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競争と平和は共存可能か~オリンピックを中国古典『菜根譚』で読み取く~

道徳の『論語』、謀略の『孫子』 

そして、処世術の『菜根譚』

この数百年前に書かれた中国の名著から現代人の私でも学ぶことは多いです。というよりか、世の中の違和感を端的に言語化してくれており、私としては非常に頭の整理に役立っています。

競争と平和は共存可能か。

長らく人類史を支配した生身の人間の暴力衝動(殴る蹴る)は現在は否定されたと見てよいでしょう。体罰を厳しく見る目も年々と増しているように思います。

一方で、暴力衝動は格闘技や残虐なフィクション表現によって昇華されています。

そこには国際的なスポーツの大会であるオリンピックも含まれていると私は踏んでいます。

(ナショナリズム等の観点で散々擦られた話題ではあると思いますが…)


さて、ここで散々引っ張っていました『菜根譚』の登場です。


釣水逸事也。尚持生殺之柄。奕棋清戯也。且動戦争之心。可見喜事不如省之為適、多能不若無能之全真。❨『菜根譚』後集二❩

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