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短歌・詩・俳句

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#教師

第216話:定年退職

第216話:定年退職

2021年3月、これは単なる個人的な日記です。

今日、学校では離任式があり、基本的には本日をもって定年退職ということになりました。永年勤続ということで表彰状ももらいました。記念品はボールペン一本でした(笑)。

38年働いたか・・みたいに改めて思ってみましたが、振り返れば、あっという間の出来事であったような気もします。

学校は4月から翌年3月までの年度単位の動きをしているので、勤務した最後の1

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初桜

初桜

前回と似たような自分本位な記事で申し訳ありません。

3月は卒業式、離任式でいろんな方から花束をいただきました。

花束をいただいて 春のはぐれ雲

昨日は部活の生徒たちが送別会をしてくれ、今日は強風の中、最後の練習をしてきました。たくさんの餞の言葉をいただき、時を共に過ごすということの大切さを改めて感じました。
この子らと巡り会えたことを感謝したいと思います。

初桜 別れの言葉あたたかく

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恵みの雨

恵みの雨


喪失はしづかなかたち 降る雨にしっとりといま地が濡れてゆく
雨といふ ひたすら下降するものの清らかにして寂しきかたち

今日は雨で部活動のインターハイ予選が延期になりました。
今月はインターハイの関係で土日もすべて練習か試合だったので、今日は考えてみれば、4月になって初めての休日です。
平日勤務もだいたい8時から20時まで。
退職したらちょっとはのんびりできるかと思ってもいたのですが、
さにあら

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▲卒業

▲卒業

「まおまおー」

H君の当番日誌はいつもたったひと言

5目7日 「だあー」
6目20日 「みゃー」
10月8日 「だおー」
11月25日 「まおまおー」
1月30日 「にゃむー」

恐ろしいほどの意味不明
まったく途方もない「無意味」である

しかし僕は
毎回これらの意味不明に付き合いながら
いつしか次をひそかに期待している自分に
気が付いたりもした
そして、「まおまおー」を見るにいたって
稲妻

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ふはりと生きる

ふはりと生きる

午睡する蛙の上を吹く風のふはりと生きるすべはあらぬか

「ふはり」は現代仮名遣いで書けば「ふわり」です。「午睡する蛙の上を吹く風の」は「ふはり」を導く「序詞」。国語の教師的に言うと「の」は比喩の「の(~のように)」ということになります。「午睡」は昼寝です。

だから「昼寝をしている蛙の上を撫でていく風のように、そんなふうにふわりと生きる方法はないのか」というくらいの意味になるでしょうか。

「序詞

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