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5×20FILMは全人類だれが観ても楽しめる最高のエンタメである。



2/11(金・祝)12:10〜14:50、嵐・Record of MemoriesのDolby上映に行ってきた。

人間、同じものを2回みると冷静になれるらしい。
「カメラドローン飛んでるわ」とか「カメラマンさん一緒にいるな」とか1回目で気づけなかったことに気づける。そして雪崩れ込んでくる色んな感情の果てに思うのだ。

「この良さを1人でも多くの人に届けたい。」と。


この記事の書き手である私は紛れもなく嵐ファンだが、今回は嵐ファンとして嵐ファンが喜ぶ場面を切り取ったおすすめではなく、一鑑賞者として嵐ファンではない人と同じ視点に立っておすすめすることに力を尽くそうと思う。

また、嵐ファンで「既に1度は観たけれど、2度目はまだだ」とか、数日前のどこかの誰かさん(私)のように「Dolbyでみてないなー」とかという方がいるのなら、その方は悪いことは言わないからDolbyで見ることをお勧めする。その理由もこの記事を読めばおわかりいただけるはずだ。

この記事を読み、「嵐ファンでも、ドット(私)ファンでもないけどRecord of Memories、観てみようかな。」と思ってくれる方が1人でも生まれてくれたら幸いだ。


通常スクリーン・応援上映に行った日の感想はこちら. ↓


Dolby Atomosという空間について


「Dolby高いしな…」なんて思ってませんか?

私もそう思ってました。
でもその頃の自分をぶん殴りたい。

Dolbyの迫力、すごい。
そしてそれを可能にしているのは、画面の大きさ・明るさ/色・音だ。

画面の大きさ

私が観たのは、梅田ブルクのシアターど真ん中・J16の席。視界には劇場の壁も入ってくるものの、視界のほとんどがスクリーンで埋まるほど。1回目、応援上映の通常シアターの時は、正直「…なんか(スクリーン)小さくね?」となったので、このポイントはかなり大きいかと。

明るさ/色

色に関しては通常スクリーンを真横に並べて見比べられるわけじゃないので、あまり強くは言えないけれど、「ライブステージのLEDディスプレイの粒まで見える!鮮やかだな〜」とは感じた。あとBlu-rayやCDの裏面の光みたいに見えるところもあった。

でも肌で感じた凄さは明るさだ。

空間はフィルム前に消灯・暗転するけど、映像も暗転するとシアター全体が暗くなるじゃないですか。普通は目が暗いところに慣れていく暗順応で大抵は暗いといってもそこまでの暗さを感じないと思うんですけど、今回は本当に暗かった。
自分が気を失ったんじゃないか?って心配になるほどに、本当の黒で、まさしく"漆黒"って言葉が似合うような、黒の静けさを感じた。


映画でもステレオでもイヤホンでも、音っていつもなら耳の左から右、右から左に突き抜けてしまう。Dolbyの音はそこを、突き抜け切らずに音で封じて耳の奥、頭の中心で鳴り響く感じ

ずっと音の空間の中に閉じ込められてる感覚で集中力が続くし、集中力が途切れてもずっとそこに音は残っているからすぐに戻ってこれる。
そんな不思議な空間だった。


今回のフィルムに関して言えば、Dolby=観る作品、通常シアター(応援上映)=ライブという感じ。Dolbyがうちわやペンライトの持ち込みが禁止されているのは「観てほしい」というメッセージだろう。観るだけでライブ感を味わえる一方、声が出せなかったりうちわを振れなかったりするので、もどかしい側面もある。それでも、Dolbyでも見てほしい。


LIVE 5×20 という空間について

構成要素分解からみるライブ

#最新テクノロジー
#画質 、#魅せ方、#カメラワーク
#衣装 、#メイク、#色彩
#ファン心理 、#関係性
#ダンス 、#音楽 (#歌詞、#メロディ)、#ハモリ、#声、#オーケストラ
#セトリ 、#演出、#編曲
#経済効果

↑ライブの構成要素分解をした結果だ。

嵐に興味がなくとも、これらのキーワードに興味がある人なら楽しめる。

ずばり、嵐のライブは"誰かの興味ある何か"に刺さる空間なのだ。各分野の専門家全員に見てもらって、それぞれの専門分野の視点から嵐のライブを見て分析してほしいくらい。

また、1つの作品や空間に浸ることで思考が促進されるようなことってあると思う。上記のような特性を持つ嵐のライブに浸る時間は、まさにクリエイティビティ・インスピレーションの宝庫だ。


ファンの人の中には20回行った!なんて人もいる。「さすがにそれは…」とファンの私でも思うけれど、複数回行きたくなる気持ちはわかる。

画面上では一度に複数人同時に映る。そのときメンバー1人1人追いたくなるし、画面上のホンモノの彼らだけじゃなく、彼らのバックのモニターに映る過去の彼らやアニメーションの彼らなどにも注目したくなる。その他、通常とDolbyで比較したり、座席の位置を変えて観て比較したり、先程のキーワードごとに着眼して観たりなど、楽しみ方は無限大だ。

セトリからみるライブ

今回のライブはサビを聴けば誰もが知ってるドラマ主題歌やタイアップ曲が中心となっている。

ミーハーなあなたも、ミーハーでないあなたも、
「Find the Answer」「OneLove」「迷宮ラブソング」「夏疾風」「BRAVE」「Monster」「ワイルドアットハート」「GUTS!」はどこかで聞いたことあるはずだ。

ああいう場に行くと、少しでも知っているものが見えたり聞こえたりするだけで「これ知ってる!!」と嬉しくなるものだ。それがたくさん詰まっている。


少し逸れるが、私は先日1度も観たことなかったスパイダーマンを、最新作からいきなり映画館に観に行った。それでも楽しめた。

そもそも嵐を知らない・見たことないなんていう人はいないと思う。だから「嵐ファンじゃないから無理」てことはないはずだ。


"嵐"という個の集団について

嵐の論評や考察の中には、「"平和な"グループだから時代にウケた。」というものがあったりもする。

私はRecord of Memoriesをみて、嵐は個の集団だなぁと思った。

ファンのくせにこんなこと言うのもなんだと思うが、彼らは大体が普通の人だと思う。松潤並みの顔面偏差値を持つ一般人はいないので、彼はアイドルになるために生まれてきた人間だと思うし、智の歌唱力とダンスのキレは世に出さないと勿体無いので芸能に進んでよかったかもしれない。でもそれに対して翔くんは「一般人の最高峰」て感じな気がする。

それぞれ個性があるとは言っても、強烈な個性というわけでなく、普通に生活している中で出会ってもおかしくない個性レベル。

ストイックな松潤に、愛嬌のいい相葉ちゃん、インテリな翔くんに、高いコミュ力を持つニノ、そしてほわっとした智。

多分彼らはそれぞれがアイドル以外で生きていたら出会うことなく、交わることなく終わっていたのだろうと思う。

でも"嵐のメンバー"となったことで出会い、かけがえのない縁を紡いだ。それが"嵐"だ。

異なるバックグラウンドを持つ人と協働するために、お互いを尊重し、全員が納得するまで何度も話し合い、前を向く。そうして心理的安全性をグループで築き、新たな挑戦する。

組織として嵐を見ても、この時代を生きる者として学べることは多い。そんな魅力を持つのが嵐だ。


さいごに


いつものライブだと、値段的にもファンの熱狂度的にも「ちょっと行ってみるか」で嵐のライブにファンでない人は行きにくいと思う。そもそもファンクラブに入っていても当たらないし。

でも今回はお金さえ払えば誰でもいける。しかもライブの半額以下!誰もがアリーナ!の特等席だ。どうか、新しい世界を覗いてみるつもりで気軽に足を運んでみてほしい。

もちろんファンで、これまでのライブ全部知ってたり、メンバーの変遷・嵐としての歴史を知ってる方が楽しめる部分もある。

もしRecord of Memoriesをみて、嵐にハマりそう!となったら、研究し尽くしてから出直してみてほしい。違う風景が見れるはずだ。

そして、もしも嵐の魅力の虜になったなら、嵐の帰りを一緒に待とう。彼らがパワーアップするように、私たちファンもパワーアップして、再びアイドルとして帰ってきた嵐をみんなで「おかえり!」と迎えいれようじゃないか。

この記事を読んだあなたが数年後、嵐のライブにいてくれたらそれほど嬉しいことはない。




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