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100点じゃなきゃ、ダメですか?

「いろいろ言ってないで、もっと死ぬ気でやりなよ」

同性の上司からそう言われて、
余計に頑張れない気持ちになってしまった過去がある。

もっと頑張らなきゃと頭では理解しても、
心がついていかないことって沢山あると思う。

でも、私は言いたい。

自分に嘘をついてまで、自分を傷つけてまで、
やらなきゃいけないことなんか、あるもんか。


自分の気持ちを正直に味わう

負い目を感じないわけじゃない。
悔しくないわけじゃない。
やりたくないわけじゃない。

でも、心が先に進んでくれない。

そう思う自分に嘘をついて、心を無視し続けて
誰かの言葉に従って頑張り続けて
心も体も傷ついてしまった人を何人も見た。

なんでそうなるまで頑張ってしまうのかって
思う人もいるかもしれないけど。

「これがダメならどこに行ってもダメかも」
「自分には、これくらいしか」
「つらいけど、耐えた先にきっと」

色んなことを思って、頑張ってしまう人がいる。

少しキツい言い方をすれば、
自分で自分を認めてあげられていないほど、
誰かに認めてもらうために頑張ってしまう傾向がある。

「誰か」にあたるのにわかりやすいのは、
会社、上司、先生、友人、家族。

自分が自分を受け止めてあげられない分を、
誰か他の人に受け止めてほしいという気持ちは
ある種、当然の思いであり、切実な気持ちだと思う。


自分を守れるのも、愛せるのも自分だけ

ただ悲しいことに、「誰かに認めてほしい気持ち」を搾取する人が世の中には沢山いる。

考えてみてほしい。

「あなたのためだ」と口出ししてくる人は、
私の人生の全責任を、私以上に負ってくれる人
なのだろうか。

そんなはずはない。

もちろん、その言葉を咀嚼した上
「良い」と思うことは取り入れたいと思う。

でも、「私のために言ってくれる、あの人に付いていくしかない」とまで思う必要は無いんじゃないかと思う。

何を取り入れるか、取り入れないかは、
自分の頭とばかりではなく、
心と相談して決めることが大切だ。

それが自分を守ることにもなるし、
愛することにもつながる。


60点の自分でも許してあげてよ

365日24時間、100点の自分でいられる人なんていない。
せめて人と関わる、社会に出ている時間は、
人のかたちを成していたい、100点でいたいと思う気持ちも痛いほどわかる。

でも私は、100点じゃないあなたを見てみたい。
そして、私が100点じゃないときも許してほしい。

60点でも50点でも、もしかしたら
20点、0点の日もあるかもしれない。

でも、ロボットじゃないんだから当たり前じゃないか。

もっと自分を許してあげてほしい。
願わくば、私のことも許してほしい。

誰かを許せれば、自分も許せるかもしれない。
自分を許せれば、今が楽になるかもしれない。

お互いにゆるゆると生きられたら、
毎日胃をキリキリさせている日常が、
すこーしだけでも楽になるかもしれないから。


ご清聴ありがとうございました。


◆カンボジアで過ごした頃に書いたnote


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