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変かなわたし

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#文章

ボイス

あまりにも元気の良い声が返って来ると
ついつられて、ポンポンと話が進んで行く事があります。

はきはきしたリズミカルな
速いテンポの一定した声に

乗せられて、引き込まれて
知らない間に こちらも元気になった様な
錯覚にされてしまいます。

アナウンサーさん等は、
日々発声練習を怠らないそうですが

普通の会話でも 電話でも
しょぼしょぼとした
張りのない声を聞いていると

愉快ではないし
嬉しく

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他家の食卓

他家の食卓を見る機会があれば
とても楽しくて嬉しいのです。

あー、この人はこんな食卓を囲み
こんな生活の中で自分を創り出していくのだなあと
感心するのです。

其々の家族の 家庭の基盤です。

楽しそうであったり
寂しそうであったり

あまり意味のない空間になっていたり。

それでも三度三度
一日の始まりであり
語らいの場であり
お互いの顔を見る事の出来る
唯一の場であると思っているのです。

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星の故郷

マヤでは、人は星から来たものだ。と言うのだそうです。

自分が他の人と違う。
それは どういった領域で、役割で、
何を経験しようとしていたか。
の違いから感じるものだけで、

また 誰にも宇宙に故郷があって
その記憶の通路が開ける日があるそうです。

           (260日の冒険より)

この地球上に
多分知らない所で
同じ星から来た人が
今生きて、其々の人生を生きている。

そう思うと

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私はその時

ある日突然に 英雄は反逆者に、救世主は罪人に、
善人は悪人に祀り上げられる。

群集を煽り 洗脳に成功すれば
戦車さながら攻撃し始める。

暴徒化した群集は巨大な勢力を持っている。
綿密に策略を練り、デマを流すだけで充分なのだ。

デマは独りでに広がっていく。
放っておいても勝手に巨大化して行く。
時折追い討ちを掛ける様に
更なるデマでもっと強固に固めて行けば良いのだから。

何が真実で何が虚偽な

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引き継ぐ

寒さが厳しくなって来ると、
この寒空に動き回っていられる人は、
どんなエネルギーの塊なんだろうと思ってしまいます。

特に寒がり屋の私は、積雪1m以上あるとか
聞くだけで縮み上がってしまいます。
そんな中、天災にあった人、家を失った人、
温まる事も食事する事も出来ない人が居るとか、
思っただけで凍り付いてしまいます。

そしてそんな人達の為に、ボランティア活動している人達も
どれ程のエネルギーを持

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さよなら

一度精神に傷を負ってしまった魂は、
どうやって修復する事が出来ると言うのでしょうか。

性格にも依るのでしょうが、何十年も、
或いは一生、ふっとよぎる不安や恐怖に
脅かされ続けるのです。

ニュースでは ある時期
そんな人の心の傷や痛みを暴露し
世間の話題となる様騒がせた後、
知らぬ間に次なる話題性に富むニュースへと移行し、
視聴率争いに勝つため、
世間の全神経をさらってしまおうとします。

どの

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ほんとはね

言いたい事があるのに言わない。
「ほんとはね」の思いがあるのに伝えない。

「ほんとはね、あれして欲しい。こうして欲しい。」
「ほんとはこう思ってるのに。こうしたいのに。」

言ってはいけない時、言いたくない時。あるけれど
それは優しさからだったり、思いやりからだったり
ある時は憎しみや嫌悪だったりするけれど、

「ほんとはね」のない上に、成り立つものは何だろう?

「ほんとはね」が伝わらない、伝

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中庸である

驚くほど過激な人生を生きた人もいるのだ。
信じられない程、家族を血族を、地域を、国を、世界を
しょって立つ程の人生は、
波乱万丈と云った言葉だけでは言い尽くせない程かもしれない。

私はごく普通の ミーハー的な人生を生きて来て、
今も何処にでもあるあれやこれやの雑事の中で
結構「波乱万丈」の人生だ。等と思ってみるけれど、
大した事ないじゃない。 問題外だと呆気にとられそうなものに過ぎない。

私は

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出会う

人が恐くて、自分に危害を加えないか絶えず周りに目を凝らし
警戒の視線を悟られない様、人を監視し続ける人。
人が恐くて、目立たないよう 嫌われないよう、迷惑を掛けないよう、
自分の存在を消し 逃げようとする人。

どちらにしても在りのままの自分ではいられない。
偽りの形作られた自分を演じている感覚からは逃れられない。

だからと言って、群れを作っている人達、自分の世界に没頭している人、
声を掛けると

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自意識

貧困とか飢餓を、愛で包む事の出来た魂のみが
更なる未来へと昇華して行けるのでしょうか。

どんな出来事があっても無くても
変わらぬ「愛」を持ち続ける事の出来た魂だけが
更なる光の世界へと 飛翔できるというのでしょうか。

ある方は「自尊心」だと言います。
「自尊心は多くの美徳の源泉である。虚栄心はほとんどすべての
悪徳・悪癖の源泉である」(シャンフォール) 

そうです。

自己を尊ぶ。自己の尊厳

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入り口

「地獄なんてどこにだって入り口があるんだぜ。
人間がちょっと悪い考えを起こしたら、
そこが地獄の入り口になるんだよ。」(手塚治虫)

地獄の入り口が何処にだってあるのなら、
天国の入り口だって何処にもありそうに思えます。

隣り合わせであり、右往左往に交差して
ちょっと手を掛けるドアノブを間違えて回してしまうと
そこが地獄だったり天国だったりするのかも知れません。

それがどちらに通じる入り口なの

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一流

「一流のものを観なさい。聴きなさい。触れなさい。」
と よく聞く言葉です。

一流になるとは 「何が一流であるか 見定める事の出来る人の事を言う」
そうかな と思います。

「1 その分野での第一等の地位。第一級。

2 他とは違う独特の流儀。

3 芸道などの一つの流派。

4 旗やのぼりの1本。ひとながれ」

の意味があるそうですが、
私には解ったようで解らない。

私的にイメージを膨らませて

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私には欲が一杯ある様です
あれもしたいこれもしたい
ああなりたいこうであったら と
書き出してみれば驚くほど次から次へと
書き連ねている。

よく無私無欲だと云う言葉を見聞きするけど
そんな域には到底無理だと、無縁の境地だと
判ってはいたけれど、自分でも驚くほどの貪欲さです。

人の為にのみ尽くし、自分を明け渡す事の出来る人にのみ
当てはまる言葉なのかも知れません。

けれど そんな欲があるから生

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私への

自分へのプレゼント

思いっきり我儘でいられる
そんな時間や空間

周りのことを何も気にせず
唯自分に正直で居られる

ボーっとして空を見上げ
ぼんやり静かな 鳥達の囀る声を聞く

急ぐことも無く、慌てる事もなく
追われる事も 逃げることも無い

温かなお茶と、心喜ぶ数種類のお皿
甘い香りが部屋を包み
花びらの揺れるガラスのコップ

温かで 安全で 安心出来る
空間の中で
まどろんでいたい

微か

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