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Episode 053 「控えめに言っても、日本で最もロックな一人」

さて、Episode 027より開始した「オーストラリアにいた時(1996〜2010年)によく聴いたアーティストおよびバンドの曲」(併せて、「よく聴いた訳では無いが印象が強く残っているアーティスト及び曲」も含む)、という括りで当時を振り返る試み、先ずはアルファベット順で紹介する内容をEpisode027Episode050にて終えた。続いては、あいうえお順(そう、日本のアーティスト)で振り返ってみる。今回は「お」を見てみる。

大瀧詠一(日本)
伝説のバンド「はっぴいえんど」の(主に)メインボーカルを務めた人。この人は、レジェンダリーである。とあるネットの記事(広告関係に特化した内容を掲載するサイト「AdverTimes」)で読んだ内容に、この人に対して、こんな書かれ方がされていた。「歴史といえば、大瀧詠一である。なんだかすごく自然に、構造主義的歴史系譜学的方法論で音楽に立ち向かったひとだった。どのジャンルでも、そういう人が創るものは、傑作になりやすく、駄作になりにくい。こういう人を所有できている時期とジャンルは、とても幸福だ。「早く次のアルバムつくってくださいよ」という、ファン、および関係者からの当然の問いかけに対して、「番組で音楽史の話したり、そういうの含めてぜんぶ、音楽活動なんだよ」と答えるのが常だったという。ものすごく深いところ、高いところにいた人だったと改めて思う」。

奥田民生(日本)
このミュージシャンの話を全て活字に纏めようとするならば、きっと13巻くらいの辞書になるだろう。初めてこの人の魅力に気づいたのは、確か2000年の事だった。ちょうど、今から約25年も前(2024年時点で)の事だ。日本から送られてきたビデオに録画されていた番組(Smap x Smap)で奥田民生がゲストで出演していて、その演奏を聴いて圧倒されてしまった。確か、4曲を演奏していた。イージューライダー、And I Love Car、サーキットの娘、俺たちに明日はある(スマップの曲)。この演奏を見て、それまで特にかっこいいと思っていた音楽(パンクロック)以外にも、かっこいい音楽はあるんだ、と確信した瞬間であった。僕が奥田民生のかっこよさに気づいた2000年の時点で、彼は既にプロのミュージシャンとして13年のキャリア(ユニコーンとして6年、一年の活動休止を経て、ソロとして6年。プロミュージシャンとしてのデビューは1987年なので、2024年の時点で37年ものキャリアを持つ)を誇っていた。楽曲もさる事ながら、テレビ越しに見た奥田民生のギターを持った佇まい、歌い方、全てがかっこいいと瞬時に理解できた。この人は、本物だ、と。それからというもの、そのビデオを何度も何度も飽きずに見続けた。母親が日本に遊びに帰る際に、奥田民生のCDを何でも良いから買ってきて欲しいと頼んだのだ。そして、(母親から)買ってきもらったアルバムは「股旅」(1998年)だった。このアルバムを皮切りに、過去の作品を聴く為に、日本の友達にCDやDVDを買って送ってもらったり、あとはネット上の楽曲データシェアソフトウェア(ナップスターやLimewireなど)を用いて奥田民生の音楽を集めたのだった。(確か)2003年には、自身も日本に行き、奥田民生の弾き語りの本(スコアブック)も購入した。かれこれ約25年間もの間、このミュージシャンのファンであり、彼のアルバムは全ても持っている。シングルに収録されている曲も、全て持っている。彼は現在(2024年時点)59歳である。更に20年経つと、彼は79歳になる。きっと、まだロックを鳴らし続けていると思われる(尚、ポール・マッカートニーは現在(2024年時点)82歳だ。そして、まだロックを鳴らしている)。奥田民生がロック(またはどんなジャンルの音楽であろうと)を鳴らし続ける限り、私もそれを聴き続けることは明確である。

小沢健二(日本)
初めて聴いたのは、いつだっただろうか。そして、どうやってこの曲を聴く様になったのかも憶えていない。恐らく、日本から送られてきたビデオに入っていた音楽番組で見たのが初めてだったと思う。この曲は様々なミュージシャンがカバーをしているが、個人的には宇多田ヒカルのカバーが特にかっこいいと思った。尚、「ラブリー」(1994年)という曲のイントロは、Rizeというバンドの「JAPONICAN」(2001年に発売された「Foreplay」というアルバムに収録されている)という曲に影響を与えていると、個人的には感じている。イントロがほぼ同じである。

小田和正(日本)
日本から送られてきたビデオに入っていたドラマで「恋ノチカラ」という、広告代理店についてのドラマがあり、そのドラマの主題歌だったので、よく憶えている。2002年の事だった。当時は、自分が後に広告代理店で働く事になるなんて、全く頭をかすめる事もなかった。


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