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自分の中の洋画離れ、その理由。

こんにちは、雲州はとむです。「聖闘士星矢the beginning」がめちゃくちゃ自分のツボにハマりまくり、中学二年生の頃に始発で「聖闘士星矢真紅の少年伝説」を観た当時の、荒木伸吾&姫野美智コンビが描くあまりの作画の美しさ、と国内アニメでは初の全英語曲エンディングの感動を思い出していました。

帰宅して半身浴をしながらずっと、星矢と沙織さんの生き様や人生、アニメ映画のラストについて考えていて。ストレッチして横になったら気絶。そして夜明けに起きてこのnoteを書いています。





洋画、観なくなったなあ〜……


物心ついた頃から、父や伯母叔父の影響で深夜の「刑事コジャック」「スタスキー&ハッチ」を観て育ち、アニメは「カリオストロの城」「サイボーグ009井上和彦版」「機動戦士ガンダム」「銀河鉄道999」で思春期を形成された子供時代。

小学校から中学まで、ジャッキー・チェンと「スターウォーズ三部作」に「風の谷のナウシカ」それから、「超時空要塞マクロス」「機動戦士ガンダム&Zガンダム」「吸血鬼ハンターD」OVA版がとにかく大好きで。

香港映画から、ジェット・リーやウォン・カーウァイ監督、ジョン・ウー監督のスタイリッシュアクションを学びました。

高校生になってからは「逆襲のシャア」「銀河英雄伝説」「聖闘士星矢」を友達とキャアキャア騒ぎつつ堪能するようになりましたね。洋画は、カイル・マクラクランが最盛期で「ツイン・ピークス」「ヒドゥン」、「砂の惑星」を録画。
カイルがスーパーモデルのリンダ・エヴァルゼリスタと交際していて、公式に二人のカップリング写真を有名なカメラマンに撮影させていたっけ。




退屈するようになったキッカケは。


「あ、なんか洋画がつまんなくなった。アニメの方が面白い」と思うようになったのは、「スターウォーズ、ファントムメナス」。
あれは確か、夏コミケの原稿が終わり、教職だった母も期末テストがひと段落ついて、二人で突然「ファントム・メナス」の初日に行くか!って話になったんです。

まだ有楽町マリオンの東劇シアターがあった頃で、さすがに長蛇の列。まだネット予約システムもなく、小さな椅子も固くて冷房もガンガン効きまくっていた。

ルーカスがCGに主力を置き換えて、すっかり着ぐるみも無くなってしまって。ほとんどがペラペラのキャラクター。私はリーアム・ニースンとユアン・マクレガーが大好きだったんだけど、途中から猛烈につまらなくて、爆睡。母もかなり早くから熟睡してた。

それまで「聖なる存在」だったジェダイは、クワイ・ガン以外は実は汚い政治に関わってる最低な大人達だったし、続編ではお姫様を妊娠させて子供ジェダイを大量虐殺。昔ワクワクしながら観た冒険活劇スターウォーズは、もうどこにも無かった。


「羊たちの沈黙」が自分の最高ピーク!


前評判もそんなに良くなくて、偶然アニメの仲間と観た「羊たちの沈黙」が、私の性癖を連打しまくったのが18歳の頃かな。大好きになったサー・アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞ニュースをビデオテープに録画しまくって、同時期に放送がスタートした「X-files」を毎週両親と食事しつつ観る水曜日の夜。

週末の深夜に「ビバリーヒルズ青春白書」と「ER」が始まり、この頃から「テレビシリーズは、ハリウッドに負けない」という看板が目立ち始めたと思います。

元々、小学校六年から英国俳優が大好きで、「シャーロック・ホームズの冒険」のジェレミー・ブレッド、「運命の逆転」でオスカーを受賞したジェレミー・アイアンズ、「眺めのいい部屋」の主演ジュリアン・サンズ、それからジュード・ロウ目当てに、高値の洋画雑誌を買っていました。



アニメ誌も購入していたから、お小遣いが辛くて。洋画誌は二年半くらいで卒業。

アンソニー・ホプキンスが「日の名残り」や「ドラキュラ」など次々と話題作に主演する中で、ハリウッドに年若い勢力が一気に参入してきます。
「リバーランズ・スルーイット」以降、ロバート・レッドフォードのお気に入りとなるブラッド・ピット。

相棒のベン・アフレックと突然アカデミー賞に登場したマット・デイモン。そして元々はラップスターとしてグラミー賞をゲットしていたウィル・スミス。「ER」の小児科医役から大躍進した、ジョージ・クルーニー。「マルコムX」で本人その者と見違え、オスカー主演男優賞を取ったデンゼル・ワシントン。

おそらく、「タイタニック」「インタビュー・ウイズ・バンパイア」「ジョー・ブラックによろしく」がヒットした頃が、私が一番洋画を夢中で観ていた時期だったかもしれません。


アニメがゴールデンタイムに放送されていた。


私が洋画を映画館で観なくなった最大の原因は、海外やアニメのTVシリーズがめちゃくちゃ面白くなったからです。特に「ザ・ホワイトハウス」から「神山健治版、攻殻機動隊SAO」、「巌窟王」「桜蘭高校ホスト部」が深夜に毎週放送されていた2008年頃かな。

ゴールデンタイムでも「焼きたてじゃパン!」「テニスの王子様」「遊戯王」「BLEACH」「銀魂」「ガンダムSEED」「ケロロ軍曹」「ヒカルの碁」が盛り上がって、洋画を観に行く暇が全然無くなった。声優イベントに激戦応募したり、実際に日本棋院に行ってみたり。

アニメや少年ジャンプ関連で大金を出費していたから、映画も水曜日のレディースデイ以外行かれませんでした。¥1000で楽しめる良い時代でした。

「ガンダムSEED destiny」「戦国BASARA」や「黒子のバスケ」怒涛のブームが終焉を迎えて、毎週心待ちな楽しみアニメが無くなってしまうと、次は英国BBCがとんでもない化け物人気テレビドラマを世界に発信しました。そう、「シャーロック」です!



笑っちゃうほど売れに売れた、BBC版!


海外TVシリーズの平成大ブーム!!


人生初の海外二次創作同人誌イベントに行ったけど、もう凄まじい熱気で。オリジナル商業BLの漫画家や小説家が、壁大手サークルで参加しているんですよね。一般参加した初日は、「すみません、机の上にある既刊と新刊を全部下さい」を何度も繰り返して、途中でゆうちょATMでお金を下ろして継ぎ足しました。

多分、欧米テレビシリーズや「スタートレック三部作」の同人誌やフィギュア、Blu-rayに使った私のお金、総額で100万円には届いているはず。




超絶な人気は「シャーロック」だけではなく、私の愛する「person of intereste」や「SUITS」、「ウォーキングデッド」「スーパーナチュラル」……

社会現象を起こしたアニメ「TIGER &BUNNY」流行が去って、行き場の無くなった中年層の女性が、一気に海外ドラマジャンルに流れた影響も大きく。裕福な独身層が多くて、皆さん英国やLA、カナダの撮影場所へ聖地巡礼で出かけていました。




「ホビット」が洋画マイヒットの最期。


「シャーロック」の世界的な大ヒットで「英国アカデミー賞助演男優賞」を受けた、ジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンが次に配役されたのがこちら。

「ホビット、思いがけない冒険」から三部作の「指輪物語」サーガ! ヴィゴ・モーテンセンやオーランド・ブルームをスターにのし上げた「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚に至ります。監督は同じくピーター・ジャクソン。

いやもう本当に……、これは是非あらゆる方々に観て頂きたい傑作!

主演のマーティンを始め、悲劇のドワーフ王子を演じたリチャード・アーミテッジや、エルフの王を担当したリー・ペイス。そして弓の名手バルトをキャスティングされたルーク・エヴァンスの大出世作になりました。

「シャーロック」で比翼の鳥の如くのコンビを演じたベネディクト・カンバーバッチと、マーティン・フリーマンの声の共演も多大な話題に。欧米では俳優さんが一度共演すると、なかなか次回作で一緒になる機会が少ないので嬉しかったなあ。

思えば、ここが私の洋画人生のラストだった気がしますね。同時期に放送されていた「ハンニバル」テレビシリーズも、Blu-rayBOXを購入するくらい好きだったし、ハリウッドドラマの「ルシファー」、「GLIM」そして傑作シリーズのリメイク「Hawaii five O」も全8シリーズのディスクを揃えたけど、洋画Blu-rayBOXを購入したのは、これが最後。




ハリウッドの疲労を感じる2023年。


なんだろうなあ、最近の「マーベリック」やディズニー、「キャプテンアメリカ不在以降のアベンジャーズ」系に全然心が動かされないんですよね。「ロキ」はトム・ビドルストン目当て、「ワイルド・スピード」は一作目から唯一、見続けてはいるけど。



トム・クルーズは「ラスト・サムライ」で卒業、あれは大好きな映画! 「グリーンブック」「マネーボール」「会計士」くらいかな、繰り返して観ているのは。あ、ハリウッドホラーの話題作はおおむね、ディスクで持ってます。漫画構成や絵の勉強になるので。

アメリカが911以降に弱体化してすっかり「世界の警察」ではなくなったし、「ジョン・ウイック」も一度見ればもういいかな。デンゼルの「イコライザー」は最終三作目も一応観るけど、もう他は……。





六月からの映画代金値上げ。


この値上げで、日本人の映画離れは一気に加速するでしょうね。「元々の映画好きには関係ない」と憤慨している人もいるけど、現在の日本国内映画を支えているのは「鬼滅の刃」や「コナン」、「the First slam dunk」を何度もリピートして入場者特典を狙っている熱烈な固定作品のファン。

その作品が上映を減らした頃には、どれだけの人がまだ映画館に通っているでしょうか。少なくとも私のように、普段からAmazonプライム・ビデオと契約しているカスタマーは「もう少し待てば配信されるな」と、考えるようになるでしょう。

実際、私も「ダンジョン&ドラゴン」を吹き替え版で観たかったけど、あっという間に字幕のみになり、上演シアターもほとんど無くなってしまいました。でも「まあいいか、アマプラで四ヶ月も待てば観られる」と思いましたからね。

「刀剣乱舞、黎明」を初日に4DXで鑑賞したのも、「わたしの幸せな結婚」をプラチナシートで予約したのも、原作やゲームに最初から縁があったからで、そうでなければ高値のそれらを使用することは絶対にしなかった。

果たして今年の夏は、どれだけ映画館が興行収入を伸ばしていられるか。そもそも日本人が、まだ外で映画を観る行為を習慣化していられるのか。数値化を見て確認したいところです。




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マダム、ムッシュ、貧しい哀れなガンダムオタクにお恵みを……。