リレーコラム 波の音をきく

こちらは、サイト「『徴用工』問題を考えるために」 https://katazuketai.jp の特別企画として、各界の皆さんに寄稿していただいているリレーコラムです。

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    記事一覧

    第3回◆「ウトロ」から考える、植民地支配から続く今

    朴順梨(ライター) ネット情報を信じた青年が放火  焼け残った建物をじっと見つめていると、焦げ臭いにおいが鼻に飛び込んでくるようで、思わず息をのんだ。「あの日」…

    第2回◆『この世界の片隅に』と広島の「加害/被害」

    植松 青児(編集者) 読み直して気づいた大事なこと  大ヒットした漫画/映画『この世界の片隅に』はアジア太平洋戦争末期の広島・呉市を舞台に、ある一家の人びとを描い…

    第1回◆歴史を冒涜する者は「現在」の社会も破壊する

    安田 浩一(ノンフィクションライター)  「そういうこと、話したがる人はいないでしょう」  うんざりした口調と嫌悪の視線が私に向けられる。面倒な人間に遭遇してし…

    第3回◆「ウトロ」から考える、植民地支配から続く今

    第3回◆「ウトロ」から考える、植民地支配から続く今

    朴順梨(ライター)

    ネット情報を信じた青年が放火

     焼け残った建物をじっと見つめていると、焦げ臭いにおいが鼻に飛び込んでくるようで、思わず息をのんだ。「あの日」から1年経っているのだから、そんなわけがないのはわかっている。
     
     京都駅から近鉄京都線に乗り、宇治市内にある伊勢田という駅を目指す。各駅停車を降りて歩くこと約10分。「ウトロ51番地」と書かれた看板の向こうに、ウトロ地区と呼ばれる在

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    第2回◆『この世界の片隅に』と広島の「加害/被害」

    第2回◆『この世界の片隅に』と広島の「加害/被害」

    植松 青児(編集者)

    読み直して気づいた大事なこと

     大ヒットした漫画/映画『この世界の片隅に』はアジア太平洋戦争末期の広島・呉市を舞台に、ある一家の人びとを描いた作品だ。その序盤に、次のようなシーンがある。

     広島市の南部、太田川河口にある集落・江波(えば)で海苔(ノリ)養殖を営んでいた主人公の父・浦野十郎が、呉から来た北條円太郎・周作親子に次のように語る。
    「うちも海苔を作りよりましたが

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    第1回◆歴史を冒涜する者は「現在」の社会も破壊する

    第1回◆歴史を冒涜する者は「現在」の社会も破壊する

    安田 浩一(ノンフィクションライター)

     「そういうこと、話したがる人はいないでしょう」

     うんざりした口調と嫌悪の視線が私に向けられる。面倒な人間に遭遇してしまった時の後悔といら立ちだけが痛いほど伝わってきた。
     無駄を承知で私は抗弁する。

     いや、「そういうこと」に意味があるんです。大事なことなんです。

     相手の表情にさらに険しさが増した。おそらく、私の言葉は重いぬかるみのような感情を

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