”鈍器本”に見る ホンモノの入手はひと手間かかる
「最近、どんな本を読んだかなぁ」と、今朝、自宅部屋を片づけながら本棚を眺めていたんですね。
あれ?少し本棚が本の重みで歪んできたかも。。
そりゃ、そうですよね。
気づけば、通称”鈍器本”(鈍器のように分厚く重いページ数が多い本)と呼ばれる書籍ばかり並べていたからです。
一つのコーナーから本を取り出してみたら、最近はこんな本ばかり読んでいました。
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最高ページ数は約500ページ。最低でも300ページはみなありますね。
価格も2,000円を上回るものがほとんどです。映画1本の鑑賞料よりは投資している換算に。
かつては、軽いタッチのビジネス書や自己啓発書をよく読んでいましたが、最近は読まなくなりました。
ほとんどの内容は、すでにどこかで誰かがネットに書いているし、職業的にも(コンサル&講師業)、もはや頭に入っていて新たな気づきは少ないし。。。
(と言いつつ、僕自身は著者として軽いタッチの自己啓発書を出していますが)
書き手ではなく、読者としてはもはや軽いタッチの本には興味が出ません。なぜかな?と振り返ると、内容に深みがないからです。
サクっと理解する上で、軽いタッチの本は今でも必要だと思いますよ。
ただね、特に「知識を深堀りしたい」「思考を深めたい」「本質を知り思考を整理したい」というときは、結果として鈍器本を選ぶことになってしまうのです。
本が売れなくなったという昨今でも、逆に鈍器本ではベストセラーが出ているのも興味深いところですね。
ちなみに、僕は鈍器本を読むといっても「○○大全」のように、おまとめによって分厚くなっただけのマニュアル的な本はあまり好みません。
1つのテーマを深堀りしている本を好みます。
このように鈍器本はハードルが何重にもあります。
ただ、このハードルの高さは、もしかしたら著者が1つのテーマを深堀りしたことによる価値のバロメーターではないだろうか?
このように考えると、敢えてこの”面倒くさい本”を選ぶことで、自分の思考がバージョンアップするようで意義深く感じるのです。
ちなみに、この「ハードルが高く、面倒くさいことの価値」って、鈍器本に限らないと思うんですよね。
何か有益な情報を手に入れようとすると、意外と簡単には手に入りません。
ネットで無料で手に入るものはゴミだらけ。もちろん、玉石混交で中にはキラリと光る情報もあることでしょう。
しかし、それを見つけるのは至難の業です。あまりにも情報が溢れすぎているからです。
僕もアンチテーゼとしての指南本を、過去に出したことがあるほどですから。
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であれば、その道の第一人者が経験し、時には調査し、思考を深め、長年研究を重ねてパッケージングされた情報を、本やネットだけでなく、人からも入手する方がよほど有益だと思います。
仮にある程度、高額であっても。
出費が伴うことに、すぐに拒否する人が一定数います。手間がかかることには、すぐに避けたがる人が一定数います。
ただね、鈍器本にしろ、ネットでも人からの情報でも、本当に価値があるホンモノに出会うには、お金と手間と時間がかかるハードルの高さがある。
「ホンモノは簡単には入手できない」ということです。
だからこそ、手間暇かけて、お金もかけて自らの意思でハードルを乗り越え、ホンモノをつかみとっていくことは人生の質を上げていくうえで大切なことだなぁと、鈍器本を眺めながらふと思いました。
※もちろん、手間暇、お金をかけたからといってホンモノに出会えるとは限りませんが。
というわけで、今日の思考の整理をそろそろまとめると・・・
これに尽きるでしょうか。
手間暇・お金をかけてでもホンモノをつかもうという意思がある人間、手間暇・お金をケチってチープなモノしかつかめない人間。
さぁ、あなたは、どちらを選びますか?
というお話でした。
おしまい。
さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?
少しでもお役に立てば幸いです。
それでは、また会いましょう!
著者・思考の整理家® 鈴木 進介
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