ととのエッセイ「彩りを感じていたいと願う朝」
#ととのエッセイ
11月22日、朝5時半。
かじかむ指を擦りながら、ストレッチを開始する。
ずいぶんと、身体が温まるのに時間を要す。
ようやく指の先まで血液が行き、
バスケを10分やる。
地面と身体とボールの関係性に、
全神経を集中させながら。
肩と股関節と脳が、完全に温まる。
それから倒立を10分やる。
地面と手の平と骨盤に、
全神経を集中させて、
気持ちいい場所を探しながら。
良い動きの確認に必要なのは量じゃなく、質だ。
そして、6時になりようやく朝日が差し込んだ。
ふと顔を上げると、
円の中に、秋の彩りがあった。
「視野が狭くなっていないか?」と自分に問う。
改めて思い出す、
人との縁と人生の彩り。
朝7時。
帰り道のスターバックスで、
珈琲を注文する。
冬の気配が、
その一杯をさらに美味しくした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?