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  • 日記④

    300~

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    200〜

  • 日記2

    101〜

  • キリプリヲアンソロジー「激怒編」

    • 5本

    垂乳根の母特別編

  • 日記

    500字程度の日記です

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服飾に装いきった婿たちが並んで歩く

 二十代にサボっていたことの一つとしてファッションがある。サボっていた理由として、そんなに興味がなかったことや、服飾にかまけている金銭的余裕がなかったことが挙げられる。兎にも角にも、金がなかった。金が無いなら無いで工夫するという、帝国主義も真っ青になるほどの努力をするべきであったのだろうが、如何せん興味もないので露ほども何かをすることはなかった。  二十代の僕の装いは酷いもので、とりあへずバンドのTシャツ、主にローリング・ストーンズとソニック・ユースのTシャツを着ていれば万事

    • 届かないズベズダのプラモデル

       2022年の11月、ひとつのプラモデルをAmazon経由で予約した。「1/35スケール ソ連軍 STZ-5 砲牽引トラクター」というなんとも厳ついを体現したようなプラモデル。実機は知らないが、どんな悪路でもそうは出来そうなフォルムがとてもかっこよく見えたせいで、迷うこと無く予約する運びになった。メーカーの名前はズベズダ。なんとなく聞いたことあるメーカーであったし、初めて触るメーカーであったがため今か今と到着を待ち望んでいた。  少しズベズダに関して説明する。ズベズダはロシア

      • 非生産的と生産的人間

         先日、県立高校の隣りにある飲み屋で酒を舐めるという経験をした。平日の夕方ど真ん中で飲み屋に入りなんの感傷もなく酒を舐めるオッサンがいる一方、部活がや授業が終わって友人たちと今日なにがあったかを話しながら一緒に帰る学生たち。対になる存在が同じ空間に存在するという奇妙な時間が過ぎ去ってい行く中で舐める酒。美味いかどうかの問題ではなく、自身の立場について考えざるを得なくなる奇妙な時間であった。  学生というのは非常に素晴らしい。学生時代という刹那的で時限的な今の時間を生きながら、

        • 賛辞と肯定を送ります

           最近書くことに対しての優先順位というかプライオリティというか、今いる場所から離れるにはなにをすべきなのか、そういう感じの自身の行動について考える機会が無くなってきている。今だって書くことを無視して、明日の出勤があまりにも嫌すぎて、事務所の木造にあたる部分にシロアリをどうやって忍ばせるかを考える夢想に耽るところだった。  書きたいことが無くなったわけではない。むしろ、時間が空けば頭の中では「今日はなにを書こうか」を考えている。習慣化された文章を書くという行為は、常に自分の意識

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        記事

          踊る場所は作らねばD.I.Y.

           パンクの基本精神はD.I.Y。Do It Yourself。日本語で直訳すると、お前のためにやれ。行間を詠みながら意訳を加えると「もし踊りたいなと思ったら、踊りたい場所は自分で作りんしゃい」ということになる。  それに則ったパンクスたちは自分が好きなもの、または興味あるものを吟味し磨いあげ形にし携えたうえでストリートに出る。自分が好きなものはこれなのだと自己表現を行い自分の表明を行う。これは音楽でのライブ活動でもいいし、今こうやって自身の考えを文章にて書き起こしてネットの海

          踊る場所は作らねばD.I.Y.

          初夏、賛美歌を歌え

           最近気分が全く晴れることがなく、もさっとした霧やぐにゃっとした液体が頭の中で淀んでいる。それもこれも気分転換するタイミングが全くに無いせいと言える。  最後に外出したのはいつであろうかを思い出す。ここでいう外出というのは、漫然とした気持ちで外へ出かければ、いきなり思い出したかの如く本屋や模型屋などに向かい、心此処にあらずといった顔をしながら棚を眺めては、欲しいかどうかもわからない商品を手に取り、おぼつかない足取りで店のレジスターまで運搬する、ということを指す。つまり、用事が

          初夏、賛美歌を歌え

          KAIKAI-GO

           最近、休みであるはずべきの土日が自分以外のことで潰れがちである。一体、なにをしているのか。簡単である。祖母の介護を行っている。  来るべき時が来た、と思った。親族の介護。サブカルチャーが好きでワチャワチャな考えが脳を駆け巡っていても、会社にしっかりと勤めて賃金を稼いでいたとしても、パンクロックが好きでなにか破壊活動に従事していたとしても、いつしかやってくる行為、介護。祖母の軽くなった身体を支えながらトイレの介助を行ったりするし、飯を食べることのサポートを行う。その介護活動に

          KAIKAI-GO

          ヨソモノとしての矜持

           本土出身の友人と酒を飲み腐っているとお悩み相談室みたいな会話になったことがある。とは言え、僕の悩み事と言えば常に「金が無い」この一点のみなので、金を配ることが趣味の人間でない限り僕の悩みを解決できる人間は存在しなだろう。よって、お悩み相談室が開催されれば、僕は悩みの聞き役、場合によっては解決を任されるというなんとも損な役割に回ざるを得ないのだ。  友人の悩みはこうであった。「最近会社で忌憚のない意見というのを吐いて回っていたら、ヨソモノ扱いされて排斥されそうになった」と。

          ヨソモノとしての矜持

          自らを制すると書いて自制

           痩せよう、と思った。体重計に乗って叩き出した数字があまりにも現実離れしすぎており、もはや自分の身体とは認めたくないほどに膨れ上がっていたからだ。  前を向いている目線を地面に向けてみると、何を溜め込んでいるのかわからない程に盛り上がった腹。何を溜め込んでいるってそりゃあーた、脂肪ですがな。脂肪遊戯ですがな。うるさい、そんなことは委細承知の助。今はこの異常に盛り上がっている腹はなんだと問うているのだ。もちろん、虚空に向かって。なぜ自分の体なのに、自分へ向けないのか。考えてみて

          自らを制すると書いて自制

          万城目学のQ|『あの子とQ』を読んで

           最近、初めて万城目学氏の本を読んだ。以前から名前を知っていたし、文学フリマで本を売っている姿を見たことがある。今になって、あの時直接本人から本買っておけば良かったなと今更になって思っている。其れぐらいに本の内容が素晴らしかったのだ。  読んだ本は『あの子とQ』という作品。これが妙に面白かった。"妙に"と書いたところに障りが発生すると思うのだが、妙に面白かったのは本当だだ。内容は、吸血鬼として過ごす女子高生の目の間に現れたトゲトゲの化け物をキッカケに一悶着が起こるという青春小

          万城目学のQ|『あの子とQ』を読んで

          半額の惣菜に宿る魂

           「半額の惣菜を温めずに食べる瞬間にこそ宿る魂もある」。そこかしこを彷徨いている際、頭の中に思い浮かんだ言葉だった。一見詩的に思えかねないこの言葉には特に意味はないし、なにかこねくり回してキッチリとした型に嵌めて体裁よくしようとも思わなかった。なぜか。次の瞬間にはもう別の言葉、「烏賊の海洋プラスチック問題 vs WHO」といった無意味そのものに頭が支配されていたからだ。  とは言え、なぜか妙に引っかかる。漫然とした気持ちのまま彷徨きを行っている際に考えることと言えば、無意味な

          半額の惣菜に宿る魂

          物語のように

           現実に即したものばかりを読んでいると、いつしか現実が見えなくなってしまうと、酔った時に出力された文章を読み返してみるとこんな一文があった。酔った時に出力されたものであるがゆえに、どんな事を考えてなぜその結論に落ち着いたのかは全く覚えていない。覚えていないけど、いい考えだなと思った。  酔った時のヘロヘロで地盤が崩れ去っている支離滅裂な文章は、読んでいて苦しいものがある。自身の心情を伝えよう伝えようともがいてはみるものの、泳ぐ術を知らないのでそのまま溺れ沈んでゆく。駄文を読ん

          物語のように

          Oh, Lonesome Feeling but 飲酒

           酒を飲んだ。Oh, Lonesome Feeling。頭の中でウェイラーズの曲が爆音で流れている。素晴らしいこの感覚、現から乖離する瞬間にはアイリーな音楽がピッタリであると言う他無い。所謂、SKAを頭の中で響かせて現実から逃避させる。こんなに素晴らしいことは無いのではと一瞬錯乱する。錯乱。錯乱しなければ今いる現を生き抜くことは難しい。なぜか。なぜかと考えること自体無意味であるのだが、そのことについて考えなkればならない。と書いたところで、最近物語を読んでいないことを思い出す

          Oh, Lonesome Feeling but 飲酒

          沖縄県民の呪縛

           事務所では賑やかしのためラジオを垂れ流して居るのだが「沖縄県民は雨が降っても傘をさっしませーん」と、ラジオパーソナリティが絶叫していた。  ブッ飛ばしてやろうかと思った。憤怒に任せて事務所にある貴重なラジオを破壊した後、怨嗟が篭ったメールを数百通送りつけた後、郵便局から万引きしてきた美少女キャラクターが印刷されている郵便はがきをありったけ記入し万札はたいて送りつけてやろうかと思った。電話はしない。話すことは怖いし恥ずかしいから。  けど、そんなことはしない。なぜか。僕は雨が

          沖縄県民の呪縛

          雑な料理と酒

           先日、カツオの刺身を食べたのだが、身の新鮮さと凝縮された甘さに脳が破壊され、酒もそれなりのを飲んだがためか脳の破壊がエスカレーションしていった。あまりの快楽に脳の許容量が限界を迎えたのだろうか。最後の一切れを食べ終えたところで脳が爆発四散。ねっとりとした温度を持つピンク色の脳漿を一辺にばらまき、快楽の湯気が立ち上る様子を呆然と人が眺めていたというところで自身の寝床で目が覚めた。とてつもない快楽の経験だったと思う。  カツオは脚が速いことで有名な魚であり、よほどの移送技術がな

          雑な料理と酒

          欲の減退と増大

           性欲・食欲・睡眠欲など数多くの欲が減退していく中で、一際勢力を伸ばしつつある欲が一つある。なにか。移動欲である。  人は、というより生物は移動をすることで自身になにか得であることを探し求める。草食動物であれば糧と成る草を探し求めどこかしこを彷徨くであろうし、肉食生物であれば獲物と成る生物を探し荒野や野山を彷徨う。一見、移動という動作とは無関係の植物だって自身の種を広範囲に拡げるために様々な手法を取っている。つまり、移動というのは生物が存続するうえで絶対的に必要な行為と言える

          欲の減退と増大