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人に愛されるって幸せなこと

 「春」は、別れを惜しみつつもまたその別れの数分の新しい出会いが行き交う季節。人が一年間の中で最も人との繋がりをつくる季節です。神様が縁を結びつける仕事で最も忙しい時期でもないでしょうか。
 今年の春は私にとって別れのほうが多い”悲しい季節”となりました。
 2022年3月23日私の三刀屋高校での留学生活は幕を閉じました。
 はじめは長い留学生活だと思いつつも本当にあっという間な365日でした。期待していた以上の出会い、学びを得ることができました。自分自身でこの留学で得たことはたくさんありましたが、この日は「私って人と出会っただけじゃなくて愛されていたんだな。」ととても感じ、今頃それに気づいたことに心が熱くなりました。私が思ってた以上にクラスや部活でも周りに影響を与えることができた、必要とされていた、大切にされていることが嬉しかったです。今までも私は恵まれた環境で育ってきましたが、こんなにも愛されたことはなかったのではないかと思うくらいたくさんの人から言葉をいただきました。言葉の力って大きいなと。たった一つの「ありがとう。」や「おつかれさま。」という言葉の中に何千という様々な想いが込められています。
 雲南の人、三刀屋高校の人って本当にあったかいんだと思います。こんなにもあったかい、恵まれた環境に留学し得れたことが多すぎて、またコミニティ以外での結びつきが少ないある意味冷たい大阪へと戻ることが怖くなってしまうくらい本当に雲南にきて良かったと思います。でも、ある方が私に言ってくれました。「あなたはすでにあったかい。その温かさで溶かすことができる。」と。そんなたくさんのエールの言葉を背負い、また大阪に戻ろうと思います。
 嬉しかった。楽しかった。悲しかった。辛かった。感情が激しく揺れ動いた一年です。人と関わるからこそ生まれる感情。たくさんの人と関わった証拠です。両親、学校の先生方、カタリバの方、地域の方々、友人たち。たくさんの人に支えられたからこそこうして一年間留学をし終えることができました。
 島根という地で結びつけられた関係。すべては縁です。そもそも私が島根に来ることも元々決められていた道だったのかもしれません。
 ありがとう。雲南市。
 この恩をまた活力に変え、これから精進していきます。

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