていた。その考えは脆くも打ち破れ、飲み屋に向かう高揚感を表したような上りホー

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残機制の生活、

残機制の生活、

 酒を飲んで脳をバグらせているので、脳がバグったよう話を書きたい。つまり、くだを巻く。ベラッベラと途方もないことを繰り返し、自身にしかわからぬ満足感を得る。これが、くだを巻くことの本質であろうなと思う。しかしながら、今はそのようなことはどうでもいい。今問題なのは、僕の人生の中で残機性を取り入れていることにある。
 スーパーマリオをプレイしていると、落下や敵に接触などで命を落とす場面がある。その命を

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ガツ刺し、天狗の鮨、夜の虫

ガツ刺し、天狗の鮨、夜の虫

 羽田空港から品川へ、常磐線へと乗り継ぎ約三時間半。ケツにじんわりとした痛みを感じ始める頃に電車は水戸駅に停車・通過する。ケツの燃えるような痛みが腰の痛みへと変貌する頃にやっと勝田駅へとたどり着く。初めて降り立つ土地 勝田。夕刻に包まれた街並みは、少しひんやりとした空気と共に夜へと変貌を遂げようとしていた。
 勝田駅からビジネスホテルへ向かう。東口から降りて元町方面へと向かう道すがら、「天狗鮨 百

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亀戸餃子 錦糸町店

亀戸餃子 錦糸町店

 すり減っていく残高を目にする度に、金がなく週七で働いていた時期を思い出す。週休二日のメイン仕事の休日に日雇い労働をねじ込む。貧乏暇なしと昔から聞くが、あれは一部は正解で一部は間違いだと思う。僕は幸いにも正解の側にいたのだが。
 日雇労働はもちろんのことだがブルーカラーのお仕事で、軽作業という名の重労働じみたことを行っていた。従事していた人に尋ねてみると、今やっている事務所移転はまだ楽な方というの

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なぜ酒を飲むのか

なぜ酒を飲むのか

何故酒を飲むのか、について考えてみる。
酒を飲む理由なんて作ろうと思えば、椀から溢れるほど作ることができる。今日は友人と合って嬉しい気持ちになるから、なんか仕事で失敗して憂さ晴らしがしたいから、一世一代の勝負前に気合を入れたいから。今適当に考えただけで三つも出てきた。酒は脳をバグらせ現実を曖昧にする効果がある嗜好品故に、酒を飲む理由を作るには常に喜怒哀楽を隣で歩かせなければならない。そのぐ

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酩酊の中で見る幻覚

酩酊の中で見る幻覚

酩酊の中で見る幻覚は美しい、と思う。思うと書いたのは、酩酊の中にいると、見た幻覚をはっきりと覚えていないからだ。なので、と思う、みたいな不明瞭な予想しか立てることができない。しかし、幻覚は見ているという確信はある。今手元に、酩酊の最中書き記したメモが存在しているからだ。
本題に入る前に、酩酊状態で如何にして幻覚を見るかを書き記しておきたい。酒による幻覚は誰しもが見れるものではないと思ってい

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立呑 わたらい

立呑 わたらい

本八幡駅 南口から降りて東に少し進むと、ちょっとした飲み屋街がある。規模感で見ると飲み屋街?と疑問に思うだろうが、小規模な駅の栄えている場所ぐらいのイメージを持っていればいい。その少し栄えている路を歩くと、他の店と比べてひときわガヤガヤと騒がしいお店が見えてくる。そこが立呑 わたらい。僕が好きな店の一つである。
わたらいは駅前のお店ということもあり、いつ行っても誰かしらお客がいる。夕方に入

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節子鮮魚店

節子鮮魚店

好きな飲み屋がある。そこの名前は節子鮮魚店。何度も何度も通っているわけではない。しめて4回ほどか。それでもあのお店の雰囲気が好きで行く度に幸せな気持ちなる。
節子鮮魚店は12時から開いている。これは夜中12時という意味でなく、昼12時から開いているという意味だ。昼12時に開店し、夜21時に閉まる。なんと勤勉なお店だろうか。とても昼からお酒を飲める店だとは思いもしない勤勉さだ。しかし、聴いた

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