描綺士がつくる、各ログの下書き醸成中の場です。
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#散文詩
名のない素晴らしき生(せい)
毎日歩く踏切にて。
帰りがけの晩、
コオロギの秋鳴きがきこえる。
行きがけの朝は、
行き交う車のエンジン音と
走りゆく列車の車輪音で
いっぱい。
夜のコオロギたちは
朝居ないわけでもなく
身を潜めてるだけ。
ニンゲン様の横暴にも負けずに
生き抜く姿、
もちろん決してニンゲンのために
生きてるわけでもないけれど、
精進してます、以上に
リンリンと
光が漂いそうになるまでに
美しく鳴かれると、
散文詩:どろんこまつり
どこかしこに理想郷があるそうで。
栄華の刻 はみじかいから、
夢郷求めて生き急ぎたくなるひとの性。
そんな 急ぐ時ほど、ごあんぜんに。
いきるひとでないと、なりたたないから。
はな あって、「かれは」になる、
かれは あって、「へどろ」できる、
へどろ あって、「たね」めばえる、
たね あって、「はな」そだつ、
はなが、華だけでなく花としていきていけたら、
はなの刻 はみぢかい
どうこく
ぴりぴりっと響き渡る音色。
おなじ時刻に同じ音色。
きく人かなでる人は違っても
たとえ
みみでなくても
耳が聞こえなくても
共有できるって良いね。
コドウ鳴るとき
どくんどくん。
いきてるって音色きこえるって
幸せだね。
たとえひとりでも。
たとえふくすうにんでも。
いなかでも。
だいとかいでも。
たとえでなかったらなおいっそう。
うれいに、し(詩)がついたらなおうれしいね(はーと)。