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Episode 027 「Music-induced Nostalgiaについて」

日本を離れた1996年、当時(Episode001参照)私は12歳であり音楽の魅力をまだ理解していなかった。ただ、オーストラリアはアデレード(Episode003参照)に住み始めて数年が発ったタイミング(1998年頃)で、生けるレジェンドパンクロックバンドであるHi-STANDARD(通称ハイスタ)に出逢う事になり(Episode025参照)、そこから音楽の魅力を少しずつ理解していき、どっぷりと音楽に浸かっていくこととなる。従って、常に私は音楽を聴いていた。通学のバスでも、勉強中でも、いつでも。音楽をしっかりと聴き始めた14歳(1998年)から26年が経った今でも、当時聴いていた音楽を耳にすると、当時の記憶などを思い浮かべる事ができ、ノスタルジックな気持ちになる。

そこで、「オーストラリアにいた時(1996〜2010年)によく聴いたアーティストおよびバンドの曲」(併せて、「よく聴いた訳では無いが印象が強く残っているアーティスト及び曲」も含む)、という括りで当時を振り返る事にする。紹介されるバンドやアーティストの中で少しでも興味がある曲があれば是非とも、そのバンドやアーティストの他の曲も探すなど、ルーツを探る旅(Episode026参照)に出掛けてはいかがでしょうか。

因みに、最近の自分の中での「ルーツを探る旅」ではPublic EnemyとAnthraxのコラボレーションが齎した、ミクスチャーロックというジャンルの歴史を紐解く勉強を行った。併せて、改めてブルースという音楽が現在のポピュラー音楽の基盤となっていることも改めて学んだ。アフリカから奴隷として連れてこられた人達が、アメリカの南部(ミシシッピーなど)で、発展させた音楽が、その後ロックと呼ばれる音楽に繋がったり、ヒップホップの様な音楽にも繋がった。

「ルーツを探る旅」を行う事で、きっと、あなたの音楽の世界が少し、更に広がるにちがいないと確信している。音楽とは、我々が生きて行く上で必要不可欠なのだ。嗜好品、ではなく生命に関わるものなのだ。人生とは時に世知辛く、つらい事も我々が望むより(残念ながら)沢山ある。「生きる」という行為は、相当のエネルギーを必要とする場面が(控えめに言っても)少なくない。しかし、そういう時こそ、音楽の力を大いに借りようと私は考える。

尚、アルファベット順で記載していくことにする。今回は先ず「A」から始まるバンド及びアーティストとする。

AC/DC(オーストラリア)
特に進んで聴きに行ったわけでもないが、気付いたら聴いていたという類の、言わば、「ロックが好きです」という発言をするなら避けて通れない、基本中の基本のバンドの基本中の基本のロックな曲。併せて、奥田民生の音楽を聴く様になり、彼の「目指すのはAC/DCのギターの音。僕の中でAC/DCは常に目指す手本みたいなもの」というインタビュー記事を読んでから更に気をつけて聴く様になった。伝説的なプロデューサーであるRick Rubinは「史上最高のロックンロールバンド」と明言している、との事。1973年から、51年(2024年時点)経った今でも活動を続けている、正真正銘のレジェンダリーなロックンロール・バンドである。

ACIDMAN(日本)
聴く様になった具体的なきっかけは思い出せないが、おそらく2008、9年頃に聴き始めたバンド。「UNFOLD」という曲のPVがかっこよかったのが印象的。当時アデレードにて、日本語を教えるバイトをしていた時の生徒の一人だったサミーという女性(因みにリヴ・タイラー似の綺麗な女性だった)が日本のアニメが好きで、何かのアニメでFREE STARが主題歌になっていた、と言っていたのを憶えている。このバンドのボーカル・ギター(多くの作詞作曲を担当する)である大木氏は、作曲の際のコンセプトとして、「宇宙」というものがあるとの事である。彼が弾くリッケンバッカー(というブランド)のギターを見てかっこいいと思った記憶がある。

Aerosmith + Run-D.M.C(アメリカ)
エアロスミスは特に好きなわけでもないが、この曲は純粋にカッコイイと思った。尚、Run-D.M.Cがいかに偉大なグループであったかなど、当時は全く理解せず聴いていた。

AIR(日本)
Dragon Ashのメンバー(確かベースの馬場さん)がインタビューでAIRについて触れていたり、Right Riotの曲ではKjがフィーチャーされていたりと、確かDragon Ashを通じて知る事になったアーティスト。尚、Todayという曲のPVはWeezerというバンドのBuddy Hollyとい曲のPVのオマージュだと思われる。曲名(Today)に関してはSmashing PumpkinsのTodayから来ているのかしら、と思ったり。

All Saints(イギリス)
妹が持っていた「ベストヒット」の様なオムニバスのCDに入っていた曲で、特に想い出があるわけではないが、何となく頭に残っている曲。初めて聴いたのは、おそらく2000年頃だったと記憶する。

Alien Ant Farm(アメリカ)
特に好きなバンドという訳ではないが、この曲はマイケル・ジャクソンのカバーということもあり、当時テレビで見て今でも記憶に残っている。

Angels And Airwaves(アメリカ)
Blink 182のギタリスト兼ボーカルのTom DelongeがBlink 182を(当時)脱退し、その後結成したバンド。The Adventureは非常にカッコイイ曲だと思った。初めてこのバンドの曲を聴いたのは、2006年の事だった。Tom Delongeに関しては、初めてBlink 182を聴くようになった25年以上前(2024年の時点で)からずっとファンである。そして、おそらくこの先もファンでいる事を辞める理由が見当たらない。

Arctic Monkeys(イギリス)
記憶が正しければ、大学を卒業し、アデレードを離れ日本にて就職していた姉から送られてきたCDの中の一枚だったはず。この曲は、特にカッコイイと思った。

Area 7(オーストラリア)
留学生として、短期留学でアデレードを訪れていた(2001年頃)で友達のカズがSKA系のメロコアバンドが好きという事で、それに影響されSKAバンドに対するアンテナが立っていた時期に出会ったバンドと思われる。アデレードオーバルで行われた野外フェス(確か、Loud MouthまたはVans Warped Tourのどちらか)でライブを観た事もある。

Asian Kung Fu Generation(日本)
奥田民生が広島市民球場で行った、アコギだけでの伝説のライブ(2004年)の様子を収めたDVDを観て、その中でこの曲をカバーしており、それでこのバンドの存在を知った。OasisのNoel Gallagherがどこかのインタビューで、「なんてイカすバンド名なんだ!」と言っていた。

The Ataris(アメリカ)
アデレード大学のUni Barでライブを行った際に観に行った。それまでMTVなどテレビで観ていたTeenage Riotが演奏された時はテンションが上がった。

Audioslave(アメリカ)
Rage Against The Machineのメンバー(ボーカル以外の三人)とSoundgardenのボーカルであるChris Cornellで形成されるバンド。確か、アルバムは友達(予志也くん)のお兄さんであるしゅうすけさんのCDを借りた。2002、3、4年頃の事だと記憶する。たぶん。「超絶死ぬほどかっこいい」という形容詞がここまで似合うバンドもなかなか無い。騙されたと思って聴いてみていただきたい。

Avril Lavigne(アメリカ)
流行りの音楽、という事で当時テレビで(Ska8ter Boiという曲のPVを)観た際にキャッチーな曲だと感じた、という類のアーティスト。確か音楽雑誌(Rolling Stoneだったはず)のインタビューだったと思うが、Avrilが「とある音楽のフェスでLimp BitzkitのFred Durstがちょっかい出してきた」という発言をした内容を読んだ事をなぜかよく憶えている。尚、このSka8ter Boiが発売されたのは今からもう20年以上前の2002年だとか。


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