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会場からの質問「子育てに前向きになれないお母さんに どんな声をかけたら…」先生がすぐ出来ることを提案


7月31日 第47回十勝特別支援教育研究大会

当日、会場にいる先生からいただいた質問を、振り返ります。




「子育てに前向きになれないお母さんに
 どのような声をかけたらいいでしょうか?」

だいたいこのような内容だったかと思います。

生徒だけではなく、
保護者にも目を向けてくださる
ステキな先生だなーと思いました。

私からの回答は、
① お母さんの背景に目を向けてください
② その方をそのまま認めてほしい

具体的にどんな言葉をかけるというお返事ではなかった理由、
その答えに至った考え方を、あらためて書いていきます。




さて、みなさんへ質問。「前向きな子育て」ってなんでしょう?

あー、言われてみると、表現しずらい。よね。

・ 子供のことを常に考え
・ 子供の話を十分に聞き
・ 栄養のあるものをちゃんと食べさせ
・ 身の回りの世話をして、学びの機会を与え
・ 子供といると常に楽しい

こんな感じでしょうか。
あー、耳が痛いね。



私は、こんな感じで育児してきました。

・ 仕事に集中している以外では、ポツポツと子供を思い出し
・ 聞けるときと、聞かないとまずいぞ!という時に子供の話を聞き
・ レトルトやファストフードもたくさん取り入れつつ食事を作り
・ 清潔な衣類と忘れ物がない状況に整え、学校へ送り出し
・ もちろん我が子は可愛いが、ひとりの時間も必要

こんなんでも、無事に大きくなりました。




では、前向きになれない事情はなんなのでしょうか?


いろんなご相談を受けても、だいたい同じ答えにたどり着きます。

「目の前のお母さんの背景に興味を持ってください」
子供に目を向けられないのは、なぜ?ということ。


・ お母さんにとっての家庭環境がうまくいっていない?
・ パートナーとの関係は?
・ 収入は?
・ お母さんはどんな環境で育ってきた?

目の前の子供より、優先せざるを得ない何かがあるのでしょうか。
 
もしくはお母さん自身が
「子育てに前向きじゃない」状況を理解できないのかも。




背景に目を向けると、見えてくるものがあるのでは?


・ いま出来そうなこと
・ いまは出来なさそうなこと
・ 連携した方が良い人

先生方が、関わってくださるのは、長い人生の中の数年間です。
残念ながら、その数年の中で解決できないことが
沢山あると思います。

でも、すぐ出来るのは、
「そのお母さんの今を、まるごと認めること」

10年後の解決に向けて、
否定しないで関わって欲しいと思います。


「同感です!」って言えということではありません。
お母さんの話しを聞いてくださいということです。
そこに、指導や意見や、否定を入れずに。
(難しいですよね)

きっと、10年後にその方は
「そういえば、あの時の先生は私を否定しなかったな」
と思い出すことを信じて。

保護者の自己肯定感を育ててあげてください。
それが、目の前の子供を救う第一歩になると信じています。




最後に。お分かりのこととは思いますが。

状況が虐待に達している場合。
保護者を責めても解決はしないものの、
ダメなことはダメだと考え、早急にしかるべき対応が必要です。


その時も、保護者の背景に興味を持つことは必要ですが。

先生も、辛かったら私に連絡してくださいね。
わたしで良ければ、お聞きしますよ。

次の記事では、控室で話題になった
「支援学級をやめさせたがる保護者」について書いていきます。

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