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『78円の命』から未来の社会像を考える ~ SDGs・探究への招待 #023 ~

《今日のSDGs 考えるヒント》:かわいいペットについて

 高校生、大学生のみなさんは「78円の命」という絵本をご存知でしょうか?
 この絵本は、元々は小学6年生の女の子が描いた作文のタイトルです。その作文に感銘を受けた大人たちが非営利団体を起ち上げ、さらにそこに賛同する企業がコラボし、クラウドファンディングを通して資金と一般の人の意思を募り、絵本という形になりました。

小6女子の作文 + 企業 × クラウドファンディング(個々人) = 絵本

ですね。

 2つのことをみなさんに考えてほしいと思います。

 ひとつは、「78円の命」の中身を知ってほしいことです。これが一番大切です。

78円の命プロジェクト
http://78yenproject.jp/index_mobile.html

犬や猫「殺処分数」にカウントされない殺処分 専門家から懸念も
https://sippo.asahi.com/article/12405471

ドイツの犬の保護に関する法律
http://npojdr.org/tierschutz-hundeverordnung/

 日本は、ペットを盲目的にかわいがることはしても、ペットショップや動物カフェ、特定品種の大流行など考え合わせると、残念ながら動物保護という点では超後進国だと言わざるを得ないのではないでしょうか。もっと言うと、私たちは笑顔で「かわいい!」「癒される〜」と言いながら、知らず知らずに動物虐待を肯定したり、動物虐待に加担してはいないでしょうか。

 さて、もうひとつは、思ったことを形にするモデルケースとして知ってほしいということです。思ったことを形にするには必ず人と資金が必要ですが、今の時代は、昔よりはるかに思ったことを形にしやすい時代だと思います。だから高校生でも大学生でも起業する若者が増えたんだなあと思います。昭和の高度成長期のように、大量生産のために、優秀な会社の歯車になる必要のない時代です。

 そうなると、今の時代に一番大切なのは、「こんなふうになればいいのになあ」という人任せの願望ではなく、「私がこうしたい!」という意志と、実行力です。もはやコミュニケーション力すらいらない。だっていくらでもプロジェクトに応じて必要な人たちとコラボ(SDGs的に言うとパートナーシップ)できる時代ですもんね。大体のことは「この指とまれ」ってできる時代だと思います。

 個が、必要に応じて集まって一つのプロジェクト(意志とか夢と呼ばれるもの)を形にする。達成したらまた個としての活動や他のプロジェクトに参加する。そんな離合集散型の社会構造になっていくのかもしれません。だとすると、個は、自分自身が価値を持たないと「この指とまれ」に集まっても、「できることがないならいらない」ってなります。

「あなたには何ができるの?」「あなたにはどんな実績があるの?」って聞かれたときにポートフォリオ を見せながら自分を紹介できるようになりましょう。自分をブランディングしていくことを今から始めましょう!

《キィワード》: 調べてみよう
#殺処分 #78円の命 #動物保護 #ペットショップ  ドイツ #改正動物愛護法

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