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【生きづらいと感じている全ての人へ。連載⑥】カウンセリング

いつものように回らない頭で狂ったように調べていると、一つのカウンセラーのホームページが目に入る。
「ポジティブ心理学」という、今まで見つける事ができなかった視点。
ホームページのあらゆる記事を読み漁った。
そして、不安でぐるぐる考えつつも、あっとゆうまにカウンセリングの予約を入れ、私は一人東京まで足を運んだ。
そこで、約1年の間カウンセリングを受ける事となる。

それまで、心療内科を2度受診したものの、睡眠障害や食欲不振などの生活に支障をきたすような体調不良は無い事から、治療に至る事がなかった。
医師が口を揃えて言ったのは、薬は必要ないがカウンセリングを受けてみたらどうか。という事だった。

私は、決死の思いで受診して、恥を晒してすべて話したのに、何も解決してくれなかった!!と、心の中で激昂して、やっぱり誰も助けてくれない!自分でどうにかするか、あるいは我慢し続けるしかない!と心に決めてしまい、また殻にこもったのだった。
そのため、今回がはじめてのカウンセリングとなった。

カウンセリング当日、かなり緊張しながらカウンセリングルームのドアを叩く。恐る恐る入室すると、ホームページで何度も見た先生の顔が3次元で現れて、明るくにこやかに迎えてくれた。
棚に飾られたパワーストーンや、ありがたそうな置物が少し怪しかったが、不思議と話しやすい雰囲気だった。
それから、これまで心療内科で話した過去の事、困ってる事、こうなりたいという理想像を涙ながら話すと、先生も少し目を潤ませつつ、心理学について勉強しながら心を癒やしていく事を提案してくれた。

私にとって、これが大きな転機となった。

(つづく)


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