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台詞ぜんぶ名言すぎて名言で会話してるアラサー女子の仕事漫画『サプリ』備忘

最近自分に影響を与えた漫画を読み直してる

社会人2年目のときに初めて読んだのですが、絵の美麗さとストーリーの面白さ、登場人物が発する台詞が刺さりすぎ、名言だけで会話が成り立っていて衝撃を受けた。プリントアウトして家の壁に飾りたいくらいですがキモイのでここで紹介&語りたい

あらすじはマンガぺディアから参照

広告業界で働く女性たちの仕事と恋愛と友情をリアルに描いた作品。恋愛での浮き沈み、仕事の失敗や成功を繰り返しながら、次第に強くしなやかな女性に変わっていく藤井ミナミの恋愛と成長の物語。

https://mangapedia.com/サプリ-voxvf78vq





厳しくて心強い名言

広告業界の端くれで働いていた身として共感する部分がとても多かったがわたしの中でベストオブブッ刺さり名言がこれ

もっと沢山ほめられなさい
そして自信をつけなさい
自信のある子だけが次に行けるの
それがいちばん女の子をきれいにするの

主人公藤井が大先輩平野さんからもらうアドバイス、すごい糧になった。
業界の人間、マジで皆プライドが高く経験は天地の差、そんな中弱気な小娘のいうことなんか誰も聞かんので恐ろしくても、ハッタリでもいいから堂々とすることでなんとかしてきました

広告業界に限らず、美しい人って美しいから自信があるのではなく自信があるから美しく見えるんだと思う



仕事の参考になりすぎる名言

作中にはたくさんの働く女性が登場しますが特にスタイリスト斉藤と、藤井の台詞には身が引き締まる思い

テンパってる時ほどきちんと謝る

努力が評価されるのは義務教育まで!

モチベーション下げないのがプロの仕事
怖い顔しないのが女の仕事

気になるところ残したらプロの仕事になんないんだよ

だって疲れた女に仕事頼もうなんて思わないじゃない?
笑顔ひとつで仕事回るなら安いものよ♡

女の人って謝らないでしょ仕事で
うまく回ってるうちはよくても
いったんミスが生じると急にわたしがでてきて被害者になったりレスポンス遅くなったり
仕切る立場の人にそれやられると辛いんだよ

他の人よりちょっとでも目立つもの作ろうと思うと
100倍考えるしかないんですよねー
凡人なのであきらめないとかイヤにならないとか
なんかもうそれだけなんですよねー

「…実現させたいですよねこの仕事」
「当たり前でしょ何のためにやってるのよ」

ストイック過ぎて泣いた。自分の甘さを認めて変わっていけるかで成長スピードも変わってくる、あと仕切る立場の人間として「その場を収めるために謝る」ことができる藤井を「彼女とだから仕事を続けようと思った」と言ってて非常に参考になった。

あと結果出してる人たちってやっぱり、他の人には考えられないこだわりと粘り強さがあるんだよなーと思ったり
藤井と同じチームの営業みずほ(恋敵で仲悪い)けど仕事となれば真剣モードの2人の会話と展開が激アツすぎて労働したくなりました。



完璧女子の漢気に惚れる名言

働く私たちを支えるものは恋愛、この2つは繋がっている。と藤井は言いましたが、スーパー自立してるミズホ先輩のブレない強気な台詞にシビれた

男ひとりに支え切れる程度の人生かよ!

わたしたちたくさん持ってるじゃない
仕事もおしゃれも趣味も美味しいお店も知ってるし株からあそびも経験も
なのに恋愛だけがわたしたちを傷つける
くやしくない?もうそれだけでお腹いっぱいになる歳でもないのに

"都合のいい男"が"いい男"よ
働いてるとそーよ

いいじゃないの理由なんてどうでも
幸せになっちゃえばいいのよ

でもソレが女子の強みでしょー
刹那的だから今一生懸命できちゃうんじゃない

わたしは平気だもの
仕事なんていつだってやめられるわ

ミズホ先輩は既婚ですが 不倫経験もアリ肝も座っている。不倫は良くないけど男なんて人生の1ピースに過ぎないくらいのテンションで生きるという考えに救われる時もありそう。
みずほ先輩の女性の魅力も完璧なのに漢気を感じることを、人は人間力と言うのかもしれない

仕事なんてと言ってるけど、藤井が女性を見下してる男性上司に理不尽な仕事を背負わされてダメージを負った時「私が上にいくしかないわね」と発言してて一生ついて行く…と思った




『わたしたち』の人生に寄り添う名言

仕事や恋の悩み、自分に自信がない主人公藤井には軽率に共感したり、それを乗り越えてく登場人物たちに元気をもらえたりした

こういうとき私にもっと才能があって
解決できる一言や正解がだせれば笑わなくてすむのかもしれないな

自分の中にずっとある
“女の子らしさ”に対する後ろめたさ
かわいらしいもの女の子らしいものに気後れする癖
いつの間にか苦手分野

行かないでここにいて愛して
泣いたりすがったり追いかけたり
ソレができるのは自信のある人だよ

始めるときは勢いでできる 終わる時も簡単だ
ただ続けていくことだけがつらいんだ 

そう 問題なんてない
あるのはきっと不安だけだ

恋愛に振り回されてる場合でもないかもしれないけど
でもじゃあ女子の人生としてさ
今何をしてる場合なんだろうね?

…何をしてる場合なんですか?マジで誰か教えてください

共感ポイントが多すぎる。一度別れてヨリを戻した同僚の柚木に対して藤井は「最初から問題なんてなかったんだよ」と言いました。確かに。あるのは不安だけ。
彼氏が浮気してるかもしれないと不安になり、藤井と共に任されていた大きな仕事を降りることにした同僚の水原は女子としての人生と仕事を天秤にかけた。人に迷惑かけたらダメだけど、自分の人間性より大事な男ならしょうがない


ねえわたしたち色んなものを手に入れてきたじゃない
仕事とか恋愛とか友達とか立場とか自由とか
自分の力でもぎ取ってきたじゃない
でもいつまでもいつまでも認めてもらえなくて
戦う娘たちは今日も孤独です

お母さんお願い あたしを見ないで

26を過ぎたあたりからずっと「お母さんの望む幸せな娘」になれないことを確信し胸を痛めてきた自分に覚えのあり過ぎるエピソードも。「お母さんが大好きなんだね」って、その通り。大好きだから理解されなくて悲しいし、大好きだから期待に応えられなくて辛い。
深夜遅くまで働く娘を母親が心配するのは自然なことだけど、どれだけ頑張っても「会社はあなたを助けてくれないよ」とか言われて実家に帰って来たら?とか言われた日には虚無顔必須



触れられるって肯定されるってことなんだな

サラリーマンていうのはね
死なないためのシステムなのよ

大丈夫、わたしたちは未来を選べる。

人と関わる=触れるというのを肯定されると表現することの尊さ…
SNSで人に攻撃してる様を見て嫌な気持ちになる日も多々ありますが、そういう触れ合いかたを大事にしていきてえ…
あと藤井が海外に飛んだ恋人と別れ憔悴しきっているところで、ミズホ先輩が会いに行けと促すシーン。そのためのサラリーマンだろって。最初は恋敵だったけど数々の修羅場を乗り越え支える間柄になってるの良すぎて泣いた


広告業界なんていうのはコミュニケーションを仕事にしているから結局人と関わることは避けて通れないわけで
そうやって人と関わっていくうえで、強くしなやかに生きることで私たちは前に進んでいける、どんなに傷ついても、めちゃめちゃになっても生きていくしかないのでって思える漫画でした。

わたしは会社員を辞めて広告業界からは離れてしまったけどどんな未来になっても自分で選んだって言える人生を送りたいです。

おわり

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