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売れないと嘆く人は、とにかく明るい安村を見習え!

いや~驚きましたね。

「とにかく明るい安村」がイギリスの番組で大爆笑をとっているというのです。「安心してください!(パンツ)はいてますよ!」のあの決めゼリフの芸ね。

まずは、以下の動画(5分)を観てください。改めてみると、くだらなさすぎて笑えた。(;^_^A
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1.なぜイギリスで受けたのか?


日本では一世風靡して今さら感があるものをイギリスに持っていっただけですが・・・(本人の工夫や苦労があったと思いますが、日本の視聴者から見れば同じ芸のまま)

それが、なぜ今頃、しかもイギリスで受けるの?という疑問が生じるかもしれませんね。でも、冷静に考えてみると何も珍しくもないことだと思うんですよね。

イギリス人の笑いのツボがどこにあるかは知りませんが、とりあえずイギリスでは初めて観られる芸だったため新鮮だし。。。

ここは、「へー!そうなんだ!」で安村さんの事例を聞き流さず、少し掘り下げて学びを得ませんか?僕なりに整理してみますね。

すっごくシンプルに言うなら、「市場を変えた」という点が本質ではないでしょうか?

もちろん、どのような点がイギリス人に刺さったのか分かりませんが、芸のテクニカルな点やイギリスのニーズなど細かい話はこの際置いておきましょう。

大きな視点で見た時に、日本ではなくイギリスに市場をシフトしてチャレンジしたという点が大事だと思うのです。


2.売れないと嘆くならシフトしよう


いまビジネスをしている方で、「なかなか売れない」と嘆く人がいることでしょう。

人は「売れない」状態が続くと、たいてい2つの行動をとります。

一つ目は、売れないのはきっと「商品の質が低いから」、自分が商品の商売の人はきっと「自分のスキルが足りていないから」と、商品力ばかり磨きます。

二つ目は、「とにかく営業」「とにかく集客」など営業系に力を入れるパターン。売れないのは売る努力が足りないか、売り方が悪いからとさらなる営業に力を入れます。

でも、本当にアプローチはこれだけでしょうか?

この2つ以外にもたとえば「オペレーション力」も考えられるでしょう。オペレーション力とは、せっかくお店に集客できているのに、スタッフの動きが悪くて回転率が上がらず、ムダに行列だけつくってしまう状況。

あるいは、発注はたくさんくるのに、在庫管理や流通の仕組みが非効率で売りが立たないケースなど、「オペレーション=遂行力」に難がある場合もありますよね。

もう一つは、冒頭の事例に出てきた「市場が合っていない」パターンです。

いくら商品力を磨き、営業力やオペレーション力を磨いたとしても、参入市場が自社の特性と合っていなければ売れないわけです。

こう考えてみると、売れない原因として単純に商品が悪い!と思い込みで決めつけず、また、営業の努力が足りないと肩に力を入れず。。。

オペレーション力や、今回のように市場のフィット具合もチェックしてみませんか?

思考を整理すると、

①商品力、②営業力、③オペレーション力、④市場のフィット度合い等

少なくともこの4つに整理できます。そして、今回は④に着目してみません?というお話なのです。

3.あの商品も市場を変えてヒット


少し古い話ですが、僕の好きな事例を聴いてください。

パナソニックの「ジョーバ」という商品をご存じですか?

馬にまたがるような姿勢で体を動かすと筋力強化になるというマシーンです。一時、かなりヒットした個性的な商品なのですが、背景には「市場のシフト」がありました。

当初、高齢者向けの筋力強化を目的に開発されたそうなのですが、ずーっと閑古鳥が鳴いて売れない日々。

そこで、売れないのであれば売れる市場を見つけようと、高齢者向けから若い女性向けの健康や美容市場(ダイエット含む)に「市場を変えた」瞬間に大ヒットしたというお話です。

同じ商品でも市場を変えるとヒットする!という大きな気づきを得たシンボリックな学びの事例でした。これが、2006年ころのお話。

実は、2000年に起業した僕はちょうど5年ほど食えない時代が続いていたのですが、2005年から2006年にかけて、ジョーバの事例を知り、「市場のシフト」を決意したのです。

様々な経緯があってなぜか2001年ころより経営コンサルタント業務をはじめるのですが、経営経験もない、MBAやマッキンゼー出身などの華々しい経歴もない中で受注などとれない日々。

であれば、市場をシフトしてみたらどうなるのだろう?と、ジョーバの事例にインスピレーションを受けて市場を近隣で探ってみました。

その結果が、今につながる「研修事業」なのです。

研修は、必ずしも経営コンサルタントのような実績や華々しい経歴が求められません。また、自分は受注活動に徹して、他の先生に委託するモデルも可能なのです。

結果として、研修事業は教育に関心があった自分の性に合っていたし、ビジネストークの口が立つ僕の強みがジャストフィットしたのです。

さらに、当時は手っ取り早く身近なところからということで、大阪で起業した僕は、ナニワの中小企業社長を顧客にしようとしていました。

が、どうにもこうにも肌に合いません。

要望が高い割には金払いは悪いし、悪は強いし。。。(あくまでも僕が接した中小企業社長はという限定された話ですからナニワの社長さんたち怒らないでね!)

ロジカルな話は逆に嫌われ辟易としていました。

そこで、思い切って大企業マーケットに市場をシフト!さらに、大阪から東京に移住することで、本腰を入れて心身ともにシフトすると。。。

これが、ジャストフィーーット!!!

こうして食えない時代が終幕し、新たなステージが始まっていったのです。

特別、スキルもキャラも変わらずに、市場を変えただけだったのに・・・という気持ちは封印しながら、そこから水を得た魚のように働き、うなぎ上りに人生が好転したというお話でした。

売れない日が続くと、どうしても心に余裕がなくなります。特に起業している方は、資金もみるみるうちに減っていきますからね。

そんなときほど、自分のスキルをもっと上げなきゃ!もっと努力して営業しなきゃ!とそれ以外のアプローチが思いつかないほど視野が狭くなってしまいます。

結果的には、市場を変えるだけでも良かったんですね。

あれから20年近くたって、とにかく明るい安村さんに今頃気づかされましたよ。というわけで、売れないと嘆くくらいなら、”とにかく”いったん市場を変えてみよう!

とにかく明るくね。(笑)

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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