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栗日記

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まいにち更新(を目指す)栗の日記。なんということはない日常の積み重ねです。何卒よろしくお願いします🍀
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#リハビリ

リハビリ卒業

リハビリ卒業

入院中はもちろん毎日リハビリがあるわけで、序盤の苦痛に満ちたリハビリ期間についてはほとんど記憶が残ってない。

ただ私があんまり叫ぶもんだから、リハビリ室において「叫び声=栗」みたいな共通認識があり、私が叫んで療法士さんはニコニコしてるというのが日常だった。

退院後は毎週母の運転で病院に通い、場所がリハビリセンターに移ってからもずっと母の運転で通うことになった。

骨の経過は順調と思われたものの

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左手の感覚検査

左手の感覚検査

月に1回ペースで感覚検査をリハビリセンターで行う。

なんかナイロンでできた柔らかい針みたいのを使って、左手をツンツンする。

触られていることがわかったら「はい」と言う。

タオルで仕切られてるから、針でどこをツンツンしてるのかは見えないようになってる。

私の左手は中指から親指にかけてほとんど感覚がないので、その辺りはツンツンされてもわかんないのです。

やってる最中は退屈な検査なんだけど、今

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電動自転車で駆け抜ける

電動自転車で駆け抜ける

片道で1時間近く自転車を漕ぐことになる。

でも漕いでるのは電動アシスト付き自転車だから脚にほとんど負荷がかからない!

むしろスピードが出過ぎてちょっとこわいくらい。

街の方へ向かう最中には歩道がちゃんと整備されてないところもあって大変スリリング。

トンネルを潜るときは本当に死ぬんじゃないかと思った。

段差の下はすぐに車道だし柵もないし、乗ってるのが電動自転車だからスピードも思ったより出る

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日記:左腕と無意識

日記:左腕と無意識

3㎏のダンベルを毎日上げ下げしてたら、気づかないうちに4㎏のダンベルも持てるようになってた!

4㎏のやつ買った当時は『こんなの使って筋トレしてたら脱臼するか疲労骨折する!この買い物失敗した!』と嘆いていたのに、それは今日までの伏線だったというわけだ。

やっと赤色(好き)のダンベルを持てるようになってご満悦の栗なのであった。

今をもって左腕は元通りにはなってない。

でも紙の本も読めるようにな

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自宅デカダンスラジオ:ルーツ

自宅デカダンスラジオ:ルーツ



何かを描いていたいっていう内側の衝動に任せて、実際に何を描こうかとなると、私が最も造詣が深いのは自分自身のことだ、となる。

内容も実際にあったことを書けば物事の整合性なんて気にしなくていいし、何より私は他の人はまず経験したことのない稀有な事件の当事者だ。

いやまあ、未遂っただけの間抜けなんだけど、ここへきてやっぱり私は、楽な方へ楽な方へと流れていった結果、実録エッセイを描くというところに着

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調理補助と赤いダンベル

調理補助と赤いダンベル



日々の目標に調理補助というのを付け足したから、できるだけキッチンに立って母の家事手伝いをしようと思っています。

今日はうどんとか作った。

それを側から見ていたような…そんなことをしてた。

私がそもそも起きる時間が遅すぎるのもあって、晩ごはんの時くらいしか調理補助してないんですよ。

これから進歩するから…私は厨房で働いた割には調理の基本的な部分ができないから、それもこれから勉強しなおしで

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続・飛び降り自殺レポ②

続・飛び降り自殺レポ②

今日のハイライトは母上がめっちゃお菓子たくさん持ってきてくれたこと、
映画を昨日よりも楽しんで観れた気がすること、
シャワーは浴びなかったけど制汗シートで体拭いたこと、
病院食の白米をいつも残すところを全部食べたこと。

今のところ病院食を完食できた日はない。

きっと退院の日までない。

一日中ほとんど全く動かないからお腹が空きません。

ウィダーインゼリーだけで生きていける。

そんなわけない

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リハビリセンターでクッキー焼いた栗日記

リハビリセンターでクッキー焼いた栗日記

反省点を述べていこうと思う、ここ数日の自分の行いについて。

①ネットサーフィンの時間が長いぞ!
何か有益な情報は手に入ったか!
身になったかその時間は!
なってないだろ!

②アラームが鳴ってから起きるまでに50分くらいかかってるぞ!
そんなんで社会でやってけると思ってるのか!
社会に戻りたくない!?
いつまで言ってるつもりだそれ!

③ネットサーフィンの時間も長いけどTwitterの時間も長い

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「自殺直後」の表紙TAKE2

「自殺直後」の表紙TAKE2



午前はリハビリセンター、午後は訪問看護という当社比でタイトなスケジュールをこなした私は、肉体的にも精神的にも一歩前進した??

した。

したね。

どちらもタダじゃない。

全部私のために親がかけてるお金、無駄にしてはならない。

次に出す本「栗日記:自殺直後編」は出版直前まで行った。

ブログを遡ると私は色々なことを書き殴っていて、せっかくだし漫画と並行してこのブログの方も製本していこうか

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よもやま栗ばなし62 自転車②

よもやま栗ばなし62 自転車②



終始イライラしてる坊っちゃんも味があったし、個人的には夢十夜が読んでいて不思議な心地になれて好きです。

病に伏した漱石が、周囲の人たちの温かさに触れて、その時のことを文章にしたり、漱石の人間味が伝わってきます。

100年も前の文章に共感できる。

すごい。

この本では代表作の一部分だけ読めたりで、吾輩は猫であるも前半部分を読んだだけ。

古典の名作、追ってたらそれだけで一生を終えそう。

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よもやま栗ばなし61 人生

よもやま栗ばなし61 人生

家から最寄りのコンビニに行くまでに山をふたつほど越えなければならない田舎に住んでいるのだけど、今日のサイクリングではそのコンビニを目標に出発してみた。

坂道の過酷さにとっとと中断したわけだけど、本当に軽い坂道くらいなら自転車を漕げるようになった。

飛び降りた日から2ヶ月くらいは寝たきりだった人間だから当然の体力の衰え、とはいえ本当に面白いくらい体力落ちてる。

生きてる、しかも自転車乗れてるこ

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よもやま栗ばなし58 体④

よもやま栗ばなし58 体④



どろどろ。

ただれきった村上龍ワールド…だんだん村上龍さんらしさみたいなのがわかり始めたような。

特に淫らで心理的にも不安定な部分を煮詰めたような、登場人物の体温を肌で感じているような、生々しい、そして鬼気迫る描写の連続。

純粋に、「なんで面白い物語を語る人なのだろう」と感じます。

ここ一週間で自転車に乗れるようになったり、メガネのレンズを新しくしたり、もう一冊本を出したり、古典文学に

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よもやま栗ばなし53 他人の立場に立って⑥

よもやま栗ばなし53 他人の立場に立って⑥

今日はリハビリセンター。

一週間が経つのが早いよ。

療法士のお兄さんは本当に人柄が良くて、私の話題に合わせて米津玄師を聴いてきたというほど。

今日握力を測ったら、左手が6kg、右手が30kgだった。

ものすごい向上してる。

生活で不便することも以前に比べれば、無きに等しい。

今日なんか土鍋でご飯炊くこともできたし(ドヤ顔)。

つまり私も家事炊飯に参加できるようになっているということ。

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27

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「一生寝たきりになった可能性だってあった。今みたいに日常生活がまた普通に送れるようになるなんて考えられない。現状に感謝しなきゃいけない」
って定期的に口に出しています。

今日はリハビリセンター。

特に雑談を丁寧に聴いてくれる親切な療法士のお兄さんがいまして、その人とのリハビリ中はたくさん喋っちゃいます。

「趣味がおしゃれですね」みたいなことを言ってもらったけどそんなことないよ。

段々とリハ

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