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おばあちゃんは愛の人
なんてことはない1日の終わり。いつもみたいにくだらないことで笑ったり苦しくなったりしてその日も終わるはずだった。ラジオから懐かしい歌が流れてきた。偶然聞いたその「トイレの神様」に出てくるおばあちゃんに自分の祖母を重ねた。
祖母はあたたかい人だった。仮病で学校に行きたくないと泣き喚く僕を母から庇ってくれた。10時のおやつという新しい文化を教えてもらい、和菓子を一緒に食べた。土日のお昼には毎週か
「SNSで伝えたいことも減ってきて、あとは好きな人に『好き』と伝えることくらいしかやることがない」
【詩】 「さよならだけが人生でも」
さよならだけが人生だって
おっちゃんが言ってた
さよならだけが人生でも
明日も海にいきたいな
さよならだけが人生でも
明日も星をみてたいな
さよならだけが人生でも
明日もあのこにあいたいな
さよならだけが人生でも
明日の夕飯はかあさんのカレーがたべたいな
さよならだけが人生でも
そらへかえっただいすきなみんな
わすれたくないな
さよならだけが人生でも
さよならした日をいつかわすれちゃっ
さよならだけが人生だったとしても(仮)
さよならだけが人生だったとしても
明日はきっとくるだろう
さよならだけが人生だったとしても
明日は空を見上げるだろう
さよならだけが人生だったとしても
明日も君に触れたいだろう
さよならだけが人生だったとしても
明日もベットで泣くだろう
さよならだけが人生だったとしても
今日のさよならもいつかは忘れるだろう
さよならだけが人生だったとしても
さよならのこの日をいつか忘れたとしても
季節が巡れば記憶も巡る
春は暖色の記憶が思い出される。花見。入学式。寒くない夜。芽吹く生命のにおい。
夏は彩度の高い記憶が思い出される。ラジオ体操。プール。夏祭り。花火。
秋は色が薄くなる記憶が思い出される。生命の終わるにおい。ひとりで感じた金木犀。
冬になれば間食の記憶が思い出される。白い呼吸の苦しさ。寒い夜の発車メロディー。
何年経っても思い出せる。匂いもカラーで思い出せる。