マガジンのカバー画像

本の感想リスト

15
本を読んだ感想をまとめています🌙
運営しているクリエイター

#読書の秋2022

宝石の国12巻『約束』の例のシーンについての考察

11月22日、宝石の国12巻がついに発売された。2年以上待たされたが、フォスがたっっっっっっっぷり味わった孤独に比べればなんてことはない。早速購入。

まあ内容はちょくちょく更新されていた電子版を読んで知ってるからパラパラ読んで、あとは四コマでも楽しもうかなー…とか思っていたら、ちょっと信じられないものを見てしまった。

第93話『約束』。フォスとシンシャの戦いの決着、そしてお別れが描かれている、

もっとみる
興味0だった世界史について学んでみた感想

興味0だった世界史について学んでみた感想

私は普段実用書や道徳本、シェイクスピア作の劇やファンタジー物ばかりを読んでいる。だが今日はたまにしかない祝日だったので、普段読まない『世界史』に関する本を読んでみることにした。

形式は読みやすいマンガにした。気分を変えるため部屋から出て、近場のカフェで読み始めた。

読み進めていくと、学校の授業や物語の中で見た単語がいくつもでてきた。アレクサンドロスやアルキメデス、坂本龍馬にアッティラにビスマル

もっとみる

オセローを読んで

オセローを読むのは2回目になる。私はシェイクスピア作品を基本2回読むようにしている。2回読まないと作品を半端にしか理解できないからだ。それはあまりにもったいない。

オセローはシェイクスピア四大悲劇に数えられる傑作だ。オセローを恨む旗手イアーゴーの奸計によって、オセローが自分の妻の不貞を疑い、嫉妬し、破滅していく様を描いている。

この作品で語られるのは『嫉妬』である。七つの大罪の一つにも数えられ

もっとみる
水滸伝120回本を読んで

水滸伝120回本を読んで

・水滸伝(上)

FGOのイベントは基本、原作を知ってるとより深く楽しめる。今回のハロウィンが水滸伝がらみと知り、それならばと原作の水滸伝に触れてみることした。中身は百二十回本である。

最初に108の魔王が世に解き放たれるくだりで、この世界の『お偉方』がどんな輩かだいたい察し。これはさぞ血湧き肉踊る物語だろうと思い、ワクワクしながらページをめくった。

読了。この本やばい。一部を除いて無頼漢と悪

もっとみる
思考の9割が暴力〜凶乱令嬢ニア・リストンを読んで〜

思考の9割が暴力〜凶乱令嬢ニア・リストンを読んで〜

・私は7割の転生ものが苦手である3、4年ぐらい前からアニメ化もしだした転生ものというジャンル、私は正直これが苦手である。嫌いではない。だが好きで読みたい、見たいとは思えないという話だ。

理由はたくさんあるが、我慢できないのは2点だけだ。
一つ目は異世界人という言ってしまえば部外者が、世界の秩序とかルールをしっちゃっかめっちゃかにぶち壊して得意げになっている様が気に食わないこと。

もう一つは人を

もっとみる
久しぶりに転生ものを読んでみたら面白かった話④

久しぶりに転生ものを読んでみたら面白かった話④

『これからいろんな経験をし、年月を重ね、肉を貫き、血を浴び、戦と血風に酔いしれていれば、必要なことくらいは思い出すだろう。』

これは物語の序盤、主人公が自分の記憶を思い出せないということに気づいた時のモノローグである。色々とおかしいが、前世が『英雄』らしい彼女ならそういうこともあるかも知れない。

『良心の痛まない拳とは気持ちいいものだ。
 それをふるえる相手が、あと四人もいるわけだ。
 時間は

もっとみる

久しぶりに転生ものを読んでみたら面白かった話②

舞台は異世界。貴族の家の娘の体に、主人公が転生させられるところからが始まりである。

この世界には反魂術という、死者の魂を生者の体に移す技がある。主人公はその技によって、病弱で死にかけていた娘に魂を移された。詳細は省くが、主人公は1、2日経つと死んでしまう体を術で復活させ、周囲にはそれを隠したままニア・リストンとして生きることになる。

元のニアは病弱で生きているのが精一杯の4歳の幼女だった。激し

もっとみる
久しぶりに転生ものを読んでみたら面白かった話①

久しぶりに転生ものを読んでみたら面白かった話①

3、4年ぐらい前からアニメ化もしだした転生ものというジャンル、私は正直これが苦手である。嫌いではない。だが好きで読みたい、見たいとは思えないという話だ。

理由はたくさんあるが、我慢できないのは2点だけだ。
一つ目は異世界人という言ってしまえば部外者が、世界の秩序とかルールをしっちゃっかめっちゃかにぶち壊して得意げになっている様が気に食わないこと。こいつ何様なのと思ってしまって嫌悪感が湧く。

もっとみる