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コミケの女帝、よしながふみ版「大奥」!

ご機嫌よう、雲洲はとむでございます。……やっと、録画溜めしていた「NHK版大奥・家光×有功編」を観られたので言葉遣いが……。

それにしても本当に寒い! 都内でさえこの底拾えと強い冷風なので、東北地方や盆地はさぞやと思いますが、そんな寒い夜にこの「男女逆転・大奥」はオススメ! NHKが社運を賭けて製作し、かつ原作に最大の敬意を払いつつ脚本家の森下佳子さんが書き綴っておられます!!


 


晴海コミケ時代の、超大手サークル!


さて、私は原作コミックスを全巻揃えてきた割と古参ファンなのですが、元々は原作者のよしながふみ様が「銀河英雄伝説」「slam dunk」の二次創作を描いていた頃からの熱烈な読者でした。特に彼女が描く、三井寿×木暮公延の愛憎溢れる漫画が最高に好きだったんです。



よしながふみさんは、慶應大学にて法学を学び、大学院を中退しています。その法律の専門知識が「きのう、何食べた?」では隅々に活かされていて。おそらく法律家か漫画家か、二択の人生の岐路に立ったのではないかなと。


「大奥」の受賞歴が凄まじいです……。

以下は、某サイトにて書いた「大奥」の感想レビュー。掲載されたのは10年前だったかな。まだラストを知らなかった、まさに「家光編」の初期に寄せた私の期待感が実に暑苦しいです。


月代、初めて描いたなあ……

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いまだ21世紀を直前に控えていた、いわゆる「同人誌界SLAM DUNK最盛期」に
壁大手サークルだった作家達が、現在ではそれぞれに人気ボーイズラブをオリジナルで展開している。
しかしそんな作家陣の中で、既によしながふみは、とっくに「同人誌作家」
「ボーイズラブ漫画家」という枠を遥かに超越し、今や日本漫画界を代表する
天才クリエイターとしての地位を不動のものにしたと断言して良いだろう。

この作品は江戸時代を背景にした「パラレルSF」…つまり「銀魂」と多くの共通点を持つ。実在の歴史上の人物を描きながら、その生き方や性別をも変えて、だが素晴らしい表現力でもって読者を唖然とさせるとんでもない壮大なスケールのドラマに仕立ててしまっているところだ。

その発想の常人離れした神業。おそらく、よしながふみは全く新しい漫画の
「創世記を幕開けさせた神童の一人」だと思う。そんな作家と同じ時代に生きて
作品を読める幸せを痛感する。

今回はいよいよ、男として育てられた将軍家光と、本来なら僧侶であった有功
が両思いになり、二人がそれぞれのステージでお互いに偉大な才能ぶりを発揮していくストーリー。

史実にいた「お万の方」にあたる有功と家光は深く強く愛し合うようになるが、
しかし子宝に恵まれず、ついに春日局は家光に新しい男妾をあてがい、苦悩する二人に厳しい現実は次々と容赦無く降り注ぐ。

「この時が二人の最も幸福だった頃」…そんな表現が語られる中、いったい
これから家光と有功の過酷な運命はどうなっていくのかと震撼せざるえない。
1年に1回の新刊とあって、コミックス派の私には心待ちな一冊である。

そしておそらく、物語の進行に恐怖しつつも期待しつつ、ずっと完結までこの魔性の魅力を持った大河漫画に、右往左往させられるのだろうと予感する。
愛し合いながらもしたたかに、強く美しく変貌していく恋人達は哀しい程に美しい!!

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「メロディ」創刊の時代には。


私は、白泉社が「メロディ」を創刊したばかりの頃に編集部へ二度ほど、オリジナル作品を持っていきました。25年前……、当時はまだまだその雑誌がどういう方向性を目指しているのか、全く不透明で。かつ「メロディ」って誌名もなんだか冴えないし。担当さんに「メロディって、誰がつけたんですか?」とかめちゃくちゃ無礼な質問をしてしまった。

何というか、白泉社ってその頃は「ガラスの仮面はいつ終わるのか!?(怒)」とか「古い女性漫画家の集まる場所」とか、「ベルセルクしか売れてない!!」とか、マイナスイメージが強くて。アニメになっていたのも「ベルセルク」「秘密」くらいだったし、イマイチ看板が無かったんですよね……。

それと、これは今も変わらないんだけど……「ボーイズラブ雑誌でもなく、完璧な男女恋愛誌ではない」雑誌で……。立ち位置がヒッジョーに!微妙なところ。



それからすぐ私はコミケ業界に戻って、自分でオリジナル作品を描くことはしばらく無かったんです。そのうちメロディは「清水玲子、ひかわきょうこ、河惣真純、成田美名子や日渡早紀などの大御所と、よしながふみや木原音瀬ら、コミケ超大手サークルの二派が混在する女性マンガ誌」として、落ち着いたようですね。「八雲立つ」とか、懐かしいな……。



どうしても民放ドラマの頃の、堺雅人さんのイメージが強烈なので、なかなか福士蒼汰君をはじめとする「美しき平成仮面ライダー軍団」に感情移入しにくかったんですけど、「綱吉×右衛門佐編」の山本耕史さんも「仮面ライダーゼロワン」で、主人公の父ライダーでしたからね!! 楽しみです!!



「仮面ライダーフォーゼ」での主人公は、お万の方福士蒼汰くん。「青天を衝け」の渋沢栄一役は、その相棒メテオの吉沢亮くん。「鎌倉殿の13人」義経は「仮面ライダーW」のフィリップである菅田将暉くん。

今放送中の「私、サバサバしてるので」には「仮面ライダービルド」の犬飼貴丈くん、「舞いあがれ!」のヒロイン相手役は同じビルドにてクローズを演じた、赤楚衛二くんですね。



まさに、ライダー俳優、NHK百花繚乱!!




物足らなかった「吉宗編」!!


個人的には、「吉宗編」を三週間くらい放送して欲しかったあああ!! 映画版で柴咲コウ×二宮和也では、水野が大奥で輪姦されたり妾敵と殺し合ったり、吉宗の腹心の部下として大岡越前も出演していて、闇の部分も深く素晴らしかったんですよ!!



当時、お伸役だった堀北真希ちゃんは「着ている絹羽二重が一千万円するので、転ぶシーンで怖く、演技しづらい」と話していました。

そして何より、映画の「綱吉編」にて、堺雅人さんと菅野美穂さんが結婚するキッカケになった、凄い作品!



どこまでテレビ化できるのか?


「大奥」は既に完結しており、壮大なストーリーは明治時代初期まで語られます。果たしてどこまでカットを無くしつつ放送できるのか。私は「家茂編」が一番好きなので……。元々、家茂公と和宮があらゆる大河ドラマで大好きなんです。あそこはじっくりと観たいな〜。








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