DaisukeYamazaki

運動嫌いを無くさせるプロ CoordinationTrainer, Philosoph…

DaisukeYamazaki

運動嫌いを無くさせるプロ CoordinationTrainer, Philosopher, Capoeira, KidsCoach, Coffee, Sauna SpiceCurry Germany🇩🇪 Brazil🇧🇷 Studio Navio #ととのエッセイ

最近の記事

ととのエッセイ 「ゾーンの入り方」

23年間、「人のパフォーマンスはどういう時に上がるのか?」と考え続けてきた。とにかく筋肉をつければパフォーマンスが上がる。ひたすら自らを厳しく律する事でパフォーマンスが上がる。最初はそう信じていたけれど、どうやら部分的には合っていて、同時に部分的に大きく間違っているような気もする。そしてそれ以上にもっと必要な要素があるような気がずっとしていて、最近はそれが確信へと変わり始めている。 パフォーマンスを探求する上で最も効率的な行為がある。それは「パフォーマンスが高い人」のそばに

    • ととのエッセイ 「月末は忙しい」を疑う

      今週末はお休みを頂き、成田にある「龍泉の湯」に行ってきました。僕はサウナでは必ず正坐をします。サウナでは、身体が温まり負担なく正坐ができます。気持ちよく正坐することにより、肩の力が抜け呼吸がしやすくなります。 「月末は忙しい」という人がいます。でも、「忙しいから」と忙しさを理由に色々な事を諦めたり、自分のパフォーマンスが上がらない事を甘んじて受け入れたり、思考停止に陥りたくありません。ハードワークをこなしながら毎日楽しそうに暮らしている人もいますし、大して忙しくも無いのに毎

      • ととのエッセイ 「あざとさ」とは

        『ご飯を美味しそうに頬張りながら「おいひい!」という女性はあざといよね』と言う男は、異性というものへの理解が足りないと言わざるを得ない。 だがしかし、そんな僕も今までなぜ女性がご飯を美味しそうに頬張りながら「おいひい!」というのかずっと不思議だった。なぜなら男はご飯を頬張りながら「おいひい!」とは言わないからだ。 それが昨日娘と食事をしていて、娘が「おいひい!」と発したのを観察していてわかってしまったのだ。 答えは「美味ひい」からだ。それ以上でもそれ以下でもない。「美味

        • 「鬱は悪?」そんなのもう古いよね

          前向きなお話ですが、少し長いです。2週間前に鬱が再発してしまい、仕事以外はひたすら寝ておりました。日々多くのお心配りを頂き誠にありがとうございます。 症状もだいぶ良くなってきて、今朝は久しぶりにトレーニングへ行ってきました。写真は今朝のものです。 SNSで鬱を公言するのはいかがなものか。未だに賛否が分かれます。今後も分かれ続けると思います。でも全て自己責任で記しております。 まず、僕の現在の活動の根幹には、鬱の経験と、鬱を誘発したこの性格の影響が多大にあります。特に秀で

        ととのエッセイ 「ゾーンの入り方」

          「見えない骨折」からの回復方法

          一週間程前から体調が優れず、数日前から鬱の症状が再発してしまった。最後に発症したのは2022年の冬だった。一方で、病気を患ってから19年、「もう一人の自分」との共生を強いられてきたけど、(今では自分を客観的に捉えさせてくれる良きパートナーだ)1年間発症を抑えられたのはむしろ快挙でありかなりの前進と言えるのだ。 僕の病は、神経伝達物質である「ドーパミン」の伝達異常により、感情や意欲の発起が著しく低下してしまったり、反対に病的に高ぶってしまう病である。問題なのは患者にとって致命

          「見えない骨折」からの回復方法

          数値で測れない健康

          一昨日のトレーニング中に太腿の肉離れを起こしてしまい、昨日今日と久しぶりにトレーニングをしない朝を過ごしている。 昔はトレーニングをしない自分に「焦り」を感じてしまい、精神は不衛生だったなあと感じる。しかし最近はトレーニングを休めてラッキーだなあと感じるようになってきた。不思議なものだ。 僕は身体が極限まで疲れたら必ずサウナへ行き、ちょっとした健康診断をする。 それは何かと言うと、「潜水」だ。 いわゆる「ととのう」ためには、 サウナ→水風呂→外気浴 が良しとされている

          数値で測れない健康

          運動が永く続く秘訣。

          今朝も雨が降っていた。 僕は台風以外は毎朝外でトレーニングする。 よく「毎朝続けられて凄いよね」と言われる。 しかし朝だから続くのだ。 なぜならここだけの話だが、 昼は眠くなっちゃうし、 夜はめんどくさくなっちゃうからだ。 だから昼と夜は絶対に、 自分のトレーニングをしたくないのだ。 結果的に、 消去法により「朝」やるしか無いということになる。 そうすると不思議と、 必要性の高まりを感じ、 使命感が増す。 だから一切のストレスも感じず、 ひたすら

          運動が永く続く秘訣。

          「運動のモチベーションが続きません」というご相談にお答えします

          12月の始まりです! 思えば11か月前の事、 元旦の新鮮な空気を吸い、 毎日を新年のように、 フレッシュに生きていたいと感じましたが、 無理なものは無理で、 何事にも限度ってものはあります。 しかしながら、 毎日を「今日は今日しか無い」という意識で、 丁寧に暮らすことは大切だと思います。 さて、 最近よく「運動のモチベーションが続かない」 というご相談を頂きます。 みなさんモチベーションに課題を抱える方が多いようです。 ここで先にお伝えしておきますが、 「運動のモチ

          「運動のモチベーションが続きません」というご相談にお答えします

          ととのエッセイ 「顔」

          昨日から今朝にかけて、 一気に葉が落ち、 さらに葉っぱの絨毯で一杯になった地面。 そんな森を眺めていた。 森は、毎日違う顔をしている。 人間はどうだろう? 人間にも色んな顔があるのに、 色んな顔を見せ合える場所は少ない。 毎日同じように、 元気な顔をみせてくれる「あの人」。 その陰には、 たくさんの工夫があるのだろう。 元気な人にも、 「元気じゃない顔」はあるのだから。 元気な人の「元気」は、 当たり前じゃない。 森は寒い冬を、 根を殺さず耐

          ととのエッセイ 「顔」

          ととのエッセイ「彩りを感じていたいと願う朝」

          #ととのエッセイ 11月22日、朝5時半。 かじかむ指を擦りながら、ストレッチを開始する。 ずいぶんと、身体が温まるのに時間を要す。 ようやく指の先まで血液が行き、 バスケを10分やる。 地面と身体とボールの関係性に、 全神経を集中させながら。 肩と股関節と脳が、完全に温まる。 それから倒立を10分やる。 地面と手の平と骨盤に、 全神経を集中させて、 気持ちいい場所を探しながら。 良い動きの確認に必要なのは量じゃなく、質だ。 そして、6時になりよう

          ととのエッセイ「彩りを感じていたいと願う朝」

          「ぼったくりと初対面のアミーゴと愛」

          今僕は旅の途中の新幹線にいて、 過去の記憶、そして初期衝動へと回帰しながらこれを書いている。 「将来カポエイラを真剣に続けていくのなら、就職では無くブラジルへ行こう」と決意し、2008年9月サン・パウロ国際空港に降り立った時、僕を待ち受けていたのは、大きな不安とかすかな希望そして大量のぼったくりタクシードライバーだった。 かつて奴隷貿易が行われていたという、サルバドールの市街地へのバスを降りた瞬間、知り合いなどいるわけが無い僕を指差し、「アミーゴ!」と歓迎してくれたのは、

          「ぼったくりと初対面のアミーゴと愛」

          ととのエッセイ 「朝活は恩返し」

          コロナ禍以降、朝活を始めもうすぐ4年経つ。 朝活は、僕にたくさんの気付きをくれた。 僕は、朝活は「先祖への恩返し」だと思う。 朝、森へ行き運動すると、 鳥がさえずり季節が香り、 いつもより少しまるで魔法のように 素直に自分と向き合うことができる。 自分と向き合うということは、 親や先祖から授かった「血」と 向き合うという事であり、 親や先祖が大切にしてきた「何か」と 向き合う事だと、 ある時から思うようになった。 僕は認知症の祖母と 二人暮らしをしていた時、 心無い言葉

          ととのエッセイ 「朝活は恩返し」

          ととのエッセイ「秋のサウナで見つけた、小さい青春」

          トレーニングを終え、 僕はサウナの開店を待っている。 6時前だというのに、長蛇の列だ。 今朝の気温は20度だった。 それでもおじさんは、 真夏の如く汗だくだ。 あぁ早く、この汗を流したい。 「きゃあー超ヤバい!」 後ろから黄色い歓声が。 女子大生だ(たぶん)。 僕のすぐ後ろに並んだ。 マジかよ! 汗だくのおじさん、 ちょっと恥じらう。 「ちょ待てよ!」 さらに後ろからもう一人の連れが。 男連れ。 そうだよなぁ。 超楽しそう。 朝6時。 扉が空いた。 彼ら(男1女2)は

          ととのエッセイ「秋のサウナで見つけた、小さい青春」

          ととのエッセイ 「旅と旅行の違いについて」

          二泊三日で那須高原を家族と旅した。旅から戻り、朝5時のトレーニングを終え、これを書いている。 よく、「旅へ行く」と人に言うと、「なにかっこつけてんの?」とか、「旅行でしょ?」と言われるが、世知辛い世の中だなと思う。 では、旅と旅行は何が違うかと言うと、旅へは「行く」ことも「出る」こともできるが、旅行へは「行く」ことはできても「出る」ことはできない。 「旅行へ出る」とは誰も言わない。 果たして「出る」とは何か?と考えると、内から外へのダイナミズムである。つまり動的な活力

          ととのエッセイ 「旅と旅行の違いについて」

          ととのエッセイ 「船橋にあるユートピア」

          2023/8/16 #ととのエッセイ ・ 午前5時。僕は今、朝日を浴び、風を感じながら船橋という名のユートピアへ向け車を走らせている。 ユートピアとは「現実には無い理想の世界」という意味があるらしい。ユートピア、つまり理想郷。なんと素晴らしい響きだろう。 船橋にジートピアという名のサウナがある。ついに今、現実には無いとされるユートピア、いや、ジートピアが目の前に現れた。 いざ、中に入ってみよう。 古代ギリシアのような館内だ。ここは、まさに理想郷だ。高温サウナから水

          ととのエッセイ 「船橋にあるユートピア」

          ととのエッセイ 「人間」 と「ヒト」

          人と人との間にある喜びと楽しみだ。 僕らがただ感じていたいのは。 そうだろう? 僕らはその喜楽を感じていたいだけなのに、 どうやらそんなに気楽な世の中じゃないらしいよね。 人と人との間にある喜びと楽しみを、 人と人との間に蔓延る怒りと哀しみが上書きを繰り返す。 やがて怒りと哀しみの度合いが増してゆくんだぜ。 なんてことだ。 いやちょっと待てよ。 怒りと哀しみが悪いんじゃないだろう。 人と人との間にある喜びと楽しみを、人と人との間に生まれる怒りと哀しみが上

          ととのエッセイ 「人間」 と「ヒト」