久しぶりに転生ものを読んでみたら面白かった話①
3、4年ぐらい前からアニメ化もしだした転生ものというジャンル、私は正直これが苦手である。嫌いではない。だが好きで読みたい、見たいとは思えないという話だ。
理由はたくさんあるが、我慢できないのは2点だけだ。
一つ目は異世界人という言ってしまえば部外者が、世界の秩序とかルールをしっちゃっかめっちゃかにぶち壊して得意げになっている様が気に食わないこと。こいつ何様なのと思ってしまって嫌悪感が湧く。
もう一つは人を殺してるのに罪の意識を感じない主人公が多すぎることだ。魔獣や魔物はともかく人の命を奪っておいて何も感じないとかちょっと理解できない。
転生もの全てがそうではないが、私が知っている作品の7割は上記の特徴を持っていた。とにかく主人公が好きになれない。世界観とか設定が良い作品は多くあったが、主人公を好きになれる作品はかなり珍しい気がする。
表紙を見て『おっ、これは面白そうだな』と感じても、中身を見てみれば他の物語とほとんど一緒。そんなパターンを多く味わったこともあいまって、私は転生ものに対して距離を取るようになっていた。
ただ、繰り返すが私は転生ものは嫌いではない。舞台のほとんどがファンタジーなこともあって、物語の展開が大きく揺れ動きやすく、見てて飽きないからだ。主人公さえ良ければむしろ好きな方なのである。
ここで紹介したいのが、『凶乱令嬢 ニア・リストン』という本である。
転生ものというジャンルが苦手な私だが、この本はかなり楽しく読めた。少し文章が単調ではあったが、その分明らかに筆がのっているところがわかりやすく、書きたいものがまっすぐに伝わってきた。
少し長くなりそうなので、ここで一旦切ろうと思う。続きはまた明日書きます。
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