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ととのエッセイ 「あざとさ」とは

『ご飯を美味しそうに頬張りながら「おいひい!」という女性はあざといよね』と言う男は、異性というものへの理解が足りないと言わざるを得ない。

だがしかし、そんな僕も今までなぜ女性がご飯を美味しそうに頬張りながら「おいひい!」というのかずっと不思議だった。なぜなら男はご飯を頬張りながら「おいひい!」とは言わないからだ。

それが昨日娘と食事をしていて、娘が「おいひい!」と発したのを観察していてわかってしまったのだ。

答えは「美味ひい」からだ。それ以上でもそれ以下でもない。「美味ひい」から「おいひい!」と言っている。ただそれだけなのだ。

一般的に、女性は傾向として思考より先に感覚に基づく言動をするのが得意だからだろう。男女間には「感覚の初速」における圧倒的な優劣がありそうだ。「感覚50m走」みたいな競技があったとしたら女性はめちゃくちゃ速いだろう。どう足掻いても僕には勝てる気がしない。

「美味しい」と感じたら「今」「すぐに」言葉にする。それが女性というものなのだろう。

だがしかし、美味しくも無いものをさも美味しいかのように「おいひい!」と言う女性は、やはりあざといと言わざるを得ない。

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