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『Winny』を映画にした理由(後編)
「Fintech研究所 瀧の対談シリーズ」第12回目の後編をお届けします(前編はこちら)。
映画『Winny』(2023年3月10日公開)の企画を手掛けた、マネーフォワード執行役員の古橋さんをゲストにお迎えし、Winnyを映画のテーマに選んだ背景や想いについてお話を伺います。後編では、SaaS比較サイト『BOXIL SaaS』をはじめ複数の事業を手掛けてきた古橋さんからみる映画制作とスタートアッ
『Winny』を映画にした理由(前編)
「Fintech研究所 瀧の対談シリーズ」第12回目をお届けします。
今回は映画『Winny』(2023年3月10日公開)の企画を手掛けた、マネーフォワード執行役員の古橋さんをゲストにお迎えし、Winnyを映画のテーマに選んだ背景や想いについてお話していただきました。前編の今回は、映画『Winny』を制作することになった背景と、そもそもなぜ古橋さんが映画を作っているのかについて伺った内容をお届け
(対談)リボルビングドアはじめました
マネーフォワードでは、官公庁や公的機関の出身者が事業の現場で活躍しています。官と民の間を人材が行き来することがリボルビングドア(回転ドア)と呼ばれる昨今、民間・ベンチャーの世界に来て数年たった今、どのように感じているのか、インタビューをしてみました。
インタビューの様子(左:瀧、中:神田さん、右:忍岡さん)
話すひと (※肩書は当時のもの)
忍岡(おしおか) 真理恵(経営企画本部経営
役割を作って、役目を果たす
芝浦のカモメ私は会社から徒歩8分の芝浦の一角に住んでいるのですが、お台場を臨む窓からの景色を気に入っています。リモートワークが始まるまでは気付かなかったのですが、たまにカモメが上昇気流を掴んで高度を上げていく姿に気づきます。小さな身体がくるくると舞い上がって、汐留の方向へと飛んでいく姿はとても気持ちのよいもので、ぼうっと見入ることもしばしばです。
上昇気流は、理論的には分かっていても、見えないだ
未来の制度を伝えに行く。~マネーフォワードのパブリック・アフェアーズ~
こんにちは、マネーフォワード Fintech研究所長の瀧です。
マネーフォワードは9月29日(火)に、ベンチャー企業を対象として「イノベーションで社会を変える、新しい産業を生み出す政策づくり」というイベントを開催します。このイベントの趣旨は「ベンチャー企業におけるパブリック・アフェアーズへの理解を深めること」なのですが、開催に先立って、当社におけるこの活動の考え方をご紹介させてください。
マネ
保育園自粛中のあり方
先週以来、保育園に預けることが不可となった世帯が増えています。認可園と認証園で多少の差はあるようですが、我が家も先週後半からこのフェーズに入りました。
我が家の場合、2歳弱なのでいわゆる「インセンティブ理論」が効きません。●●をしてくれたら、〇〇をあげるよ、が効かないので、基本的に、おとなしい/あばれる(a.k.a. 天使/悪魔)のサイクルに乗るほかない。今ならいける、という間隙を縫って、仕事を
育休の濃いめのところ
産後4週を特別期間として、男性の育休を取得しやすくする。これはいい提言だと思います。あくまでサンプル1の感想ですが、一番、お母さんがお父さん(ないしは周りの介助)を必要としているのは、産後の1か月であり、ここを休みやすくしてあげることは、同じ「職場を離れる期間」という社会的資源を使うなら一番良い気がする。
このことをもう少し理論的に解説してみようと思ったのですが、なんのことはない、せやろがいおじ
中国の新しいインターネット構想
FT報道で、ファーウェイと中国情報通信省が、先端技術活用を可能とするインターネットのプロトコル(New IPと呼ばれる)を国連の国際電気通信連合に提言したことが取り上げられています。
China and Huawei propose reinvention of the internet
https://www.ft.com/content/c78be2cf-a1a1-40b1-8ab7-904
ナイフはどこまで落ちるか(3)
このシリーズの(おそらく)最後の回は奈落の底博士、英語名Dr. Doomで有名なルービニ先生の説を紹介します。先に述べておきますが、深く暗いです。
前回の金融危機の際には様々なショックのハラオチする解説を提供されたルービニ先生は、直近のProject Syndicateで今回の危機は、1930年代の大恐慌や、第二次世界大戦以上の影響があるとしています。その背景には、生産に関する活動が実際にシャッ
ナイフはどこまで落ちるか(2)
不況期に関する米国の論評の中では、景気の悪かった時代として1970年代を取り上げる例が散見されます。1970年代を私は生きていないので何ともいえないですが、スタグフレーションが続き、ベトナム戦争があり、踏んだり蹴ったりの経済環境だったと、多くの文献に述べられています。
私が経済学にそもそも興味を持ったきっかけの本は、高校3年の夏休みにヤーギン・スタニストローの市場対国家が図書館に置いてあったこと
ナイフはどこまで落ちるか(1)
最近は「落ちてくるナイフを掴むな」という格言を見ない日がありません。英語で探すと「don't try to catch a falling knife」がありますが、場合によっては素手でつかむな、掴むなら手袋をはめろ、といった亜種もあるようです。個人的には、単に掴むな、がいいと思っています。
直近の相場を見ながら、暗い見通しの論調は増えてきました。アリアンツのエラリアン氏のここ数日の解説は分かり
800万人が利用できる制度として
成年後見制度の利用者数は約22万人。認知症の方の数が約600万人、他にも判断能力が不十分な方が200万人以上いるとみられる中で、制度としてのカバー率と、あるべき方法についてはよりファクトと現実を元にした判断が必要と感じます。
現状の運用では、成年後見制度は基本的には止められない契約となっていることも敷居が高いものとなっていて、財産によっては毎月3万円の費用がかかるため、事後的に考えた「サービスと
「ジブリよりも大きくなるの?」
日経に未上場株式の評価に関する記事が出ていたのですが
投資家がたった1人でも、新規出資の際に株を高く買えば、発行済み株式すべてに響く
意図的ではないにしても、この記載はミスリードするのではと思いました。この記載は、上場市場でも成立するものです。ある会社に高い評価をする投資家が割安だと感じているのであれば株式をまずは市場で買うなりして株価が上がるはずです。そして「新規出資」は直近の株価を参考にし