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【ほぼ実話のフィクション】生きづらいと感じている全ての人へ

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誰かの役に立ちたい、それと同時に自分の事を理解してもらいたい。そんな気持ちが溢れそうになった時に書きました。何事も考えすぎて生きづらくなってしまう。そんな私のお話しです。色々な事… もっと読む
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2022年10月の記事一覧

【生きづらいと感じている全ての人へ。連載⑥】カウンセリング

【生きづらいと感じている全ての人へ。連載⑥】カウンセリング

いつものように回らない頭で狂ったように調べていると、一つのカウンセラーのホームページが目に入る。
「ポジティブ心理学」という、今まで見つける事ができなかった視点。
ホームページのあらゆる記事を読み漁った。
そして、不安でぐるぐる考えつつも、あっとゆうまにカウンセリングの予約を入れ、私は一人東京まで足を運んだ。
そこで、約1年の間カウンセリングを受ける事となる。

それまで、心療内科を2度受診したも

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【生きづらいと感じている全ての人へ。連載⑦】ポジティブ心理学

2回目以降のカウンセリングや勉強はリモートで行われた。
自分の思考癖や得意な事を統計学によって導き出された分類項目に分け、客観的に把握し、それを心理学と合わせて対処方法を学ぶというものだった。

1ヶ月の学びが終わる頃には、オンラインで何人かが集まり毎月の課題に対してどう感じたか、どのように実践したかなどを発表し合った。
そして、白黒思考で自分のダメなところばかりに目がいってしまう私にとっては、や

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【生きづらいと感じている全ての人へ。連載⑧】父

【生きづらいと感じている全ての人へ。連載⑧】父

私の父はとても身勝手で、自分中心で、
「子供の事なんか俺は知らない。勝手にやれ。」と言うような、
いわゆる“毒親“という、最近良く聞く単語で表すのがぴったりな父親だ。
大人になるにつれて、なんてダメな男なんだろうと改めて感じるくらいにダメダメだった。
でも、私はそんな父が嫌いでは無かった。

とても自慢できるような親ではないが、優しい所があり、楽しいところもあった。

父は酔っ払って機嫌が良いと、

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【生きづらいと感じている全ての人へ。連載⑨】家族

【生きづらいと感じている全ての人へ。連載⑨】家族

父の葬儀は父の親である私の祖父母が中心になって段取りをしてくれた。
また、弟が一緒に暮らしていた事からくる責任からか、私たちにはあまり頼らずに手続きを担ってくれたお陰で、私はあまり大変な思いはせず、ひたすら寂しい気持ちで、それを隠すように弟や妹、祖父母や叔父と笑って、時に涙しながら過ごした。

母も弟を心配し、細かい手続きについてしかるべき所に問い合わせたりと動いていたようだった。妹は末っ子らしく

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【生きづらいと感じている全ての人へ。連載⑩完結】現在

【生きづらいと感じている全ての人へ。連載⑩完結】現在


走馬灯かと思うほど、過去の事を思い出していた。
16時を過ぎている事に気づき、我に返って本屋を少し徘徊する。

そこにはいろんな人の、たくさんの想い、思想が詰まった本の束。
それはいたるところに積まれていたり、きっちり棚に並んでいたり、堂々と飾られていたり。
その風景を見ていると、不思議と心が和らいでいくのを感じた。

それぞれの世界がこんなにたくさんある中で、私のこの変な世界はとても小さくて

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【生きづらいと感じている全ての人へ。連載】あとがき

【生きづらいと感じている全ての人へ。連載】あとがき

これを小説と言っていいのか分からないくらい、つたない文章でお恥ずかしい限りですが、とにかく誰か一人でもいいから、これを読んで共感して、重ねて、ほっとしてくれたら嬉しい、その思いで書きなぐりました。

なんせ、初めての事ですから、驚くほど幼稚で既視感のある文章である事は認識しております。
どうか読まれる方の優しい心でスルーしていただければ幸いです。

そして、私のように、漠然と孤独でどうしようもなく

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