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短歌・詩・俳句

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短歌・詩・猫を中心とした川柳などを掲載しています。
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#教師

初桜

初桜

前回と似たような自分本位な記事で申し訳ありません。

3月は卒業式、離任式でいろんな方から花束をいただきました。

花束をいただいて 春のはぐれ雲

昨日は部活の生徒たちが送別会をしてくれ、今日は強風の中、最後の練習をしてきました。たくさんの餞の言葉をいただき、時を共に過ごすということの大切さを改めて感じました。
この子らと巡り会えたことを感謝したいと思います。

初桜 別れの言葉あたたかく

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ゴールデンweakでしかない休み

ゴールデンweakでしかない休み

[ 泣き言川柳 ]

借景の初夏 あおあおと わが借家

ゴールデンウイーク、5月1~4日はすべて部活の試合。この土日も練習試合と練習。無論、平日は授業。ちょっと働きすぎですね。

というわけで、

ゴールデン weak でしかない休み

それでも

家(借家ですが)の玄関の引き戸とコンクリートの、こんなわずかの隙間に白いパンジーが芽吹いて、今を咲き誇っています。
玄関を出入りするたびに、この健気

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恵みの雨

恵みの雨


喪失はしづかなかたち 降る雨にしっとりといま地が濡れてゆく
雨といふ ひたすら下降するものの清らかにして寂しきかたち

今日は雨で部活動のインターハイ予選が延期になりました。
今月はインターハイの関係で土日もすべて練習か試合だったので、今日は考えてみれば、4月になって初めての休日です。
平日勤務もだいたい8時から20時まで。
退職したらちょっとはのんびりできるかと思ってもいたのですが、
さにあら

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卒業

卒業

「まおまおー」

H君の当番日誌はいつもたったひと言

5目7日 「だあー」
6目20日 「みゃー」
10月8日 「だおー」
11月25日 「まおまおー」
1月30日 「にゃむー」

恐ろしいほどの意味不明
まったく途方もない「無意味」である

しかし僕は
毎回これらの意味不明に付き合いながら
いつしか次をひそかに期待している自分に
気が付いたりもした
そして、「まおまおー」を見るにいたって
稲妻

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ふはりと生きる

ふはりと生きる

午睡する蛙の上を吹く風のふはりと生きるすべはあらぬか

「ふはり」は現代仮名遣いで書けば「ふわり」です。「午睡する蛙の上を吹く風の」は「ふはり」を導く「序詞」。国語の教師的に言うと「の」は比喩の「の(~のように)」ということになります。「午睡」は昼寝です。

だから「昼寝をしている蛙の上を撫でていく風のように、そんなふうにふわりと生きる方法はないのか」というくらいの意味になるでしょうか。

「序詞

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